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サンダーソン トロピカル と レザー仕上げ

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サンダーソン トロピカル と レザー仕上げ

1年ぶりのご紹介・・・国産の組み立て暗箱とは一味も二味も違うと言われております

毎度のイントロで恐縮です、お時間に余裕のある方は3分ほどお付き合いください、


過日、NOVAのセンセとクラシックカメラの話をした中で・・・「1900年前後はカメラといえばイギリスが中心として栄えた・・・趣味写真としてかなり高級で富裕層対象の機械が多く、家具・金属加工などさまざまな職人によって実用はもちろん、品と質と優雅さを兼ね備えたものだった」

その後、高価で手間のかかる木製に代わって板金組立による金属製が登場・・・1930年頃から時代はドイツへ移ります、 いまほどの金属処理技術は無くどうしても湿気に弱くサビなどのため寿命も短く、木製カメラは金属に比べると湿気に強く、いつしかトロピカル・・って呼ばれるようになっていったらしい。 

 

板金からダイキャスト、ペイントからメッキ技術と緻密な工作精度を国家規模で完成させ1940年からは1970年頃はカメラといえばドイツと言われた・・・と個人の切り口からの意見を話してもらったことを思い出す。

 

その後を我が日本が引き継ぎ小型で自動化を目指し、便利ではあるのですが、英国→ドイツ→日本と移るにつれ品と質と優雅さは失われ、価格的にも大切にしなくなり、流行に流されっぱなし・・・これからどうなってゆくのかチョッと気がかり。


話をもどして・・さて、前述のアンティークで 品と質と優雅をそなえた佇まいの 古き良き時代のイギリス・サンダーソン製木製カメラ、

搭載されてるレンズ、シャッターも時代が異なり、露出スペック的には まぁ 使えたとしても、正直・・フィルムも無い、実用条件も叶うわけでは無いのですが、存在感は絶大です。 


小型で実用的な便利なものばかりを作るよりも、必要なものを守っていくことも 大切な気がする・・・今は そう思う。


年代もあり、ネバリ、カビ、使いなずみは否めず、念のためシャッターその他を整備中、もうしばらくお時間を頂きます。

 

2018年 3月22日 ただいま整備検討中、完成後カメラキッズホームページにて販売予定。

2018年 6月25日 整備・動作確認完了  カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2018年 6月25日 ありがとうございます ブログ更新前に売り切れました。

2018年 6月25日 トロビカルはもう少しお時間をいただきます。
2016年 6月27日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2018年 6月27日 売り切れました いつもありがとうございます。

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コーワ、オリンパス、ウェルミーなどワイドカメラ アレコレ

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コーワ、オリンパス、ウェルミーなど広角専用機 アレコレ

広角ブームの先駆者は何といっても・・・世界初となる広角レンズを載せた35mm判カメラオリンパスワイド、ノブ式のフィルムの巻き上げ機構を装備し、昭和30年(1955年)に登場します、


まだまだカメラが貴重品の1950年代、レンズ交換式の高級カメラでしか撮ることのできなかった ワイド写真が、ライカ・キヤノン・ニコンに比べ手軽に美しく撮影できるオリンパスワイドの 登場はは爆発的な人気を集め、その後、不思議と、流行といいますか・・ワイドと名の つくカメラがウェルミー、カロ、リコー、ワルツ、ミノルタそしてコーワが参入・・・ ワイド全盛時代が出来上がってしまったのたのです・・・このあたりの物語は各誌で上梓されている通りです。

広角の魅力というか、便利さに慣れてしまうと、眼が広角になって「こうすればジャマな背景を消せる、近づけば主要被写体をさらに強調できる 」 なんてことを考えずとも、体が勝手に動くのです・・・いいですょ

また、話が脱線気味・・・、今回、
あるご縁で広角に特化したカメラを取り混ぜてご紹介出来ることとなりました、前ユーザー様は、どちらかというと持ち出すことはなかったようで、眺めて楽しんでおられたとの事…コレクターでなくても 自分を鑑み その気持ち良く分かるというもの。


状態として、各機とも年代なりの固着、ネバリで どちらかというと 満足に動かず不具合だらけ・・・動けばいいのですが。


2018年 3月16日 整備を検討中、完成後カメラキッズホームページで販売予定。

2018年 3月23日 コーワSW 整備完了 カメラキッズホームページにて XXXXX円
2018年 3月23日 売り切れました いつも ありがとうございます。
2018年 3月23日 ウェルミーワイド 整備完了 カメラキッズホームページにて XXXXX円
2018年 4月23日 売り切れました いつも ありがとうございます。

 

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戦前? 戦後間もない頃の・・・セミレオタックス

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戦前? 戦後間もない頃の・・・セミレオタックス

おっ セミイコンタ いや セミネッター・・・遠目には、一見そう見えます、はたして・・・

「 レオタックス 」と聞くと頭の中では 嗚呼・・バルナックのコピー機か と反応するのですが、セミレオタックスと言う名前は自分にとって聞きなれないの名前で・・・なにかれとお教えいただいた先哲、先輩コレクター諸氏もレオタックスといえばライカコピー一辺倒の返答だったのですょ、

20年近く前は ライカブームもあり、折り畳みカメラのコピーなんぞに関わってるどころじゃあなかったのかどうか、今となっては何とも言えず、この度のセミレオタックスご紹介は頼りにしているウェブ上の camerapedia 関連の受け売りになりますがご容赦、関心をお持ちの方はその方面をお調べいただきますようお願いいたします。


1940年頃には発売されていたとの記述がありますから・・あの戦争が始まる前です、昭和光学精機株式会社によりツァイスの折り畳みカメラ セミネッターを模倣したというか 見本とした ストレートコピー機をセミレオタックスとした最初のモデルが発売され、その後折り畳みファインダーから固定式に、更に非連動ではあるのですが距離計を載せた、メスイコンタの機能を模倣したモデルへと発展していったのです。

昭和光学はライセンス料を払ったのでしょうか、気になるところです。あの戦争で敗戦国となったドイツは特許権を失い、世界中でコピー機が蔓延することになるのは‥ご存知の通りです。
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ウェブ記事によると、当機は一直線のタスキと折り畳みファインダーとした初期頃のモデルと思われます、その後の戦後モデルはタスキがイコンタ風のY字型を採用し後継機を展開したと、ひとくくりで紹介されているのですが、


いつもの camerapedia には、詳しく研究された記述となっていました。


右写真の通り戦前には自動停止付きのモデルも存在したしたのですが、戦後に作られた最初のセミ・レオタックスは、自動停止装置が作られず、二つの赤窓式だけとなり、
貼り革に古い六角形のSEMI LEOTAX ロゴがあります


レンズとシャッターに関して、当初はRiese-Anastigmat
(のちにRieze-Anastigmat に変更)を搭載、リーゼまたはリーズアナスグマットと読むのでしょう、シャッターは Torio と記されていま


最も初期の戦後モデルには西田製のWester-Anastigmat 75mm f / 3.5レンズが付いています。
シャッターは同じメーカーのNorthter (T、B、 1-200、セルフタイマー)です。 シャッターの前面プレートには、上部に刻印されたNORTHTERという名前が付けられていました。


Norther
シャッターはすぐにWester(T、B、 1-200 、セルフタイマー)に置き換えられ、フロントプレートの底にはシルバー文字でWESTERマーキングが付けられ、スピードの底にはイニシャルNKKが刻まれている。
 【camerapedia 参照 】


どうも、camerapedia の記述の方がソースもはっきりし、それなりの根拠も記されているので信用できるのではないか、レンズの違いはその時々で名前を変えたり、供給先や販社の諸事情によって変えたのではないかと・・・いうことにしませう。


戦後初期のセミレオタックス、 ツァイス社のネッターを見本としたのは間違いないようです。

2018年 3月15日 内容・機械動作の確認中 少しお時間をいただきます。
2018年 3月19日 内容も分かったところで、動作など点検整備中、もうしばらくお待ちください。
2018年 4月17日 カメラキッズホームページで販売中 XXXX円

2018年 4月23日 売り切れました いつもありがとうございます。

 

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東京光学 ミニヨン

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東京光学 ミニヨン II 型

ミニヨンII型・・・127規格のフィルムを使い4X5㎝フォーマットの機械として、1939年に発売され、戦後も作られた4×5cm判カメラであると、トプコンクラブのウェブページに紹介されています、

それによると レンズはトーコー・アナスチグマット6cm
f3.5で、シャッターは精工舎のリヒトが装着されている。巻上げがI型後期のモデルから自動巻き止めになり、ファインダーもニュートン式が装着された。
 
背面には月ごと・撮影条件ごとのおおよその露出換算表が貼り付けられ、これをケースの裏側の一部分を倒してすぐに見られるようにしているのは親切である。といっても、シャッタースピードがB・T・25・50・100しかない上、当時のフィルム感度を考えるとおのずと撮影場面は決まってきそうではある。

このカメラの特徴はゲルトやボルダ判のカメラ同様、フィルムを軍艦部を外した上面から入れてセットすることである。
 
軍艦部のみならず、各部にレバーやボタンが付けられ、ワンタッチでファインダーや正面のカバーなどが開くようになっている。

4X5というフォーマットのため127フィルムには裏紙に対応する番号がなく、自動停止が早くから採用されることになったようです。【 トプコンクラブ記事参考 】

 


さて 操作方法としては二眼レフと同じで、まず初めに背面の赤窓でスタート点を合わせ、以降軍艦部後部のボタンを一度チェックしてストップするまでダイヤルを回せば自動巻き止めになる…結構よく出来ていたのです。

このたび、比較的程度のいい白黒セットをあるご縁でご紹介出来ることとなりました。

外観はキレイのですが、ネバリ、固着など動きがいまひとつ・・

2018年 3月 8日 整備を検討中、完成後セット販売を予定、しばらくお時間をいただきます。
2018年 3月13日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中  XXXXX円

2020年 7月16日 売り切れました ありがとうございます。

 

 

 

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