左右逆回転 絞りの スーパータクマー セット
ペンタックスはもちろん各社とも市場の活性化に合わせ、量産体制を整え、価格競争の始まる頃・・・ペンタックスは1959年に自動絞り機構のS2を発表、価格戦略的なこともあり、レバーをセットすると絞りが開放になる半自動絞りのオートタクマー55mm2を標準セットとして市場に出し、フィルムカウンターなどを改良し、55mm1.8としたオートタクマーを経て
S2スーパーに完全自動絞りの新レンズ:スーパータクマー55mm1.8を標準装備して発売になったようです。
低価格でコンパクト、スーパータクマー55mm2同等の優秀なレンズと評価され、長い間輸出専用レンズとして生産され続けたのです。 その後国内では55mm1.8が主力となり、全盛期を支えたロングセラーであった事は間違いない様です、またネット上で放射能レンズとも揶揄され、話題の多いレンズのひとつになるかと思います。
さて、前述通りロングセラーを誇るのですが、諸事情でのマイナーチェンジも多かったようで、「オートタクマーからスーパータクマーへの着替え時期には絞り環も右回りと左回りとの違い、鏡胴のフルート形状と色違いの塗装や名盤の変更などがあったんゃで・・・」 と若僧の頃上司から何かのついでに教えられた記憶がある。
時代的にペンタックスもS2からS2スーパーさらにS3、S3改と矢継ぎ早の製品開発と生産で必至のパッチだったのか、どの機種にオートタクマー55mm1.8
が搭載され、スーパータクマー55mm1.8
は、この機種にと決めていなかったようで、オートタクマーのスペックレンズにスーパータクマーの名盤を付けたレンズが この頃だけに存在したのです。
今回のご紹介はこの新旧のスーパータクマー2本セットになります、外観的に大きく違うのは絞りの回転方向とA/M切り替えレバーの切り替え方向が真逆なのです。 これがライカだったら大変ですょ・・・某コレクターなどが針小棒大に取り上げるのだろうなぁ。
幸か不幸か、「あゝ ペンタ・・ね」 とカメラ雑誌も細かいことと取り上げず、ユーザーも「別に・・」程度の事だったのか、仕事仲間に話しても「・・・」だから知る人ぞ知るだけなのでしょう。
だから どうだという訳ではないのですが、個人的にペンタックスの愛用者でファンでもあるので関心があるのかもしれない。
製造時期によるのか 製造上の都合か、先を見据えての事だったのかは別の機会として、前述の絞り環や絞り込みレバーの方向くらい・・・ことさら、構えなくても問題のなかった、おおらかな・・あの時代のレンズです。
2016年10月 5日 ただいま作業中 もうしばらくお待ちください。
2016年10月 5日 動作確認完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2016年12月19日 売り切れました いつもありがとうございます。