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Zeiss Ikon スーパーイコンタ 6X9 V 型 Carl Zeiss Tessar 105mm3.5 搭載機

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Zeiss Ikon スーパーイコンタ 6X9 V 型 Carl Zeiss Tessar 105mm3.5 搭載機

 

ご存知の通り、イコンタを距離計連動にした高級スプリングカメラで6x9判スーパーイコンタ として1934年に日本で発売されています。


機械的にボディに連動させるのではなく、回転する光学楔により連動させるドレーカイル方式は画期的だったのでしょう、自分ごとの46~7年ほど前の話になりますが、神戸のケルンカメラ工房と言った 今は無き修理専門店の親爺さんとの話の中で『連動するって・・・ど、どないなっとんゃ』と思うたなぁ・・と笑っておられた姿が今も胸の中に出てくるのです。

 

『またライカはどうしてもホコリなどが入るんゃけど、ツアイスは意外と入らへんねん、それだけ緻密なんや!』と説得力のある説明に、【ツアィスは緻密・・】の言葉が心に染みこみ、今でもそう信じてる。



折畳めばブレザーにも収まり、ワンプッシュでレンズ、ファインダーとも起上がり、堅牢なY字型のタスキにクラシカルなレザーとメッキ仕上げ。 戦後間もないころのカール・ツァイス製テッサーレンズをMX付きシンクロコンパーにマウントして載せています。

 

ついこの間だった、ブームの頃は15万円は当たり前だったのに・・レンズのキレ・独創的なメカが組上がるスプリングカメラ・・・70年の時を経てなお、捨てがたい魅力があります。

 

戦後生まれのV型、国産の同様な機械と比べると 意外に重いのに驚きますが前述の【ツアィスは緻密・・】 の成せる技とご理解下さい。


自分が まだ高校生の頃 近所のカメラ屋に入りびたりの オジサンが「大きゅうて、重うて、高いのんが・・エエんゃ」って口癖みたいに言ってたのを今でも覚えている・・・おそらく自分は 洗脳されていたのでせう。

 

横道はこれくらいで・・さて状態ですが年代の割には 比較的キレイな状態に見えます 希少な組み合わせですから 動きますように! はたして・・・

2024年 4月25日 ただいま点検と整備を検討中、しばらくお時間をいただきます。


外観状態として年代にしてはいい状態です、特に目立つアタリ・キズなど無く、レンズに拭き擦れ・カビなど無いように見えます、


蛇腹も色艶ありシッカリしています。念のためシャッタースローギアのネバリ修理整備、レンズクリーニングを済ませました、寝かしてからのシャッター機構と距離計調節を予定していています、MXシンクロ付きのコンパーラピッドにマウントされたカール・ツァイス製 オリジナル テッサーの描写をお楽しみいただけます。

 

例によってビューファインダーにお約束のクモリ/汚れ/劣化があります、絵作りには関係ないのですが、蒸着枠落ちを防ぐため無理なクリーニングは避けています、 年代もあり絶対新品なみの見え具合いはご容赦として、 70年の時代の付いたツァイスのアンティークカメラである事をご理解いただき、カール・ツァイス製テッサー搭載機と言うのが「売り」ですので、
カール・ツァイス製テッサー を 手軽に楽しみたい・・・の方々にはオススメです。


2024年  4月27日  修理作業が混んでおります、
もうしばらく お時間をいただきます
2024年 5
月27日  お待たせいたしました、整備完了、カメラキッズホームページにて販売中  59950円

 

 

 

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ベラスコープ

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ベラスコープ ①

さて、ウェブ上の記述によると・・・フランス・パリのリシャール者は845年創業でた種類のステレオカメラを製造しています。その中でよく知られているのはベラスコープでしょう。

1893年に最初のモデルが出現し幾多の改良が行われ写真下のベラスコープは1908年の発売でレンズの銘柄や明るさの違いをアルファベットの添字で区別していたようです。

当初はピント固定だったようで 距離合わせの機構が加わったベラスコープの登場は1926年頃から登場したらしいのです。 また 上写真 の様にノーマル機に取り付けられた6個のフィルターのようなものは 接写レンズで 度数 の違う3種類のレンズが用意されていて、被写体との距離に応じて必要なレンズをスライドさせて合せる・・と言ったもので、今となっては状態のいいものは大変珍しいアクセサリーである


フィルムが ガラス乾板時代ですから 金属枠に入れた乾板を数枚入れ、カードを繰るようにスライド機構を操作する事で、グラマチック式に乾板ガラスを入れ替えて撮影していたのです。上の機械にはこのモデルにはほとんど見かけない同色仕上げのロールフィルムホルダーがセットになっています・・これは珍しいと思います。


ベラスコープ ②  

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次は同時代の姉妹機と思われます、前述の機械は4.5、8、16の穴絞り、シャッター速度コントロールはエアー式一択だったのですが、機械式定速への切替えがノブと思われるものが追加されているようですが、力不足で確実な確認が出来ておりません、間違いはご容赦。


フィルムがまだの時代で 感光材料が銀塩ガラス乾板ですから 金属枠に入れた乾板を数枚入れ、カードを繰るようにスライド機構を操作する事で、グラマチック式に乾板ガラスを入れ替えて撮影していたのです 、このカラクリのようなフィルムホルダーが付属しています。

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ICA-Polyscop   ③

Ica:イカ 社のロゴが 遠慮がちにあり、エアーシャッターを機械式リム式機械シャッターとf4.5・6.3・9・12・18・25の虹彩絞りを備えたシャッターにマウントして載せており 2・3・4・5・∞の目測距離レバーがありますから、マニアの方には人気があったのだと言われており、ebay などではドイツ製ポリスコープとも言われていますが。ボディ/フィルム室はベラスコープそのままで、互換性もありますから 自分はイカブランドのベラスコープだろうと勝手に思っております、


年代のせいかシャッター機構の未確認現状機でも ebay ではshatter As is の表示でも結構な値段になっているので、注意しませう。ご案内の機械は
整備を済ませて後保管していたのですが、長期保管もあり・・念の為再整備をしたいと修理のオジさんからのお言葉をいただいており、逆らわないようにします。

 

2024年 5月 6日  もう しばらくお時間をいただきます 完成後カメラキッズホームページにて販売予定。
2024年 5月 6日  価格的な事もあり、修理のオジさんと 仕事仲間のMさんと「ああだ、こうだ」の相談しております。
2024年 5月 6日  まとまりました・・カメラキッズホームページにて販売中 2台セットで XXXXXX円

2024年 5月 6日   売り切れました いつもありがとうございます。

      

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二眼レフに双眼鏡をテレコンバーターとして接続するアダプター・・・ドイツ製

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二眼レフに双眼鏡をテレコンバーターとして接続するアダプター・・・ドイツ製


先ず 見かける事の無い 奇妙と言うか 不思議なアダプターではないかと思っております、かれこれ15年は前で、ビジネスパートナーを探すのと、割安でレアな機械探しが 目的で当時 クラシックライカブームで賑わっていたイギリスはロンドンへなけなしの予算で出掛けては マイナーな機械を捜し歩いていた頃に 偶然出会ったアダプターなのですょ

 

クラシックなカメラ機材を扱って47年目になりますが、ローライ類のアクセサリーと言いうのは社外品に面白いのがあると煽られ、その気になれど 円高の頃はクラカメブームもあってローライ全般に価格高騰真っ最中・・・でとても手が出なかったのです。

 

内容的には、ローライ二眼と7X50アタリの双眼鏡を接続しテレコンバーターとしてつかおうとしたものです、実用的には一眼ほど便利ではないのは間違いなく、ただ
やたら珍しいだけのアクセサリーであるのが「売り」で、バードウォッチャーには鳥以上に目を引く気がしますねぇ


2024年 4月28日  機能動作確認を済ませました、カメラキッズホ-ムページにて販売中  XXXXX円

2024年 5月12日  売り切れました ありがとうございます。

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スーパー イコンタ シックス IV 型 w/カール・テッサー 75mm3.5 ➁

スーパー イコンタ シックス IV 型 w/カール・テッサー 75mm3.5➁

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一見 マミヤシックスに 見えますが・・・実は あの ツァイスの スーパー イコンタ シックス に露出計を内蔵した最終機になります。

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さて そのスーパーイコンタシックスIV型は 蛇腹カメラの最終期の 1954年に登場しています、それまでの6x6cm判のスーパーイコンタシリーズとはまったく設計の異なるカメラです。
最大の特徴は大幅に小型軽量化されたことで、それまでのスーパーイコンタシリーズの特徴であった棒プリズムを併用したドレーカイル式連動距離計は廃止され、ごく一般的なハーフミラーを使用した一眼式の連動距離計となっています。


このためドレーカイルプリズムに外観上の大きな特徴があったスーパーイコンタシリーズのカメラとは異なり、ありふれた6x6cm判スプリングカメラの姿をしています。


レンズもそれまでのテッサー80mmF2.8から、同じテッサーですが75mmF3.5とやや明るさがスペックダウンしたレンズを採用しています、また廉価版として3群3枚構成のノバー:Novar 75mm3.5付きも姉妹機として発売になっています。


その後の 1956年には 今回 ご案内の 露出計 を内蔵したスーパーイコンタシックスⅣ型 534/16 も追加されますが、これがツァイス・イコン社のスプリングカメラの最終機となりました。


いつも 個人的にも 勉強させてもらっている ハヤタカメララボ さんの ぺージには、次の様に紹介されています。

                *****

スーパーイコンタシックスⅢ型は私がもっともよく持ち出す6x6cm判カメラで、それは折りたたむとたいへん薄くなって携帯にたいへん便利であるためです。またフィルムが自動巻き止めであることなど、とても使いやすいカメラです。そしてなによりテッサー75mmF3.5レンズの写りがたいへん良く、カラーでもモノクロでも美しい写真がコンスタントに得られる信頼できるカメラであるということがとても気に入っています。


なおこのスーパーイコンタシックスと従来のスーパーシックスは、名前だけでは間違えやすいので注意してください。スーパーイコンタシックスⅢ型(531/16)とスーパーシックスⅢ型(532/16)はまったく別のカメラです。


スーパーイコンタシックスシリーズは自動巻き止めでありながら,外観的には 他のスプリングカメラと同様に背面に赤窓のような蓋が備わっている.しかし,実際には小さな穴が開いているだけで,その穴が小さすぎて裏紙の数字を読むのはほぼ不可能で、目的はフィルムが入っているかどうかを確認するための窓ちだと言われています。


実用機として ご使用の際
のに・・・本機の使用上の注意点ですが、フィルム装填時にスタートマーク位置を正確に合わせると、コマ間がつながってしまいます。これは当時のフィルムと現在のフィルムとで、裏紙やフィルムの厚さが異なっていることが原因です。フィルム装填に際しては、スタートマーク位置を5cm程度先に送るか、あるいは巻き取り軸に厚紙を巻いて太らせる(事前のテストが必要です)ことで、コマ間が重なる問題を解決しなければなりません・・・との事です、ありがとうございます。


スーパーイコンタはいずれのモデルも弊社で整備可能ですが、このスーパーイコンタシックスⅢ型/IV型は構造が比較的単純であるため、オーバーホール料金は30,000円(税別)です。このスーパーイコンタシックスⅢ型は、携帯に便利でイエナやオプトン製ではないツァイス・イコン製 テッサーが搭載されており、撮影結果がすばらしいカメラですから、ぜひ良い状態で撮影に常用したいものです・・・と紹介されていました。


この機種は ノバー/イエナ搭載機が多いなか 売値ともかくカールテッサー搭載機は貴重品だから、レンズは完全か? などの問い合わせをいただき、 時間をかけ あちこち相談し整備を考えております、透明感がありクリスタルクリアーな状態に仕上げたいと思っております


2024年 4月18日  年代もありますので ただいま 内部機構の整備、清掃作業中・・もうしばらく お時間をいただきます。
2024年 5月29日  整備完了 カメラキッズホームページにて 販売中  XXXXX円

2024年 6月 7日  売り切れました いつもありがとうございます。

 

 

 




 

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ライゼ光学研究所 チヨタックス IIIF 後期型

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ライゼ光学研究所 チヨタックス IIIF  後期型

 

I.C.S輸入カメラ協会の「国産レンジファインダーカメラレンズ特集」によりますと、次のようにあります

 

ライゼ光学研究所が製作、東京銀座の小売店千代田商会がチヨカと言うブランドでライカ I 型のコピー機を1951年に発売しその後 姉妹機を展開されたようです。

 

1953年から1954年にかけて距離計連動式で、B・1/20・・・1/500 とM.Xシンクロの IIF 型が約1500台生産され、この時期にチヨカからチヨタックスに名前が変更されている、おそらくミノルタの ”チヨコー”(千代田光学工業)に近いためだった とされている。

ご案内のIIIF は前述の IIF にスローシャッターを付けXシンクロのみとした最終モデルで、初めはChiyoTaxだったが、後にChiyotaxとなった・・・と紹介されておりました。

 


2024年 4月  2日  ただいま、もう少し詳しい記述を探しております 少しく お時間をいただきます・・はたして
2024年 4月14日  整備完了、記述追加の上カメラキッズホームページにて販売中  XXXXX円

2024年 4月14日   瞬く間に 売り切れました ありがとうございます 。

 

 

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