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エクスプレス75mm3.5搭載の エンサイン セルフィックス16-20

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イギリス製 エンサイン セルフィックス16-20


ひさしぶりのセルフィックスのご案内・・・一昔前 民主党政権時代の円高で割安感があり その頃は頻繁にご案内した記憶があります、その頃でも ロス(ロッスとも呼ばれる)のエクスプレス搭載機は稀で、小さな巨人的存在だったのです。


さて、資料雑誌によると エンサイン社の歴史は古く、かってイギリスにあったガラス乾板、フィルム、レンズ、カメラのメーカーのHoughton:ホートン社が基礎になり、時代の変化で高級ウッドカメラのサンダーソン、フィルムのバーネットさらに光学機器のロスなどと合併を繰り返し、エンサインブランドのカメラを製造したイギリスを代表するカメラメーカーのひとつとのこと。

 

エンサイン社は バリエーションとして距離計連動の高級版をオートレンジと呼び、ファインダーのみの目測距離合わせの普及版をセルフィックスのネーミングとし、製品番号は撮影可能枚数と使用フィルムを表し、16-20は120または620フィルムで6×4.5判が16枚撮れますよ・・と言う具合に、例外はあるものの分りやすく名前をつけています。

 

当機はロス・エンサイン社が1950年中頃に発売した目測式のセルフィックス16-20、 特徴のひとつに620・120フィルム兼用としたところで、微妙に異なる大きさと 巻き取り穴規格の異なるスプールに対応するのです、このアタリが島国根性丸出しの自分にとっては魅力というか・・・思わず「ニクイねぇ・・」と言いたくなるのです。

 

さてご案内の セルフィクスは ルーペを収めた上カバーが柔らかな曲面でまとめられた きれいなフォルムで、 右の巻き上げノブと左側に焦点深度を示すダイアルを左右対称に配置した当時の定番デザインです。 フィルム装填時はフィルム室の下(底)部分にあり、スプールを下に押すとボタンが出るようになっていて、回転させ引き出した状態で固定が出来、これが便利で120フィルムを装填時に役立ちます。

 

シャッターボタン横にはインジケーターがシャッターを切ると色が変わるのはどのカメラでも共通です、更にの特徴としてシャッターボタンの真ん中に小さなピンあり、シャッターセットをせずシャッターを押すと真ん中のピンが引っ込まないで指を チクリ と刺し『シャッターがセットされて無いよ』 と注意してくれるのです

 

折り畳み式のアルバタファインダーでも
当機は接眼部のレンズの外側にこのように白い枠を引き、前のレンズに反射させることで、後年のブライトフレームのような感じで広い視野の中に実画面が表示される優れたファインダーを実現しています、この時代では先進性があったのでしょう。

 

何といっても、極めつけは搭載されているXPRES:エクスプレス75mm3.5の素晴らしさにあります、ウェブ上にも複数の方がこのレンズのためにお求めになられる方が後を絶たないとの事です。


年代もあります、イプシロンシャッターにネバリがあります、エクスプレス75mm3.5 をお楽しみいただきたいので、修理のオジさんに無理をお願いしているところ・・・


2020年 4月 18日  只今整備中 もう少しお待ちください。

2020年 4月18日  ブログ更新中に 売り切れました、いつもありがとうございます。

 

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