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戦前の・・・Semi Sport って知ってる?

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戦前の・・・Semi Sport って知ってる?

国産カメラ図鑑の記述によるとよれば 第二次世界大戦前の1941年にLaack:Reguiyt 7.5cm4.5を載せた6×4.5cm判(セミ判)の蛇腹折り畳み式のスプリングカメラが セミ・スポーツⅠ型 として、また 同年に Lucky Anastigmat 7.5cm3.5 の上級機が発売されています。

ピント合わせは目測式で、レンズの前玉を回転させる方式です。レンズは前述内容には無いSchneider 社Jsco Anastigmat 75mmF4.5という名前のレンズが載せられていました、国産カメラ図鑑の記事にはありませんが、現物が事実 ここにあるものの ネット検索では 思うものが見つからず、頼りにしていおりますcamerapedia の記事で やっと Schneider 社Jsco Anastigmat 75mmF4.5 や Laack 社製の75mmF4.5搭載機が存在したことを確認出来ました

Semi-sports


また、関連記事として Semi Prince:セミプリンスが紹介されており、1934-1939年にわたり 藤本写真機製作所製/福田商会販売元となる、国産初の4.5X6判だとされています・・・この記述から推察しますに同じカメラで販社/流通経路により セミプリンス/セミスポーツ と使い分けられたのだと自分は思います。

 

セミスポーツに関してクラシクカメラ修理専門のハヤタ・カメララボさんが詳しく紹介されておりますのでこちらをご覧いただければ幸いです。


さて状態ですが、年代を考えますといいい状態だと思いますが、感じ方は様々だと ご理解いただければ嬉しく思います。

2021年 7月29日  ただいま整備中、レアなSchneider Jsco Anastigmat 75mmF4.5 動けばいいのですが・・・?
2021年 7月30日  整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2021年 8月2日  売り切れました いつもありがとうございます。

 

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パクセッテ スーパーⅡL

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パクセッテ スーパーⅡL


ブラウン社 当初モデルは、コンパクトなファインダーカメラとしたまとめ方で、一見距離計連動式に見えますが目測で、他方の窓には optical exposuremeter と名づけられた視覚式露出計が組み込まれ、ファインダーから目視でどの数字まで読めるか・・で、露出決定の参考とする方法です、同様の単体露出計もありますから、使い慣れると意外と便利で頼りになるのですょ。


その後 距離計を組み込み、レンズ交換も可能としたのですが、マウントがM39だったこともあって、シャッター構造/フランジバックも異なり 互換性など全く無い別物なのですが、口さがない方々からは「 貧乏人のライカ・・・ 」なんて揶揄されながらも、コンパクトさにこだわってまとめあげた庶民のパクセッテ・・・自分ごとで恐縮ですが 島国根性でチマチマとした機械類は文句なしに 好きで、当時の小型カメラとして、完成度が高く1950年代の丁寧さを楽しめる機械だと思います。


今回のご案内は、その パクセッテシリーズの距離計連動モデルで、次のウェブ記事によるとファインダーに35~200mmのブライトフレームを組み込み 後継機として発売されたものだとあります、当然 露出計連動とした姉妹機も展開されています。

Manufactured around 1959, these well-specified 35mm rangefinder cameras were two of Braun's top-of-the-line cameras, and are rightly regarded as classics.

The interchangeable lenses are mounted in front of the Prontor SVS leaf-blade shutter using an M39 Leica thread. Leica cameras have a much shallower lens mount-to-film distance than the Paxette though, so you can't just swap the lenses from one brand to the other.

A range of lenses were available for these cameras, running from 35mm to 200mm in focal length.


この モデルシリーズの 特徴になると思います・・・巻き戻しがクランクやノブではなくレバー式で、下写真の様に 巻き上げレバーの小型のようなレバーを操作することで巻き戻す方式で、模倣ではない独自性を形にしています。

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チョットせせこましい構え方になるカメラですが、それが、また楽しいのです。

年代もあり、シャッター機構のネバリも心配、念のため各部清掃/グリスアップを検討中・・・。

2021年 7月22日  ただいま整備中、もうしばらくお待ちください。
2021年 7月26日  整備/動作確認完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2021年 7月26日  売り切れました いつもありがとうございます。

 

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赤外線ストロボ・・・って 知ってる?

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赤外線ストロボ・・・って 知ってる?

フィルムカメラが記録媒体として絶体の時期・・・と言っても30年ほど前までそうだったのですが、目的に合わせ感色特性や感光波長域の異なるモノクロフィルム(レギュラー、オルソ、パンクロ、赤外など)が出回っていた時代、おそらく軍用目的だと思いますが、ジャングルなどに隠した戦車などを見つけるため、色ではなく材質の違いが絵になる赤外フィル眼ではジャングルの木々は白く写るのですが、迷彩カバーなどは黒く写るという特性を利用して、偵察効率を高めたんゃ・・・と先輩のお言葉!

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実際に緑の葉をつけた木々が白く写るのを経験し、車などは普通に写るので、森の中の緑色の車はヘリなどからの目視では分かりにくいものが、赤外線写真だと一目で区別出来はず・・と納得した思い出がある。


赤外線ストロボは 何の前触れもなくほぼ35-38年前と記憶していますが サンパック と ミニカム から登場したのです、 ほぼ 同時期だった気がしますから、何か特別な使用目的があったのかも知れませんが・・・


個人的には ペットのシマリスを夜に 可視光の出ない赤外線ストロボで撮ったらどうなるかと、試したかったのですが 結構高価で経済的に無理というもの、 そこで ナショナルの480ストロボ発光部に黒マジックでベタ塗りした セロハン紙とフジの SC72 アセテートフィルターを貼り付け赤外ストロボ風のもので試したのですが、被写体のリスは夜行性で動き回って失敗・・・


その後、しばらくして 赤外ストロボは市場から消えましたから 営業的にはどうだったのでしょう・・?


この度、あるご縁で 前述のサンパックの赤外線ストロボを ご案内できることとなりました、しばらく動かしていないとの事です 念のため通電など 動作確認後のご案内を予定いたしております。


2021年 7月13日  ただいま動作確認中、もうしばらくお待ちください。
2021年 7月19日  動作確認完了しました カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2021年 7月20日  売り切れました ありがとうございます。

 

 

 

 

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ブロニカ ETR/ETRS 35mmフィルムホルダー

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ブロニカ ETR/ETRS 35mmフィルムホルダー


「連れがなぁ ええ値段やったら手放す言うてる・・・」と旧来のMコレクターから連絡が入る、何なんだろうと確認するとブロニカの35mmマガジンゃ・・との返事にだった、自分はブロニカS2の頃から ブロニカ大阪営業所のY氏に仲良くしていただき あれこれお教えいただいた ご恩もあって、後継機のEC/ECTL/ETR/ETRSが展開された頃は ブームもあって よく売ったものです・・・。

 

そういえば 「 ETR/ETRSには35mmマガジンがあったなぁ」程度の記憶ですから お客様に勧めても「意味ないやん」の一言で終わっていた気がする、

 

さて、クラシック機材の売買が生業とはいえ 趣味性の強い機材なので 公平さのため 中古カメラ店の散在する神戸/元町で お客様と合流し、相場を聞きまわってみたのですが、「売れないから いらない・・」「カメラは売れるけど、アクセサリーは部品扱いになるんょ・・」「ウン千円なら・・」と 依頼者の期待にそぐわない返事ばかりで、念のため高架下商店街の中古雑貨店をあたれど 思う返事は得られず・・。

 

依頼者は 「 過去において 見かけた価格に 引きずられているかもナ 」と意気消沈、3時間ほど一緒に歩き回って話をしていると 情も移るというもの、元町の某店の「1000円です」は ヤクザな商売をするなぁ 何とか出来ないかなぁ・・と自分は思ってしまったのでしょう。

 

正直 ブロニカETR/ETRSの35mm マガジンって そう簡単に手が届くなんて 言えるものではありませんし、ご相談いただいた依頼者様には「とりあえず お預かりいたします」というご返事を差し上げております、そんなこんなで いま 手元に置いてブログを書いているところです。

自分としても 出来れば ご期待に応えて差し上げたいので 委託商品にならざるを得ないようで、まず 機能的に問題がないかを 確認することから始めますか ・・・。


はたして・・。

2021年 7月 7日  どうなりますか? 力不足はご容赦!
2021年 7月 8日  委託者のご希望価格にてカメラキッズホームページ
での販売となりました XXXXX円

2021年 7月 8日  売り切れました いつも ありがとうございます。

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Baby Super Flex

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Baby Super Flex          

日本の梅本製作所による 44一眼レフの元祖で、かつ世界的にも数少ないと言われる機械です。

35mm判のスライドが流行ったころ、4X4判は35mmのマウントと同サイズだったので、高画質大画面のスーパースライドとして、4X4 判の二眼レフは出揃っても、何故か一眼レフはブームにはなりませんでした,国産ではこのベビースーパーフレックスと戦後のコマフレックスぐらいしかありません。

コーワのコマフレックスは完全にオリジナルデザインですが、このベビースーパーフレックスはドイツ製 Karma Flex : カルマフレックス44のコピーではないかと言われています、自分は カルマフレックスは おろか ベビースーパーフレックスさえも手にしたのは初めてです、さすれば・・と ネットサーフィンでカルマフレックスの下写真を見つけました

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形状や構造は写真では ほとんど同じように見えますから、内部構造など、よく似ているのではないかと 勝手に推察致しております。


ウェブ上の記述などによると、複雑なレンズシャッター一眼レフを非常に簡単に作り上げている点がこのカメラの特徴で、営業的にはどうだったのでしょうか? 一説によると価格的に手ごろだったとの事ですが、自分は見たことが無かったのですが・・・はたして?


コスト的なこともあってか、貼ってある革が貧弱でかなりダメージを受けているものが多いそうで、ファインダー部に ピントルーペもないため、構図決定/ピント合わせは なかなか難しく、実用にはそこそこの熟練度を要したのではないかと・・・


手元の機械はシャッターが切れず、焦点板が割れています・・そんなことを聞くと何とか動くように整備をしたくなるなぁ!

2021年 7月 5日  ただいま整備中、動けばいいのですが、しばらくお時間をいただきます。
2021年 7月 8日  整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円

2021年 7月 8日  売り切れました いつもありがとうございます。

 

 

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