思うこと・・・4
思うこと・・・4
世間一般的には、何かと気ぜわしく、忙しいゴールデンウィーク・・・子供たちの賑やかな歓声に「 お疲れ様です 」とご家族の方々に申し上げたい。 自分が子育て真っ最中だった頃の記憶が断片的にフラッシュバックする。
通販専門の弊社はこの時期になると、毎年決まったように閑古鳥が鳴くので、時々お世話になっている老舗の某中古カメラ屋の親爺のご機嫌うかがいに出かけ、「 忙しい? 」の返事が「 そりゃぁ‥禁句やで 」の一言で、情報交換やとりとめのない苦労話と自慢話の掛け合いが始まるのです・・・お時間のある方はお付き合いください。
親爺によると、その昔 営業写真館などのカメラマンは写真士と呼ばれていたとのこと、 何故か医師、弁護士のように特別資格があたえれ、教員免許も無いのに「先生・センセ 」と呼ばれ ちやほや・・ の扱いだったようです。
高価な機材による露出決定と撮影、 高貴薬を使った現像、職人技となるネガ修正、焼き付け、印画修正などすべてのプロセスが手作業だから、フォトスタジオと言うと 近代的なイメージではあるのですが、内情は ある種の徒弟制度で、一人前になるのは選ばれた一握りだったとの事。
前述の事もあり、チヤホヤされ慣れた写真館、カメラ屋の大将って いまでもエラそうにするクセが沁みついているのかもしれない。 話を戻して・・その親爺は使用人( 当時はそう呼ばれたとのこと )としての冷遇に耐え 技術を身につけ起業独立資金を貯めるため、食費を切り詰め、贅沢を避け、夜は夜で働き、小金が貯まると株利殖で資金調達などを重ねて今に至っておられる。
話しを聞いていて 胸が苦しくなる、自分とて かって結婚資金を貯めるため、子供が出来ては子育てのため、家族が増えるに合わせた住宅の用意や、カメラキッズの立ち上げ運営など・・・入用ばっかし。 そういう状態は 自分だけでは無い事は理解しているのですが、子育て家族優先と、我が娯楽を省き、食費、着るものは最低線と言う生活に慣らされた自分は「 贅沢が出来ない身体 」になってしまっているのに気付いた。
いまは事業主ですから、それなりのお付き合いや会食などなど、決してケチではないのです。 カメラ機材や会社維持用高速パソコン、光学検査機は無理しても揃えるのに、個人の食事は 何故か飽きない3個入り100円のアンパンかな、 また司馬遼太郎先生の影響もあり かつ丼 であったり、サイゼリアの日替わりランチなどワンコイン系が絶対。 それ以上のものが、あの頃のクセが沁みついているようで・・・もったいなくて食べられない。
話しは変わって、先日突然に一人暮らしをしている娘が「 かごのや」での食事に誘ってくれた、いつもはこちらが誘っても「スケジュールが・・」と、崖っぷちのアイドルみたいな返事なのに、「お父さん、しっかり食べてょ」 なんてボソッと言われると やはり娘は可愛い 改めて照れますねぇ・・・。
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