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ミラーシャッターのボリューって‥知ってる?

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フランスのエスプリ・・・ボリュー MR8  Beaulieu MR8

自分は今でも「コレが絶対究極の8ミリ・・」と思い続けているフランス製ボリューMR8、TR8 のご紹介です。

マニア用の8mmムービーとしてDマウント式一眼式ミラーシャッターとして登場、一眼式ミラーシャッターはカメックス、パテーなどもありますから別に珍しくもないのですが、マウントがDマウント式一眼ミラーシャッターに12.18.24.48.64 のマルチスピード・開角度調整・・・更に巻き戻しと満艦飾。

Dマウント一眼ということはD→Cのマウントをお揃え頂ければ、C→各社マウントに接続可能で、35mmのマニュアル望遠を接続し海に沈む太陽を絵にしたり、野鳥の自然体を楽しむ事も出来たのです。 どうしても特徴のある機械は専用マウントとなりがちですが、従来のDマウントを採用したボリューは9mm~36mのアンゼニューズームなどを載せ、もちろん他社との互換性も確保。       

ご存知 写真左上部のあの名機と言われるスーパー8式ボリュー 4008ZM シリーズ でもDマウントは使えないのです。  当時はもちろん今でも充分高価なアンゼニューのレンズを載せ小さくまとめたこのデザイン、 「コレがフランスのエスプリ・・こだわりと意気込み、並みの8mmなんぞ他国製で充分さっ・・」と言いたそう。

ダブル8式の全機械式 ボリューMR8 です・・・フィルムの入手現像の手配など簡単ではありません、また映写となるとこれまた大変・・・正直、実用的とは思いません。

でも自分は学生時代から大人にかけて、流行もあったのだと思いますが、周囲に感化され、役割を決めては映画チームよろしくカメラを構え、暗い小部屋に集まりスクリーンに映る小形映画に歓声をあげ夢中になれた良き時代が懐かしくって、忘れることなど・・・とても出来ません。

念のためシャッター整備・レンズクリーニングを済ませました。 ほぼ50年を経た、ゼンマイの反発力・ドラムのはずみ力で動く機械です、 絶対の精度を保証出来るものではない事をご理解いただけるクラシックなゼンマイ式8mmファンの方々にはオススメです。

ブームも沈静化、価格的にも妥当なように思われるいい時代です。 手元に置かれフランス製ボリュー独特の存在感をお楽しみいただければ嬉しく思います。

2017年 7月 9日 
ネバリも気になります、念のためシャッター機構の整備、グリスアップ中、もうしばらくお時間をいただきます。

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