ミノルタ オートコード L
ミノルタ オートコード L
ミノルタの二眼レフの歴史を駆け足で申しますと・・・ローライを目指し完成度の高さを衒うようにローライフレックスの
ネーミングを意識したミノルタフレックス・・・設計・加工・組立に満を侍したIII型、ひょうたん型のシャッターカバー、B-1/500のSEIKO ラ
ピッドシャッター、シャッター・絞りの表示窓に当時のステータスだったフィルム送りの自動巻き止め、さらにロッコール75mm3.5を搭載するなどな
ど・・・当時の高級機だったのです。
ミノルタフレックスは III 型まで展開され、この後に普及モデルの位置づけだったミノルタコードに改良を加えた、振り子式の距離操作が人気を獲得し、以降は同距離調節機構を踏襲した後継機オートコードが登場し姉妹機・バリエーションが展開されたのはご存知の通りです。
優れたロッコールレンズが売りのオートコードはフィルムの平面性とピント調整の滑らかさにこだわりがあったのでしょう。 通常二眼レフのピント合わせは
ローライ式のノブによる前板繰り出し式がほとんどですが、オートコードはヘリコイドレバー直進式の繰り出し形式とした、俗に言う振り子式焦点合わせを採
用。
またフィルムの巻き癖を極力抑えるため、従来の下のフィルム室から上のフィルム室に送る方法ではフィルムが90度に折り曲げられフィルムの平面性が不安定
になるという欠点があり、ミノルタの二眼レフは1955年に発売された「ミノルタコードオートマット」より、フィルムの巻取りを上から下へ送るようにして
この問題を少しでも軽減するなどの特徴があります。
ミノルタのオリジナリティと思いたいのですが・・・でも、1950年に登場しているチェコスロバキアのフレクサレット III
型は、すでにヘリコイドレバーによる直進式の振り子式焦点合わせとなっており、裏蓋のヒンジやロック方式と合わせて5年前に完成させていますから、多
分・・・ミノルタはフレクサレットを参考にしたと思われます。
1955年に登場したオートコード系はその完成度の高さとレンズの優秀性から現在でも愛用者が多いといわれます。
当機はミノルタの名盤部分にセレン受光体を配置し、フラップ式のカバーでシンプルにまとめ上げるところは・・・いいなぁ と個人的には思うのです。
キレイな外観ではあるのですが、低速ネバリなど、はたして・・・。
2016年 6月20日 整備を検討中、しばらくお待ちください。
2016年 7月23日 整備完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2016年8月 1日 売り切れました いつも ありがとうございます。
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