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コンタックス I 型 w/Jena Sonnar 5cm2

              Contax-i  

コンタックス I 型 w/Jena Sonnar 5cm2

 

今回は 某コレクターより お預かりいたしました コンタックス I 型のご紹介となります。


正直、自分はこの機械が非常に高価だった時期を過ごし、手にすることなど「夢のまた夢・・」で、複雑なシャッター機構など良く分かっておりませんので、ご案内は ウェブ上の
マップカメラコレクションの記述を引用させていただいております・・・力不足はご容赦。

さて、ご存知の通り Ⅰ型以降の Contax もカメラ史にその名を残す名機達ですが、Ⅰ型にはそれらにない特別な オーラを感じます。“初代”ものにはその設計陣の並々ならぬ情熱が結実している物が多く、Contaxもその例に洩れません。


その超然たる感じはどこから来るのか、はて、これはなかなか難しい・・・
やはりその極度にシンプルな四角形とダイヤル類やレンズが作り出す円形、つまり円と矩形の形状のコントラスト、および、モロッコ革とブラックペイントで覆われた黒の精悍な容姿に操作部の金属の輝きが見事なコントラストを形成して、見る者に孤高のカメラであるとの印象を与えているように思われます。


35ミリ判カメラに先鞭を打ったライカがContaxⅠ型と同年に出した ライカⅡ型のシャッタースピードの
最高速が1/500秒だったのに対してContaxは?型から1/1000秒を組込み、レンズ取り付けは バヨネットマウントを採用しました。 

 

スクリューマウントとよりも格段にレンズ交換がし易く 機能面での大きな優位性を形にし、かなり先んじていたといえます 、ライカより 先駆ける歴史と国家規模の ZEISS/IKON 軍団に オスカー・バルナック グループ はたじろいだ事でしょう。


これは 自分が勝手に 思っているだけですが ライカを開発した オスカー・バルナック氏は、完璧主義ではなく、ある意味 「マイナス的思考」が出来たようで、アレもコレも と欲張っても どうせ出来ない、目標を決めて出来ることを積み上げていった結果が形になっている気がします、少人数の開発スタッフだからこそ 可能だったのでしょう。


止まれ、話をコンタックス I 型の戻します・・ここからが ツァイス・イコン軍団の 各開発者の意地の張り合いで 過剰設計とも言われる部分ですが
、後期のは2つのクサビ状のプリズムを回転させるドレーカイル方式なる距離計を組み込んで、極めて高い測距精度を出させています。初期のミラー式が最短から無限までで3度の回転角しかなかったのに対してドレーカイル式は回転角140度を要し、多少のズレをものともしません。


さらに その上、通常左右の距離計の採光窓に独立して設けるプリズムを一本のガラス棒で成形して
衝撃によるずれを回避しています。


ご案内となる 後期のⅠ型には、操作面での魅力もあります。幕速を変化させたことに起因して、シャッターダイヤルが一軸不回転式の4段階切替式になっています。この 難解で手間な操作感が楽しい!?

 

楽しいと思うのはやはり機械好きで、押すだけのデジカメ世代の方には 煩雑の一言なのでしょうけど、事務をお願いしているオバさんも「キレイなカメラねぇ」なんて言うから・・・機械式フィルムカメラというよりも 工芸品といったほうが、言い得ていると自分は思っております。


2023年 5月 5日  ただいま シャッター整備/レンズ・ファインダークリーニングと調整中 しばらくお待ちください。
2023年 6月 1日  整備/動作確認完了 カメラキッズホームページにて販売中  XXXXXX円

2023年 10月 18日  売り切れました いつもありがとうございます。

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