思うこと・・・1
昭和
29年ごろの話しになります。 幼稚園児だった自分は通園路にあたる公園でよく遊んだ、何故
か軍服を着た外人達がテント生活をしていて、ちょっとマセた友達は気軽に近づいては、彼らに気に入られた様で時々ピーナツバターサンドイッチのようなもの
をもらっては、二人で食べた。 彼らと顔見知りになるにつれ、親の心配をよそに遠巻きながら彼らの様子を眺めては遊んでいた。
ある時、一人の兵隊さんに手招きされ、複雑そうなカメラを「ニッ・・」と鍛え上げた笑顔で構えられ、自分は直立不動で写された思い出がある。
それがトラウマになっているとは思いませんが、親の影響もあってか、自分にはカメラがカッコいいもののように思われ、必然的に同趣味の者が集まる事となり、
話は決まって写真・写真機の事ばかり、カメラバカとして成長する事になる。 何も無いあの頃
親も食べていくのに精一杯・・・いくら望んでも写真機など買ってもらえる筈などない時代を我ら世代は寄り添うようにして過ごしてきたのです。
いま、ハイテクデジカメやL社・H社の高級カメラを揃えられても、心の不思議です・・・嬉しさは揮発するように何処かへ消えてゆくのに、あの頃の憧れは、年を経るにつれて思いはつのり、ゆくりなく思い出のクラシックカメラと出会う楽しさは最高です。
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