ローライフレックス 3.5 MX-EVS type 2
カメラキッズでは久しぶりの ローライ二眼レフ物語・・・関心のない方はスキップ頂くとして、ご興味 お時間をお持ちの方はお付き合い願います。
さて、HOVE社の【Rollei COMPLETE COLLECTOR’S GUIDE 1929 to 1994 】誌によると、ご案内のMX-EVS型はローライフレックスの戦後モデルで1954~1956年にかけてシリアル1479000-1739999 の261000台が製造され、Taking Lens (撮影レンズ)にはツァイス製 Jena Tessar、Opton tessarとシュナイダー製Xenar の三種類が載せられたとあります。
ローライフレックスのネーミングはロールフィルム:Rollfilm と レフレックス:Reflex からの造語とされ戦前の1928年にRolleiflex Original 6X6 として発売されたのが始まりと記述されています。
ご存知のことですが、上下レンズをひょうたん型カバーで覆い、くびれ部に配置された操作ダイヤルで絞りとシャッターを動かし、連動した表示窓がビューレンズ上部に配置され、結果・・・カメラを上から眺めるだけでピント、シャッター、絞りのすべてが確認できる・・・としたのです。
基本構造は大差無いのかもしれませんが、単体露出計で求めたEV値をレンズ左右の回転ホィール(シャッター、絞りダイヤルの事)を操作して合わせるだけとしたまとめかた、距離合わせノブ径を大きく、MX切替え式シンクロ付きシャッター、アイレベルでピント合わせが可能となる折り畳みウェストレベルファインダーなど、その後の3.5F/2.8Fの基礎となるモデルだと自分は思っています。
その後継機は お決まりの大口径を衒ったプラナー2.8 を搭載しこれでもか付加機能を追加しメタボな姿に・・・、それはそれでいいのですが、端正な姿とコンパクトで軽量かつシャープな絵作りをお探しなら、テッサーの出番です。自分事で話はそれますが 金も無いのに ニコンF 黒を手に入れて得意気だった若かりし時、良く可愛がっていただいたお客様に 「最近のカメラ趣味の人はレンズの味を知らんから可哀そうやなぁ・・」 と言われた事を思い出す、「光の状態によりレンズの特性を上手く使いこなして絵にするんゃ!」と修理のオジさんも口をはさんでくる・・・ブランドや大口径だけが絶対とも思わなくなってきたこの頃。
50年強を経たテッサー付きローライフレックス 3.5 MX-EVS type 2 ではあるのですが、凝り性のローライらしさが形になっています・・その良さを改めて発見いただければと思っています。
2019年 7月15日 シャッターなどネバリも心配・・ただいま整備中、しばらくお待ちください。
2019年 8月24日 整備、動作確認を済ませました、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2019年 8月25日 売り切れました いつもありがとうございます。