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コニカ III 型 24・・って知ってる?

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コニカ III 型 24・・・専用EV環と48mm2.4 搭載機

戦後初めてコニカと命名された35mmカメラは占領下のコニカスタンダード型から多重露出防止機構や引き出し式の沈胴や利便性の高い固定鏡胴となったII型を経て、セルフコッキング(巻上げと連動してシャッターがセットされる)機構を載せたIII型 を発表したのです。

セルフコックのIII 型の外観的特長は、巻き上げノブから左手によるフロントレバー式となり、このあたりにも小西六のフロンティア精神が形になっています。 Ⅲ 型といえば 大口径ヘキサー48mm2をB.1.2.5.10.25.50.100.250.500 のSEIKOSHA-MXLシャッターにマウントして載せて・・と紹介されています。 

ググってみてもヒットするのは前述の内容が多いのですが、EV(エクスポージュアバリュー)環を備え、少しく小口径の48㎜2.4を載せたモデルも少数つくられたのです。

スペック的には48mm2.0 搭載機と同じく 二重露出防止、先進のアルバタ式ブライトフレームの光学視野枠の採用しています。

黄色っぽく見える二重像も、どこがどう違うのか50年の時を経ても見やすく、堅牢なボディと緻密な部品加工に一時代を築く小西六の水準の高さを、独自のアイデアでEV値に連動させる専用EV環としてまとめあげるところは・・さすが です。

2017年 5月31日 ただいま整備中、しばらくお待ちください。
2017年 6月 1日 整備完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2017年 7月 9日 売り切れました ありがとうございます。

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TENBA テンバカメラバッグ

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TENBA P995/595?

テンバを紹介したウェブ記述によると・・・TENBAの歴史は、創業者であり自らもフォトグラファーのロバート・ワインレブ氏が、従来のアルミ製バッグに対して、ウレタンのクッションを軍用のコーデュラナイロン生地でくるんだバッグを1977年に考案したのが始まりです。 以来、常に、「使いやすく、完全に信頼できる物を」という理念に基づいて、改良を続けながら、今日までカメラバッグを作り続けて来たのです。ブランド名のTENBAは、ワインレブ氏がチベット取材時に現地で覚えた「最高のもの」を意味する言葉です。・・と紹介されていました。

かれこれ・・・30年ほど前だったと記憶しているのですが、間違っていたら・・・ご容赦。 米国テンバ社からバリスチックナイロンと呼ばれる強靭な新素材を使い撥水機能を備えたバックが発売され、当時 定番とされたハードバッグのイメージを一新、カメラバッグの流れを変えたバッグであったと自分は思います、初期モデルです、一部(背面の黒地)を除き全面バリスチックナイロンのため長時間服に擦れると、服の方が痛みます・・・ご注意下さい。

製品 当初からヘナヘナ生地の裁ちっ放し、パイピングもせず縫製もアバウトというのか、いかにもアメリカ臭いテンバは価格的な事もあって、おおよそのカメラマンからは 見向きもされなかったのです、自分もその一人だった気がする。

先見性のある用品メーカからテンバの斬新さを真似たテンバ風のバッグが発売され、流れが変わると勝手なものでテンバがベストとされ、カメラマンのステータスとなっていったのです。

当時のバッグはカメラの保護とタフさを優先し、縫製は「まぁ・・」で通用したアメリカの良き時代、クラシック テンバをお探しの方には最も実用的とされる大きさと機能となっている 995/595? と思われるモデルを あるご縁でお預かりしました。

収集機材の保管目的だったとのこと・・・目立つ不具合は無いようですが、念のため確認中、しばらくお時間をいただきます・・・状態のいいものは無くなりつつあるようで,
お探しの方にお届け出来れば幸いです。

2017年 5月25日 もうしばらくお時間をいただきます。
2017年 8月28日 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2018年 5月23日 売り切れました ありがとうございます。

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ツァイス・イコン べべ

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Zeiss Ikon Bebe ベベ 


半年ぶりのご紹介かなぁ・・・チマチマしたまとめ方で 個人的にも文句なしに好きな機械ではあります・・・

Bebe:べべは
・・・かつて存在したカメラメーカーイカ:ICA(Internationale Camera Actiengesellschaft 、Ica AG)社によって発売されています。


ウェブ記事と手元の資料によると 1909年10月7日 に
ヒュッティヒ、ヴンシュ、カメラヴェルク・ドクトル・クリューゲナー、カール・ツァイス・パルモスバウが合併してICA(Internationale
Camera Actiengesellschaft 、Ica AG)となった。


これにより分散していた特許を集約でき、関わる従業員数も削減出来 生産性の合理化と、価格競争が緩和され、固定費が削減できるなど競争力を飛躍的に高めた・・とあります。


また、手元のZeiss Ikon のカタログによると、後日談としてエルネマン、コンテッサ、イカ 、ゲルツ
他を吸収して、1926年にツァイス・イコン(Zeiss・Ikon)社を設立た旨が紹介され、設立前の各社のカメラもツァイスブランドでカタログに載せられているものの製造は各社によっていたようです。

 



ご紹介の ツァイス・イコン ブランドのBebe も 6.5X9cmのガラス乾板規格の ICA 社により製造された折り畳みカメラではあるのです、商品サイクルの長い時代ですからICA ブランドのBebe 多く見かけます。 

 



当時のカタログと資料雑誌の受け売りですが・・レンズ取り付け構造をはじめシャッター機構の理想を形にしたツァイス・イコン Bebe は最高品質の金属部品と信頼性のシャッター、さらに完璧なツァイス レンズのテッサーを搭載・・・と紹介されています。 

 



きっと高級タイプの折り畳み小型カメラだったのでしょう。 さて、今と当時はフィルムの規格・感度に大きな違いがあり、ガラス乾板は引き伸ばしと言うより密着プリントが主流、名刺程度のサイズの絵を作るため・・・そういう時代です。 


ともかく、ほぼ90年前の時代、いまのフィルム規格とは異なります・・・「フィルムの無いカメラなんて何するんょ・・」
のお言葉もごもっとも、 コンパクトで軽量その上
押すだけでキレイに撮れてフィルム代もいらないデジカメは実用には充分なのですが、 便利さとは別の持つ楽しみ・・・というか品と質さらに優雅さを備えたアンティークとしての存在感は格別です。


また、当機にはガラス乾板用ホルダー2枚が付属します。 状態として、カメラ側の蛇腹にピンホールは無いように見えます、年代的に動かないのが多いので、しばらくお時間をいただきます、 動けばいいのですが・・・。

2017年 5月22日 ただいま整備中 しばらくお待ちください。
2017年 5月25日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2017年 6月18日 売り切れました ありがとうございます。

 

 

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思うこと・・・4

思うこと・・・4

世間一般的には、何かと気ぜわしく、忙しいゴールデンウィーク・・・子供たちの賑やかな歓声に「 お疲れ様です 」とご家族の方々に申し上げたい。 自分が子育て真っ最中だった頃の記憶が断片的にフラッシュバックする。


通販専門の弊社はこの時期になると、毎年決まったように閑古鳥が鳴くので、時々お世話になっている老舗の某中古カメラ屋の親爺のご機嫌うかがいに出かけ、「 忙しい? 」の返事が「 そりゃぁ‥禁句やで 」の一言で、情報交換やとりとめのない苦労話と自慢話の掛け合いが始まるのです・・・お時間のある方はお付き合いください。


親爺によると、その昔 営業写真館などのカメラマンは写真士と呼ばれていたとのこと、 何故か医師、弁護士のように特別資格があたえれ、教員免許も無いのに「先生・センセ 」と呼ばれ ちやほや・・ の扱いだったようです。 

高価な機材による露出決定と撮影、 高貴薬を使った現像、職人技となるネガ修正、焼き付け、印画修正などすべてのプロセスが手作業だから、フォトスタジオと言うと 近代的なイメージではあるのですが、内情は ある種の徒弟制度で、一人前になるのは選ばれた一握りだったとの事。


前述の事もあり、チヤホヤされ慣れた写真館、カメラ屋の大将って いまでもエラそうにするクセが沁みついているのかもしれない。 話を戻して・・その親爺は使用人( 当時はそう呼ばれたとのこと )としての冷遇に耐え 技術を身につけ起業独立資金を貯めるため、食費を切り詰め、贅沢を避け、夜は夜で働き、小金が貯まると株利殖で資金調達などを重ねて今に至っておられる。


話しを聞いていて 胸が苦しくなる、自分とて かって結婚資金を貯めるため、子供が出来ては子育てのため、家族が増えるに合わせた住宅の用意や、カメラキッズの立ち上げ運営など・・・入用ばっかし。 そういう状態は 自分だけでは無い事は理解しているのですが、子育て家族優先と、我が娯楽を省き、食費、着るものは最低線と言う生活に慣らされた自分は「 贅沢が出来ない身体 」になってしまっているのに気付いた。


いまは事業主ですから、それなりのお付き合いや会食などなど、決してケチではないのです。 カメラ機材や会社維持用高速パソコン、光学検査機は無理しても揃えるのに、個人の食事は 何故か飽きない3個入り100円のアンパンかな、 また司馬遼太郎先生の影響もあり かつ丼 であったり、サイゼリアの日替わりランチなどワンコイン系が絶対。 それ以上のものが、あの頃のクセが沁みついているようで・・・もったいなくて食べられない。

話しは変わって、先日突然に一人暮らしをしている娘が「 かごのや」での食事に誘ってくれた、いつもはこちらが誘っても「スケジュールが・・」と、崖っぷちのアイドルみたいな返事なのに、「お父さん、しっかり食べてょ」 なんてボソッと言われると やはり娘は可愛い 改めて照れますねぇ・・・。







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ゼンマイ式の ラピッドシステム・・・フジカ ドライブ D1

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フジカ ドライブ D1

絶対、メジャー的存在ではない、ラピッドシステムをコダックのインスタマチックシステムに逆らうようにして、フジフィルムは、ゼンマイ巻き上げ、ハーフサイズ、オートマニュアル露出兼用機で、オマケにセルフタイマー付き・・・とした、高級ハーフカメラを発売したのです。


チマチマした満艦飾機能の機械は文句なしに好きな性格から、この一風変わったフジカ ドライブ D1に興味を持ち続けたのは、ハーフカメラ全盛期に多感な時代を過ごした、カメラバカの自分だけかもしれない。


機構的に、基本は プログラムEEラピッドシステム・ハーフサイズカメラ、距離合わせは前玉回転目測式。 セレン式露出計が内臓されファインダー内に、シャッター速度と絞り値が

指針表示される情報集中ファインダーとしたまとめ方。


フィルム巻上げは前述のゼンマイ式で、最大15枚連続撮影可能、凝ったところでは
鏡胴リングA位置でプログラムオート、A以外の絞り値に設定すると、鏡胴下部にある設定レバーでシャッター速度と絞りを任意に設定できるマニュアル操作となるのです。


進化したラピッドフィルムにはフィルム感度ノッチがあり、フィルムを入れるだけで自動感度セット、シャッター部にはセルフ機構は組み込まれていない関係で、ボディに力をためてレリーズするなど、ちょっと惹かれますよねぇ。


当時、価格的にも結構高かったようで、近所のK写真室でのアルバイト時に、お店の奥さんが「メーカーはエエなぁ、フジフィルムの看板のある店の数だけは絶対売れるんゃ・・こっちは一台ずつ売るんやから、ややこしい機械はキライゃ・・」って言ってたのを時々思い出す。


多分・・アチコチノのフジフィルム店会のお店がそうだったんだろうと思う、フジフィルムのコンパクト機関連で、簡単操作なのが多くなるのは、戦略的に・・・店番のオバさんが売りやすいものを形にして提供していたのではないかと・・・いまは思えるのです。


スペック的には次の要領、はたして・・・


     レンズ:FUJINON 28mm/F2.8
     サイズ:118×70×51mm
     シャッター速度:B・1/8~1/300秒
     重量:約535g
     電池:セレン光電池

2017年 5月 5日 ただいま整備中 もうしばらくお待ちください。
2017年 5月 7日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 xxxxx円

2018年11月21日 売り切れました ありがとうございます。 

 

 

 

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