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エンサイン ロールフィルム レフレックス

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エンサイン ロールフィルム レフレックス

資料雑誌によると
エンサイン社の歴史は古く、かってイギリスにあったガラス乾板、フィルム、レンズ、カメラのメーカーのHoughton:ホートン社が基礎になり、時代の変化で高級ウッドカメラのサンダーソン、フィルムのバーネットさらに光学機器のロスなどと合併を繰り返し、エンサインブランドのカメラを製造したイギリスを代表するカメラメーカーのひとつとのこと。

 

このモデルは、いわゆるボックスカメラをそのまま一眼レフに直したような構造となっています、エンサイン銘柄になる前は前述のホートン・ブッチャー社が作っていたもの。

構造的にボックスカメラ同様で、フィルム装填は、外箱から中箱を引き抜くような仕組み。シャッターはミラーの動きを利用したもので I とB の2速だけ、ピントは上蓋を開いて革製のフードをのばして磨りガラスのスクリーンに映し出された画像を見て合わせる一眼式。

フィルムは120タイプのフィルムが使えるので、ほぼ 100年前のカメラだけど、今でも使えるんです

 

そもそも あの頃のイギリス製の乾板カメラの仕上げは 職人技による手作りの高級感と品が あったのです、時代が変わってロールフィルム時代になってからはあまり職人技の生かせるものがなくなり、戦後しばらくして消えていってしまいました。

このカメラは第二次大戦前のカメラで、120フィルムを使う当時としては 手作り感が楽しめる 小型の一眼レフ風ボックスカメラ だったと思われます。


シャッターは遮光を兼ねたミラーと レンズ付きギロチンシャッター を合わせたもので、先幕をミラー自体が、後幕はレンズ側のシャッターが担うようになっています。簡単に説明すると、ミラーセットで構図を決め、レリーズする事でミラーが上がり、その後レンズ側のシャッターが働く閉ようになっているだけで・・・いま思えば 寒々しいの一言ですが、当時は画期的だったのでしょう。


決して近代一眼レフのような機構ではありません、ご期待された方には 申し訳ないのですが・・ご注意ください。 前述内容ためシャッター速度はインスタントとバルブだけで、絞りは32まで選べます、絞れば暗くなりピント合わせが しにくくなるのですが・・・。 レンズはロス製の f6.3とボックスカメラ同等のものを搭載。


ピント調節は カメラ前方上面にあるノブで調整します。 レンズは上蓋取り外しの関係もあるのか 無限位置よりも多く引っ込むようになっています、また シャッターチャージはピントフード前にあるレバーを持ち上げることで行います。


機能的には年代なりの動作を確認済み、この当時のものは おしなべて 劣化しており 同様な状態なのですが、 ピントフードの遮光壁が三つ折り式で 畳み込み癖のため、このままでは立上がり固定が出来ません、写真では 詰め物を入れイメージ写真としています。 年代もあり ピントガラスに積年のヨゴレなど・・・現状でのお渡しとなります。


価格的にも抑えておりますので、ご理解いただける方にお届け出来れば嬉しく思います。

 

2023年 4月25日  この時期、野暮用に時間を取られております、もうしばらくお待ちください。
2023年 4月26日  動作確認を済ませました カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円

2023年 4月27日   売り切れました いつもありがとうございます。 

 

 

 

 

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