
ティルト式センターポスト不搭載の?・・・コンビ三脚
さて、自分が知らないだけかもしれませんが、この度珍しいというか、この50年の間に扱ったことのない ティルト式センターポスト不搭載の?・・・コンビ三脚を入手しました、「それが どうした!」とおっしゃる前に 3分ほどお付き合いください。
ほぼ45年前 シュリロ貿易のリンホフのカタログには・・・ドイツ・ミュンヘンの大判カメラメーカー「リンホフ」社が製造する三脚は、大判カメラに適した精度と強度を持ち、多くのカメラマンから絶賛されています。 リンホフ独自のアンブレラ支柱は三脚のよじれを減少させ、さらにそれぞれの脚が同じ角度でスムーズに開脚・閉脚ができるようにバランスよく設計されています。脚の伸縮はリンホフ独自のラビットクランプロックを採用、ワンタッチで脚を固定することが出来、リンホフカメラとセットで使って頂きたい三脚です。・・・とあります 【
カタログ・雑誌記事 参照 】
上記内容は我国製三脚の完成度が未熟な頃・・・と思ってください。 何と言っても最大の特徴はジュラルミン系のアルミを使い、高い剛性と軽量を完成させているところでしょう。 スリックやベルボン製などの三脚が重くて滑らかとは言い難い動きの時代に、リンホフはとても軽くて、驚くほど滑らか・・・さらに締め付け固定は確実に決まったのです。
その中でも、ハッセルユーザーに人気のあった、ティルト式センターポストを採用したコンビU と 短尺モデルのミニコンビ三脚 があり、今でいうレベリング雲台的な使い方が可能で、支柱を少し傾けた状態でも確実な固定が出来たのです 。
組み合わせによりますが、中型三脚と言えど40年ほど前で雲台セットで4~5万円もするものですから、それはそれは・・・完成度相応の高価
なものだったのです。

でも、特徴であるティルト式センターポスト を必要とされない方には 折角の機構も無用の長物で、脚部が径が太くなり 雲台のパーン棒が上手くスッキリ収まらない など好悪の分かれるところでもありました、ところが当モデルは上写真の様に見事スッキリとまとまるのです・・・思わず 修理のオジさんと顔を見合わせ「欲しけどなぁ」と言ってしまった。
話を戻して・・・もちろん、ノーマル支柱のモデルもあったのですが少し大きくなり開脚ステーが装備されたプロファイルS や エアーダンパー式センターポストを採用したツインシャンク型など カメラキッズでも、この10年の間に相当量販売しているのですが、今回のモデルは初めてというか、自分の知らないモデルで シュリロ貿易では扱っていなかっただけで欧米では出回っていたのかもしれません。
念のため Googl, eBay, ebay UK, などチェックしても見つかりませんから やはり少ないのでしょう
さて、スペックですが、今はリンホフといえども締付け部は樹脂製ですが、当時は金属製・・・完成度と耐久度に違いが出ます。
2019年 5月23日 念のため各部グリスアップ、各動作確認中もうしばらくお待ちください。
2019年 5月24日 整備、動作確認完了、パチパチと小気味よい動作をしますカメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円。
2019年 7月13日 売り切れました いつも ありがとうございます。