あの素晴らしい時を もう一度 あの素晴らしい時を もう一度・・・
あの素晴らしい時をもう一度・・・
フィルム・ガラス乾板時代の辛さを耐え抜く強さ・・・と言うか、写真作業の中で暗室作業と言うのがあって、秘密裏扱いとされ、当時は写真屋/写真家の方々は高価なものを扱っておられ、先生様やお大臣様と言われる方々との交友もあって、自分も偉いと勘違いされたようで、肩で風切る態度だったのですょ
教員免許も無いのに「センセ、センセ・・」とおだてられ、ノウハウを教えてもらえる時、自分は まるで子分、家来扱いで、何度止めてやろうと思ったかしれないのですが、留守番の時はスタジオ機材を手入れするのが楽しみで、調子よく動くようになると「やった!」と気が晴れ、理不尽を耐え抜く強さが培われたようで 「なんくるないさぁ」と考え直せたのでしょう。
話しの時系列が前後しますが・・・時代が進みアマの方が暗室作業に関心を持ち始めると、親のスネカジリでしかなかった自分も「ベンキョーするから・・」とお金をせびって その趣味世界に入ることになる。 性格的に凝り性なので、写真の出来具合はフィルムの現像で決まることに気が付き、化学部にいた自分は いろいろな処方を試し回る事になる。
そのうち学校写真のカメラマンと親しくなり、ガラス乾板、皿現像、4X5判密着焼き付に粒子の無い質感の素晴らしさを 知るにつけ、これまで嫌いだった軟調描写レンズの品の良さに圧倒された。何とか自分でも出来ないかと 考え バイト先のソフトレンズを借りては試したものです。
か.金の無い 水飲み学生だったもので、スタジオでのバイトは写真印画の水洗が多く真冬の水洗作業は過酷で手を抜くと変色の原因となるっと、こっぴどく怒られるので ヒビあかぎれの手で写真が重ならないよう一時間ほど流水の中で揃え回転させるのです
その辛かった経験があるとき 花開くのです、母がある方から「現像を頼まれたからやっといてぇ」でヒマに任せて仕上げたプリントが好評で、それから時おり頼まれるようになると、嬉しくて さらに アレコレ工夫を凝らしては 楽しんでいた思い出がある
さて カメラキッズは・・・正月・夏休み・ゴールデンウィークの時節は毎年閑古鳥が鳴いておりますので、倉庫の整理中に前述のフィルム現像タンク各種を見つけ出しました、いまとなってはどうかと思うのですが、自分にとっては夢中になれた頃の思い出の品なので、捨てられないのでしょうねぇ?
自分にはたから物ですから、やっぱしキレイに磨いて大切にし 手元に置いておかなければ・・・と思うようになりました。
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