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思うこと・・・3

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思うこと・・3

「 ミチヒロさん・・・ほら、来年 咲く準備をしている 」 と 桜並木の枝の蕾を指差しながら叔母がつぶやき ニコ・・・と誰にともなく 微笑んだ。

江田島海軍兵学校出の厳しい父親と違って、自分と年も近かった叔母は何かにつけて面倒をみては 弟のようによく可愛がってくれた。

今の時代のようにレジャーランドやファミレスがあるわけでなく、お出かけといっても町歩き山歩きだったろうと思うのですが、自分にしては大冒険だったはず、叔母の手慣れた行動が頼もしく見え、時として真似た記憶がある。

社会人になろうとする頃に尋ねた叔母といろんな話をする中で、時折 かみ砕いた「 たとえ話 」があって、あの生意気な頃なのに 不思議と自分の心のヒダには沁み込んだのです。

前述の  ほら、来年 咲く準備をしている.....ゃ

      早く咲く花は・・早く枯れるのょ

      アサガオは夜の 「くらやみ」 で力をつけて咲くのょ など


今思えば、当たり前の事ですが、説教じみた言葉ではないのに、自分にとっては力をもらえる クラシックな マジナイ であり、心のよりどころでもあるのです。

いまでも、話が楽しみで会いに行く 「あら、そんなこと言ったっけ・・ホホ」 と軽く流してくださる、


叔母さんありがとう。


 
    

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ロボット スターII Vollautomat

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ロボット スターII Vollautomat

ロボットの歴史の始まりは1931年からである、その場所はドイツのウェストフィリアのシュウエルムである。 ロボットの始祖となるモデルは1898年生まれのハインツ・キルフィットにより設計されている 彼は時計メーカーで精密部品の製造に従事していた。

アイデアマンのキルフィットは開発したカメラをコダックやアグファに持ち込んだが、両者とも小型で海のものとも山のものともつかないものには興味を示さなかったのです。

世の中不思議なもので、同じ頃、ビジネスチャンスを探していたドイツの実業家の息子 ハンス・ハインリッヒ・バーニングが親からの資金援助を得てキルフィットのカメラの製造に乗り出し1934年にはロボットカメラの特許を得るまでになったのです。

キルフィットのプロトタイプは、ロボットの標準仕様となるスプリングモーター機構をまだ内蔵していなかった。 スプリングモーターのアイデアはバーニング によるものといわれている、このモーター機構は指でシャッター押す動作で撮影速度が決まり、当事の他のカメラとは異なる仕様でユニークなものであった。

その後バーニングはロータリーシャッターを開発し会社を育て、1938年にはロボットバーニング社と改名し、キルフィットは1938年に発表されたロボッ トIIまでの設計の足がかりを残し、報奨金を受け取り退社している。 【 ロボット.ヒストリカ Claude BELLON 中村信一=訳 参考】

スプリングモーターという特殊な構造が監視カメラ、学術用記録カメラはもちろん軍用偵察カメラなどに使われ、目的に合わせた特注機の多様さには驚きます。 ミリタリーファンには興味を惹かれるところかもしれません。

前述のロボットヒストリカ誌には科学・工業用または軍隊使用にロボットスターⅡ No175825 が紹介されています、当機 No176376 は巻き上げノブの背が高くなり、巻き戻しノブが装備され市販のフィルムでの巻き戻しが可能となっています


スターII の後継機だと思われますが 何故かロボットヒストリカ誌には記述無し、またカメラには視野ファインダーもありませんから民生用とも思えませんし・・・またほとんどのレンズはシュナイダー社が供給していたようです、でも当機には 記述の無い我が国のタムロン25mmが搭載され、また専用と思われる特殊なレリーズでないとシャッターが切れないなど・・など・・ミステリアスな
ロボット スターII Vollautomat 。

2016年12月21日 ただいま各部動作確認中 しばらくお待ちください。

2017年 6月21日
タムロン25mmはテレビカメラ用でCマウントのようですが微妙な差があり、ボレックス用Cマウントレンズではフランジバックが異なりピントが合わず、マウント固定ネジもプラスネジて固定されており、この当時はマイナスネジの筈・・・修理のオジさんは、「どこかで加工されれてるワ・・・」の一言。 調べてゆくにつれ 辻褄(つじつま)が合わなくなり 商品として再生不可との判断から処分しました、力不足はご容赦ください。  


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アグファフレックス

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アグファフレックス

頃は1960年・・ツァイスのレンズシャッター一眼レフとして登場したコンタフレックスの成功に刺激されたわけでも無いと思いますが、レンズシャッター一眼のアグファフレックスIを発売、その後II III IV V と短期間にバリエーションを展開しています。 カメラ フィルム 総合メーカーとして人気の一眼レフをアマチュア対象に提供する必要というか面子があったのでしょう、

 

マイナーチェンジごとにフレキシレッテ・オプチマフレックスそしてカラーフレックス、アグファフレックス として発表するのですが市場的にはコンタフレックスの人気に押され少数の生産で消えてゆくのです・・・。

着脱式ペンタプリズム、セレンメーター内蔵型レンズシャッター式一眼レフ、ストロボ対応のX接点も装備・・・ツァイスやフォクトレンダー社の一眼レフよりタフっぽい佇まいに見えるのですが、良かれと思った頑丈さというか 大きさ重さが仇になって営業的にはスベったのでしょう。

2016年12月21日 ただいま整備中、完成後カメラキッズホームページにて販売予定。
2016年12月22日 整備・動作確認完了カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年12月22日 売り切れました いつもありがとうございます。

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Shira : シラー三脚

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超軽量・・受注生産だった Shira : シラー三脚

いつの頃だったか はっきりと特定出来ないのですが・・・ざっと30年前に超軽量を売り物にしたアルミと樹脂パーツを組み合わせ、軽量化と剛性を達成すべくハンドメイド的三脚が存在したのです。


Shira : シラー というブランド だったと思うのですが、カメラ屋に並ぶわけでもなく、受注生産・後納・メーカー直販という販売体制のため記憶があやふや・・・間違いはご容赦。 受注生産のためシリアルナンバーがあり、希望によって名前が刻まれるなど いかにもあなたのために作りましたょ・・・感があったのですが、価格が「えっ、まさか・・」だったのです。

ご存知の方は極一部だと思われます、ウェブ上でもまずヒットしません、はたして シラー三脚とは・・・?

2016年12月25日 動作確認完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円

2016年12月29日 売り切れました いつもありがとうございます。

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