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ペンタックス SL + SMC仕様 の スーパータクマー55mm1.8

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ペンタックス SL + SMC仕様 の スーパータクマー55mm1.8

旭光学は1960年に、当時の西ドイツ・ケルン市で開かれたフォトキナで、レンズを通った光をピントグラスの中央部で測光する、露出計内蔵の「スポットマチック」の試作品を出品し、世界中のカメラ関係者の注目を集めた。

その後の研究で製品化されたのはcds 受光体をファインダー左右に1個ずつ置き、ピントグラス全面の平均輝度を測る方式に改められ、各種交換レンズ・ベローズ・顕微鏡撮影などでも常に適正露出で撮影できる。 【クラシック専科30 より抜粋】

今となっては当たり前ですが、TTL測光は画期的で超望遠でも狙った被写体の露出が分るという事に感激した思い出がある。 積上げてきた経験、無駄のない端正なデザインとペンタックス スポットマチックという名前が機械構造を上手く言いえて大成功。

この当時のペンタックスはSPとメータを省いたフルマニュアルSLの2機種と交換レンズだけで国内はもちろん、比較にならない広大な世界市場を相手にしていたのです。 物作りにかける意気込というか勢いが形となっていった、いい時代だったのでしょう・・・大したものです。

ともかく、SPの姉妹機であるSLは「 メーターが無いだけ 」のお言葉通りで、SPと機能的には何も変わりませんが、メーター付がアマチュア用とされ、さればメーター無しはプロ用・報道カメラマン用なのだょ・・・ と暗黙の了解のようなものがあり、嬉しいような面映い気持ちで使ったものです。

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話は変わって、開放測光のES/SPF発売と同時にスーパータクマーも 開放測光ピンのついたSMCタクマーに変わるのです。 その頃のSLに標準セットされていた
スーパータクマー55mm1.8 はSMCコートされ、開放測光ピンのついたSMCタクマーが、スーパータクマーとしてセット販売されていたのです。 先輩から教えられ、改めて新品在庫分を開いて確認すると・・・確かにそうだった。


レンズ切り替えの端境期でペンタックスの生産部門も必至のパッチだったのでしょう、名盤だけにとどまらず、SPのメータースイッチの付いたSL(
当然SPOTMATICのロゴは無し)が存在したのです、信じがたいかもしれませんが 現役 販売時に 「にこのスイッチはボディ側の絞り込みです、説明書にはありませんが・・」と説明した記憶があるから本当ですょ・・・カメラキッズでも1年ほど前に 一度ご紹介していますのでご記憶の方もいらしゃるかもしれません。

ともかく、SMCタクマーレンズとの端境期だけに存在したスーパータクマー55mm1.8がマウントされたキレイな SLです。 念のため動作確認中。

2016年 8月31日 もうしばらく お待ちください。
2016年 9月 1日 クリーニング、整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 9月 1日 売り切れました いつも ありがとうございます。

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オリンパス XA

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日本製 オリンパス XA

どちらかと言うと・・チマチマしたメカは文句なしに好きで、XAシリーズは全てに捨てがたい長所があり、初代機 XA の絞り優先AE・レンジファインダー式焦点調節に逆光補正、電子セルフタイマーと満艦飾のスペック・・・。


カプセルカメラというのがメーカーサイドで用意されたマスコットネーム(愛称)だったのでしょうが、仕事がらみでの交際のあった某写真館のY 社長から「鉄仮面みたいなカメラあるやろ・・・」の一言が、何故か自分には分かりやすく、心のヒダに染みこんで、それ以来 自分の周りだけは、鉄仮面2号 鉄仮面3号 4号 ジュニア ・・・と符号が飛び交うことになる・・・ホンマ、なつかしいわぁ。


話が脱線している、このXAの開発も OM-1と同じ米谷氏によるものだと教えられ、 一流の「
高画質を手軽に楽しめ、いつも手元に・・」 といった氏のメッセージが伝わってくる。


小さなボディですから、当然 距離計の基線長は短く精度もそれなり、焦点距離が35㎜と短いのだからゾーンフォーカスでも良さそうなものだ・・・のご意見もっともですが、小さなカメラで、せせこましい構え方で二重像を合わせる この動作が・・この作業が・・ 嗚呼、自分はソコに距離を合わせようとしているんだ という気持にさせ 作画力が養われるというもんょ、そう思いません?



電子シャッターのため、検査機の無い弊社では機械によるチェックの代わりに、目視での動作確認後ホームページへの掲載としております。

2016年 8月27日 ただいま二人で動作確認中、もうしばらくお待ちください。
2016年 8月29日 動作確認完了カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円

2016年10月16日 売り切れました ありがとうございます。


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トプコン スーパーDM auto winder REトプコール 55mm1.7

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トプコン スーパーDM auto winder  REトプコール 55mm1.7


1960年代中ごろ・・・絞込み定点式TTL一眼レフが定番として定着する中で、 絞りと連動するピンでボディ内露出計演算回路に伝達、実際に絞り羽根が絞りこまれる事無く、明るいままで露出測光可能、さらに反射ミラーの 切り込み模様のすき間から測光するミラー測光式開放測光TTL一眼の トプコン REスーパーが登場したのです。

トプコン REスーパー式開放測光の登場に、絞込み測光のキヤノンは大いに慌てたようです、この時期これほどの開発力、技術力を蓄積したカメラメーカーは無かったの でしょう、キヤノンは従来の絞込み測光式をすてトプコンの特許を使い開放測光式へと方向転換を余儀なくされます・・このアタリの物語は各誌に上梓されてい る通りです。

また 完成度の高かったREスーパーはロゴ位置やエプロン部の仕上げ変更程度のマイナーチェンジを加える程度で、大きな設計変更は加えられず、加える必要も無 かったのです。でも、各社からさらに進んだ開放測光式小型一眼レフの普及につれ、大きく重いトプコンは市場から疎まれるようになるのです。

とは いうものの ヘビーデューティな構造と見事な仕上げ、また他には無い独特の外観と高画質を約束するトプコールレンズの良さが捨てがたく、カメラ市場から撤 退した今でも根強いファンが人気を支えているのです。さて、話が前後しますがREスーパーの後継最終機としてデザインを手直ししたスーパーDMが登場します。 

後継機といってもペンタ部に絞り確認窓とレザー追加やセルフ他のパーツ形状を変更 黒仕上げとし、名前をREスーパーの輸出名だったスーパーDをDMに直すに留まっています。

今回ご紹介の スーパーDM の状態として、ワインダ―装着機とされたものの、さほどお使いになられる事無く保管されたようで、かなりいい状態で残っているように見えます、念のため不具合などの点検/整備を検討中・・・。

2016年 8月21日 メーターが動かず ただいま整備中、しばらくお待ちください。
2016年 8月27日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 8月28日 売り切れました、いつも ありがとうございます。

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ミノルタ CLE Mロッコール28mm付

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ミノルタ CLE Mロッコール28mm付



ご存知・・・minolta CLE、 ライツ CL のようにライカと関わりがあるわけでは無いのですが、当時 Mマウントを採用した唯一の自動露出機であったのと、要望の多かった広角レンズがラインに加わったことで、新たなレンジファインダーファンを開拓・・・大 成功。

前述の ライツ CL とは大きく異なり、電子シャッターを採用し、ダイレクトオートの絞り優先自動露出を開発、フィルムの反射率と同等のパターンシャッター幕が特徴で、ミノルタXGS同様のセンサー式横走りシャッター幕は「チャッ・・」という小気味よい動きで、レンジファインダーのスマートさが形に なっています。

入手時に動作確認を済ませてはいるものの、年代もあり電子シャッターの整備はミナミカメラサービスさんにお願いし、劣化していると思われる電子基板など交 換、念のためモルトなども入れ替えていただきました・・・ありがとうございます。 全機能不具合無く動作します、修理票を添え この状態にてお届けお致します。

さて、レンズはエルマリートを凌ぐとか何とか言われますが、同程度の絵作りがライカ製レンズの何分の一かの値段で楽しめると言う事だと思います。 

Mロッ コール28mmを使っている修理のオジさんも「デジタル機には十分ゃ、ただクモリなんかが出るんょ、ライカはそれが少ない・・」って言いきるから、その あたりの手の込んだ作り込みが違うのかもしれない。

このところ・・見かける28mmのレンズは気泡状の不具合の出たものや白いクモリやなど使えないものが多くなってきているように感じます、すでにお持ちの方はご注意 なさってください、 せっかくのキレイなレンズです、とはいっても新品ではありません、年代もあります、絶対ピカピカをおそろえの方はご注意ください。

念のためレンズクリーニングを済ませ、デジカメ G1接続で不具合の無いことを確認しました。

熱狂的なライカブームも過ぎ 持ち出すのも気遣う機械を持っているのが自慢だ・・の方はもういらっしゃらないと思いますが、機能的にも問題なく比較的程度のいい 普段使いの広角28mm付  ミノルタCLE としても魅力的ではないかと・・・。

2016年 8月18日 ただいま最終動作確認中、しばらくお待ちください。
2016年 8月19日 全機能動作確認を済ませました カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 9月25日 売り切れました ありがとうございます。

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思うこと・・・1

昭和 29年ごろの話しになります。 幼稚園児だった自分は通園路にあたる公園でよく遊んだ、何故 か軍服を着た外人達がテント生活をしていて、ちょっとマセた友達は気軽に近づいては、彼らに気に入られた様で時々ピーナツバターサンドイッチのようなもの をもらっては、二人で食べた。 彼らと顔見知りになるにつれ、親の心配をよそに遠巻きながら彼らの様子を眺めては遊んでいた。
  

ある時、一人の兵隊さんに手招きされ、複雑そうなカメラを「ニッ・・」と鍛え上げた笑顔で構えられ、自分は直立不動で写された思い出がある。


それがトラウマになっているとは思いませんが、親の影響もあってか、自分にはカメラがカッコいいもののように思われ、必然的に同趣味の者が集まる事となり、 話は決まって写真・写真機の事ばかり、カメラバカとして成長する事になる。 何も無いあの頃 親も食べていくのに精一杯・・・いくら望んでも写真機など買ってもらえる筈などない時代を我ら世代は寄り添うようにして過ごしてきたのです。


いま、ハイテクデジカメやL社・H社の高級カメラを揃えられても、心の不思議です・・・嬉しさは揮発するように何処かへ消えてゆくのに、
あの頃の憧れは、年を経るにつれて思いはつのり、ゆくりなく思い出のクラシックカメラと出会う楽しさは最高です。

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アグファ カラート ゾリナー搭載

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ゾリナー搭載の・・・カラート初期型

 

アグファ社のカラートは当時の高級ブランドだったんだと、何かの雑誌で洗脳されていた自分は、フォールディングカメラ風のアグファカラートの存在を知るにつけ、それにしても、この当時既にラピッド方式が存在していた事に不思議な気がしていた。


雑誌記事、ウェブ記述などから推察するに、35㎜フィルムをダブルマガジン化した規格フィルムは戦前からあったのかもしれない、あのコダックが次世代新規格フィルムとしてインスタマチックの発表時に、アグファはラピッドという名前に直して発売したようです。


巻取り軸の無い送り込み式のダブルマガジンで巻き戻しも不要、撮影後のフィルム処理は既存のものが流用出来、ドイツらしいアイデアと思うのですが、新規格をコダックのインスタマチックと 競い合って負けてしまうのです。 


理由のひとつのフイルム 12枚撮りだけでは 実用としては いまひとつの気もするものの、既に確立されている規格フィルムを使うので、フィルム交換もワンタッチなので、コマ数を頼む方は フィルムを余分に用意すれば済むことですし 現像処理・ネガ整理など従来そのまま流用できますので、自分としてはラピッドに軍配を上げたのですが コダックに負けて消えていくことになってしまったのです・・・・絶対アグファは悔しかったでしょうねぇ。


勝者のコダックインスタマチックは それでは
残っているかというと フィルム生産も完了し、詰め替えも出来ないので 同じように消えていったようです。


話を戻して・・・高級機への展開を目指したカラートは見事な作り、自分としてはシンプル、オートが多いラピッドカメラの中では、特殊で
捨てがたいメカニックな魅力があると今でも思っています。

ただいま整備を検討中、コンパーシャッター付のラピッドですょ、動けばいいのですが はたして・・・。

2016年 8月 2日 整備中、もうしばらくお待ちください。
2016年   8月25日 各部整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 8月27日 売り切れました いつもありがとうございます。

 

 

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テレコンゴー 300mm8

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山崎光学 テレタイプ  テレコンゴー 300mm8

 

フィールドカメラ用 長焦点レンズをコンパクトにまとめたテレコンゴー300mm8

 

一般レンズでは、焦点距離相応の全長(200mmならレンズの長さも200ミリ・・)で特に問題はないのですが、大判フィールドカメラでは蛇腹伸びの制約上、長焦点レンズの利用には限度があります。

 

そこで、前群の凸系から離れた後群に凹レンズ系を配置し、レンズ全長を焦点距離よりも短かく設計したレンズをテレタイプの長焦点レンズを便宜上 望遠レンズといっています。

 

Telephoto_type1

 

 

つまり、第二主点はレンズ外になり、焦点距離は300mmでもレンズ全長は230ミリといった具合に小型化出来、蛇腹の短いフィールドカメラにも、これまで無理とあきらめていた300~400mmも余裕をもって取り付けることが可能になりました。

 

 

 

Konngo300_2

 

ご紹介の コンゴーテレタイプ 300mm8 は余裕のイメージサークルで4X5をカバーし、コンパクトなのです。 いまシャッターメーカーがシャッターユニットを生産完了としている関係でレンズが生産出来なくなり・・・今あるものがすべてになります。

 

お探しの方にお届けしたくて、ただいま整備点検中。

 

 

2016年 8月 2日 整備中、もうしばらくお待ちください。

 

整備後 倉庫に保管したはずなのですが 何故か行方不明に、大した倉庫ではないのですが何故か出てきません、ご容赦・・・見つかり次第ブログに掲載予定。

 

2017年 3月15日 見つかりました・・・カメラキッズホームページにて販売中  XXXXX円

2023年12月20日 売り切れました、ありがとうございます

 

 

 

 

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