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MIR-3(ミール-3)65mm3.5

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MIR-3(ミール-3)65mm3.5

ロシアンカメラ、東ドイツによるカメラに詳しい方なら周知のことですが、ハッセルブラッド1000F のコピーとされるキエフ88,サリュート用の広角レンズでデザイン的にも 初期型は鏡胴部がゼブラ仕上げとなっていたなど、時代によってバリエーションが展開されていたようです、


ハッセル、ツァイスに詳しい修理のオジさんは、「多分・・・ツァイスのフレクトゴンのコピーかも知れへんなぁ、機構的には絞り機構も単純やし、価格的にも割安やし 面白いやんか レンズの格好が また エエ し 興味あるなぁ、一通り点検しとくから」との事です


ロシア語で「平和」または「世界」の意味(Мир,Mir,)らしいのですが、はたして・・・?

 

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これまでの お付き合いから 断り切れないお客様からの お預かりレンズのご案内です、自分としても ほぼ10年前の円高の頃はウクライナを含め欧米から、ライカコピーを中心に 相当量を仕入れたのですが、中判となるとメンテの件で修理のオジさんが首を縦に振らないもので避けていたのですが・・・


あのハッセルブラッドブームも一通り行き渡ると、勝手なもので異端とされていたキエフやサリュートと言ったハッセルコピーが、引っ張り出され、レンズの安さが魅力で 超高価だったハッセル純正の魚眼や300mm前後の望遠も手軽に揃えることが出来たのです。


正直、ライカコピーのロシアレンズもそうですが、品質管理がおおらかなのでしょう、ホコリ混入、無限が合わないとかあったのですが、光学的には不具合がなく 写真はキレイに撮れたのです、ある意味高画質を格安で楽しめる・・・と言うことで各社からマウントアダプターが出ておりますが、機械加工精度もあるのか 組み合わせが微妙なのでしょう、自己責任で楽しんで頂く事になります。


さて、MIR-3 65mm3.5 の状態ですが 外観に年代なりのスレ、下地の見える小キズありますが、レンズ自体は拭きスレも無くキレイな状態で残っており、念の為一通りの点検/動作確認/クリーニングを済ませました。

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ご案内の MIR-3 の後継レンズが MIR-3B として出ており、
上写真の右レンズでシュッとしたデザインなのですが 人気はいまひとつのようで ebay でも150$(20,000円)あたりで見かけます。


上写真左側のレンズは 作り込まれた初期型後期の人気のレンズであるとのことですが、
「カマトンカチ」のロシア製と言うことと、外観程度もそれなり、また割安レンズであると言うことで、お預かりいたしましたお客様にも ご納得いただきこの価格と致しました

 

マウントは前述の ロシア製一眼レフ:キエフ88/サリュート 用になります、国産には適合しません、ご注意ください。


絶対の外観/精度にこだわる方には不向きです、ご注意ください。 機能的に不具合なければ…OK の方には手軽にお楽しみいただけるのではと思っております。


2022年 7月30日  カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2022年 8月18日  売り切れました いつもありがとうございます。

 

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4X4判 一眼レフ、二眼レフあれこれ・・

 

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4X4判 一眼レフ、二眼レフあれこれ・・

 

カメラ雑誌の記事によると、リバーサルでスライド映写を楽しむ米国では、4X4判のフォーマットなら35mmスライドプロジェクターで上映出来、当然 画質も緻密・・・スーパースライドとして4X4判のカメラがブームとなるにつれ、二眼レフを小型化したベビーローライの人気に触発された我国のカメラメーカーは靡くように後を追いかけることになったといわれて
います。


前述とおり、ほとんどのカメラメーカーが同様に小型化した4X4判フォーマットの二眼レフを製造するのですが、市場性格の違いからか、期待していたほどの市場ではなく、後に初心者対象の廉価機が出回る中、東京光学、リコー、コーワなどが  手の込んだマニア機など海外市場を狙って製造したようで、価格的な事もあってか よく売れたとの事です、その一部が国内市場で 再発見されるに及んで、一味違った 4X4フォーマット の 小型二眼レフ,一眼レフとして 一部の方が人気を支えています。


その中でも コーワは 二眼レフではなく 何故か一眼レフとして登場します、後発だったからこそ同じようなものを作らず、違った切り口から考え付いたのかもしれない  今は そぅ思えるのです。 
どちらかと言うと米国市場を意識した輸出専用で、低価格にて市場を開拓されたのだと聞かされております、また国内販売は無かったとも言われますし・・・、

コーワ製なのに 何で「コマ」やねん・・と話題になるのですが、ご存じの通り・・・「KOWAFLEX」名で米国輸出目的の特許申請をされたそうですが、米国から届いた特許認可証には「KOMAFLEX」となっていたそうで、コーワは再申請をすることなくコマフレックスとしたのだ・・とされています。

  
個人的に チマチマした小型機には 理屈抜きで惚れやすい性格が独り歩きして集めた 44判 一眼レフ、二眼レフあれこれ・・です、 手が 空いた時に 整備をしつつ 順次ご案内 の予定です・・・はたして 


写真がモノクロです パナソニックのDMC-GX7で撮影中 突然モノクロに・・・ご容赦

   

 

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ユニバーサルスーパーシックスV型 Super-Ikonta 533/16 オプトン・テッサー80mmF2.8

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ユニバーサルスーパーシックスV型 Super-Ikonta 533/16 オプトン・テッサー80mmF2.8

ツァイスファンのお客様から、ユニバーサル スーパシックス V型 オプトン 戦後後期モデルは 見かけないから 在庫があるうちにブログにあげておいてくれ・・とのメールを頂き このブログとなっております。

 

まずは、馴染みのあるテッサーレンズですが・・・ツァイス・テッサー、イエナ・テッサーそしてオプトン・テッサーと時代/製造場所によって違った名前で呼ばれています。


第二次世界大戦後にドイツの東西分割で、連合軍によりオーバーコッヘンに移動させられた元カール・ツァイスに付けられたブランド名なのです。

Zeiss Opton ブランドは1946年から1970年まで主に旧東側で使われ、西側の元ツァイスも 当初は、Opton Optische Werke Oberkochen GmbHと称していたが、諸事情で東側からクレームが付き、Zeiss Jenaとの商標紛争を避ける為に、東側へはZeiss Opton 銘として出回ったのです、ある意味オリジナルなのでしょうねぇ・・画質には定評があります。

自分としても このV型(戦後後期モデル)をあまり手にすることなく、11枚撮りのI. II. III. IV. V は度々 ご案内いたしておりますので、ご存知の方も多いと思われます。


それでは・・・まず イコンタ物語を駆け足でご紹介しますと
1926年に設立されたツァイス・イコン初のオリジナル製品がイコンタで、オリジナル・ローライフレックスと同じ1929年に発売され、その後 後継機が前述の様に展開されたのです。


スーパーシックスのシリーズは、イコンタの中ではもっともツァイス・イコン社が力をいれたモデルであると思います。なぜなら他のフォーマットでは最後まで実現していないフィルムの自動巻き止めを戦前のⅡ型からいち早く実現し、レンズもテッサー80mmF2.8というシリーズ一の大口径レンズを搭載しています。


さらにセレン光電池式単独露出計を内蔵したモデルが存在するのもこのシリーズだけなのです。

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スーパーシックスで1935年に登場した最初のモデルであるI型は、連動距離計とファインダーが別々
で俗に二つ眼と呼ばれます。まだフィルム巻き止め機構は備わっておらず、ボディ上部のカウンターを見ながら止めていたのですが、Ⅱ型は背面の赤窓で1を出してから、カウンターダイアルを下に押しながら1になるまで回してセットすると、その後は自動巻止めとなるものの 11枚撮りはそのままだったのです。

その後デザインを変更し白い上カバーとした形式番号(533/16)は12枚撮りと聞いております、さらにの内容はホームページをご確認ください。


2022年 7月 4日  カメラキッズ ホ―ムページ にて 販売中 xxxxx円

2022年 7月 5日  売り切れました いつもありがとうございます。

 

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