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山形機械工業製 とされる Toko 7.5cm 搭載の セミ オスコン②

 

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山形機械工業製  セミ オスコン w/Toko 7.5cm3.5


手元の国産カメラ図鑑(朝日ソノラマ社 )によると・・・スポーツファインダー付き、自動巻止め。 しっかりした仕上げのボディ。 山形機械は日本光学の下請けをしていたメーカーである・・・と 記述されているのですが、レンズはToko ですょ・・・本当ですかねぇ? あのアサヒですからねぇ またよく調べもせずに記事にしているんだろう。


自分は 随分まえ・・折り畳みカメラが見向きもされない頃、某コレクター氏から Toko レンズを載せてるのは東京光学に何らかの繋がりがあるんゃで、と 何かのついでに話してもらった記憶がある。

念のためと思って、いつもの camerapedia によると次のように紹介されていました


Semi Oscon は、1953年と1954年に大沢商会によって配布された日本の4.5×6 フォーマットの折りたたみカメラです。 東京 機械学会所属の山形機械によって制作されたと言われています。


また、このカメラは、1953年頃にに大沢商会によって 東京工業大学( 東京光学のこと?)の Primoflex 、Topcon 35カメラと一緒に広告されたようなのですが、 この広告は、Semi Osconがこの会社によって作られたことをあいまいに示唆しており、山形は言及していないものの、「日本の光世界を代表する東京大学( 東京光学のこと?)の応用カメラ」などの記述もあったらしい・・。


最後に・・・これは明らかに意図的なものです。東京光学は評判の高い会社でしたが、山形機械は事実上知られていませんでした、とありますので 資材の下請け納入など一時的にしろ なんらかの友好関係があり 当機が世に出ることになったと思われます。販社があの大沢商会ですから 事業的に展開できた筈なのですが、有名ブランド品を多く扱う大沢商会には魅力的ではなかったのかもしれないと 今は勝手に思っておりますが
・・どうなんだろう。


自分としても、この47年間で実物を目にするのは3~4度で、通販サイトでは時たま見かけますが フレームファインダーが壊れていたり、加工欠損、レザー欠損にシャッター不良など外観を含め機械的に不具合があるものがほとんで、いい状態でのこっているものは少ないとされております。


で、久しぶりの、完全な折畳みスフレームファインダーに一目惚れだったようで、貼りレザーに欠けや修復跡はあるのですが、まんまと「ほ、欲しいぃぃ・・」の気持ちが抑えられず、
相手の計略に乗せられてるなぁ・・と思いつつ入手してきました。


2024年 5月31日  希少なのは間違いないようで、整備を検討中、また 各部動作も気になります、念入りにしたいので お時間をいただきます。
  折り畳み、シャッター機構など 整備完了 カメラキッズホームページ にて販売中  XXXXX

2024年 7月 9日  売りきれました ありがとうございます

 

 

 

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あの素晴らしい時を もう一度 あの素晴らしい時を もう一度・・・



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あの素晴らしい時をもう一度・・・

 

フィルム・ガラス乾板時代の辛さを耐え抜く強さ・・・と言うか、写真作業の中で暗室作業と言うのがあって、秘密裏扱いとされ、当時は写真屋/写真家の方々は高価なものを扱っておられ、先生様やお大臣様と言われる方々との交友もあって、自分も偉いと勘違いされたようで、肩で風切る態度だったのですょ

教員免許も無いのに「センセ、センセ・・」とおだてられ、ノウハウを教えてもらえる時、自分は まるで子分、家来扱いで、何度止めてやろうと思ったかしれないのですが、留守番の時はスタジオ機材を手入れするのが楽しみで、調子よく動くようになると「やった!」と気が晴れ、理不尽を耐え抜く強さが培われたようで 「なんくるないさぁ」と考え直せたのでしょう。

 

話しの時系列が前後しますが・・・時代が進みアマの方が暗室作業に関心を持ち始めると、親のスネカジリでしかなかった自分も「ベンキョーするから・・」とお金をせびって その趣味世界に入ることになる。 性格的に凝り性なので、写真の出来具合はフィルムの現像で決まることに気が付き、化学部にいた自分は いろいろな処方を試し回る事になる。

 

そのうち学校写真のカメラマンと親しくなり、ガラス乾板、皿現像、4X5判密着焼き付に粒子の無い質感の素晴らしさを 知るにつけ、これまで嫌いだった軟調描写レンズの品の良さに圧倒された。何とか自分でも出来ないかと 考え バイト先のソフトレンズを借りては試したものです。

 

か.金の無い 水飲み学生だったもので、スタジオでのバイトは写真印画の水洗が多く真冬の水洗作業は過酷で手を抜くと変色の原因となるっと、こっぴどく怒られるので ヒビあかぎれの手で写真が重ならないよう一時間ほど流水の中で揃え回転させるのです

 

その辛かった経験があるとき 花開くのです、母がある方から「現像を頼まれたからやっといてぇ」でヒマに任せて仕上げたプリントが好評で、それから時おり頼まれるようになると、嬉しくて さらに アレコレ工夫を凝らしては 楽しんでいた思い出がある


さて カメラキッズは・・・正月・夏休み・ゴールデンウィークの時節は毎年閑古鳥が鳴いておりますので、倉庫の整理中に前述のフィルム現像タンク各種を見つけ出しました、いまとなってはどうかと思うのですが、自分にとっては夢中になれた頃の思い出の品なので、捨てられないのでしょうねぇ?

 

自分にはたから物ですから、やっぱしキレイに磨いて大切にし 手元に置いておかなければ・・・と思うようになりました。

 

 

 

 

 

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