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イタリア ダースト製 デュカ って 知ってる?

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イタリア ダースト製 デュカ って 知ってる?

さて…カメラコレクターと思われる ユーチューバーの スタブロス ディアマンタキス さんの ページによりますと、イタリア デュルスト(ダーストの事?)は1919年にブリクセンで設立されたようで、最初はあらゆる種類の商品と取引していたと言われており その後1929年には光学機器、すなわち拡大鏡や暗室用のアクセサリー関連の製造を開始しました


あの戦争後の1946年、カメラを市場に送り出した最初の会社のひとつがダーストだったと言われています。

 

ご案内のカメラは DUCA と命名されていました・・・デュルスト(ダースト)の カメラの冠銘とされたと思われます。


特筆すべきはそのコンパクトさと 美しいフォルムと縦に走るフィルムにあります、カメラの機構としてはシンプルで、シャッターは1/30とBの2速のみですから、多かれ少なかれボックスカメラの一種でしょう。

 

さて、カメラを開くとフィルム室があり、アグファにって導入されえたラピッドカートリッジで動作します。デュカは1946年から1950年まで生産されていましたが1950年にはアグファ社のラピッドカートリッジが供給が中止されました・・・と言うわけでカメラが使用出来なくなってゆくにしたがい 生産が打ち切られていったと説明されていました。

個人的には カメラキッズを立ち上げた頃、なけなしの資金でライカブーム真っただ中のロンドンで割安スタッフ(商品類のこと)を買いあさっていた時、フリマに人のよさそうな親爺を見つけたまでは良かったのですが、早口で訛り強いイギリス英語で話が通じず、顔色を見ながら・・まとめて買うからとの 手振り身振りで通じたのか「ニコッ」としながら 「アリガト」と言われてしもうた、そんな思い出のあるカメラではあるのです。

 

また、ダーストと言うブランドが 世界的な知名度を得たのはフィルム時代の高性能引き伸ばし機ダーストによるところが多いと思われます、ほぼ55年前でしょうか、プロラボで使われた 大判カラープリント用の壁面投影式引き伸ばし機があり、在阪の坂田ラボへの見学会で機械の大きさに驚かされた記憶がある。

 

その後、民生用引き伸ばし機材を旭光学工業株式会社が代理店となり、アサヒダーストのブランド名で国内販売していたことは、ご年配の写真愛好家の方、また ご自分でダースト製印画紙を使ったファインプリントを製作されていた方でしたら、良くご存じのことでしょう。

 

さて、ダースト社は第二次世界大前後に、少数のスチルカメラを製造したことがあり、6X6判のダースト66(Durst66,1956)や 35mm判カメラとしては世界で唯一の空気流量制御方式による絞り優先AE方式としたダーストオートマティカ・・・これはカメラキッズ通信以前の弊社のブログ:フォトブランカでも紹介したこともあり ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回はシネ型と申しますか、前述内容の縦型スタイルとしたビギナーカメラとして5色のカラーバリエーションが展開されたとされる Duca :デュカ のご紹介です。

 

スペック的には前玉回転式目測式距離合わせ、短玉レンズ搭載、シャッターはP(バルブの事)と1/30 、絞りは f:8 固定とオモチャに近いのですが、鉄板プレスのタフな作りは なかなかのもの・・・カラーバリエーションは現存するものは極めて珍しく ebay などでも 20ウン万円の値段がついています。

 


特徴は使用フィルムが前述のラピッド規格です・・・いつもの camerapedia の記述によると1946年となっています・・・あの戦争の終戦直後ですよ、

 

自分は1965年頃にコダックのインスタマチックと同時期に新発売された新規格だと信じていたのに、意外と歴史があるようで、記述を信用しますと、すでに独欧国では戦前から ラピッド規格に相当するものは それなりに存在していたと言う事にしておきませう。

2024年 6月 23日  ただいま 念のため 整備中 もう少しお待ちください。
2024年  6月 30日  整備 並び テストフィルムでの動作確認済み カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2024年  7月 6日   売り切れました、いつもありがとうございます。

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