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キヤノン フラッシュユニット B-I

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キヤノン フラッシュユニット B-I

キヤノンはフラッシュ撮影装置にこだわっていたのではないか・・と思えるような凝ったフラッシュユニットを展開しています、シンクロ接点内蔵機ならば、それなりのユニットで終わっていたはず・・でも、フラッシュと同調させる接点の無い機械にもフラッシュ同調をさせるなんてことを考え形にしています。


ライカをはじめシャッターメーカーも8977 同様な事を考え模索していたはず、

キヤノンはシャッターボタンの上に被さるようなスイッチを備えたフラッシュユニットとしたようです、あらかじめセットしたフラッシュ側のボタン(レバー)を押すと、バネ仕掛けのレリーズが本体のシャッターを押し、圧電子式のようなスイッチが働きシンクロする方式のようです。

閃光電球を発火させる電力は右上写真のようなグリップ部に単一2本を収納しています。 このユニットを発展させ ダイレクト接点を持つ IV-S/IV-Sb 対応のマイクロスイッチ付フラッシュユニットY型へと進化していったと思われます。

手元に詳しい資料もなく、あくまで個人のブログ記事なのだと お思いただければ幸いです、

どちらかというと、実用より蘊蓄材料ではあるのですが、この年になると 妙なもので 実用ばかりが全てとも思えず、無駄の効用とでも申しますか、電池を入れバルブを差し込み「ボシュッ」と光るのが・・・ただただ 懐かしいんだ!

2016年 5月30日 発火テストと各部清掃中、もう しばらくお待ちください。
2016年 6月18日 IVSb型にて発火テスト済み カメラキッズホームページにて販売中 7980円

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スーパー セミ イコンタ 6X4.5 III 型 531

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スーパー セミ イコンタ 6X4.5 III 型 531

これまでのフォールディングカメラは前蓋を開け、レンズを所定の位置まで 引き出し撮影となるのが主流の時代、イコンタは強力なスプリングの反発力により ボタンひと押しで組みあがるのです。

ピント調整も機械的にではなく光学的に伝達する ドレーカイル(回転する光学楔)をツァイス・イコンとカール・ツァイスが開発、 目測式距離合わせのイコンタに対して距離計連動機をスーパーイコンタとして 1934年に6X9と 6X4.5を発売、後継機へと展開してゆきます。

さて、初代の6X4.5のスーパーセミイコンタはシャッターレリーズがシャッター直接であったのを、ボディシャッターとした当機を我国ではIA 型と呼び、その後軍艦部をクロームメッキしたものをII 型と区別し、ペイント派と近代派に好みの分かれるところです。

その後、多重露出防止装置と反射式視野枠のアルバタファインダーを載せた、ご紹介の III 型となるのです。 

また商品サイクルも穏やかな時代、生産期間が長く高価だったスーパーイコンタ系は、レンズ・シャッターなどによるバリエーションはもち ろん、メーカーサイドでシンクロ、レザーなど加工されたものもあり、そのアタリのバリエーションや薀蓄物語もコレクターには楽しめるところなのかもしれません。

状態として、お約束のレザー部のツアイスイボ、エッジ部のペイント落ちの修復?は否めませんが、蛇腹の日焼け感も少ないように思えますから、前ユーザーは大切に使用保管されたと思われます。

とはいえ、1948年の機械で65年の年月を経た使用されたクラシックカメラです、年代もありネバリなど気になります、念のためシャッター・距離計整備、レンズクリーニングの整備中、ドレーカイルのスーパーセミイコンタを手軽に楽しみたい・・・の方には、魅力的なのでは、と思います。

2016年 5月26日 ただいま整備中、しばらくお待ちください。
2016年 5月29日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 7月15日 売り切れました ありがとうございます。

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ネブロ 視覚式露出計算盤

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イギリス製 NEBRO ネブロ 視覚式露出計算盤 VISUAL EXPOSURE METER 

視覚式露出計算盤 なんてカメラキッズのホームページにプラクトス、べウイなど何度も取り換えひっかえ掲載しておりますので、食傷気味の方はスキップいただくとして、ご興味をお持ちの方は、しばらくお付き合い願います。

8964 1940年頃、趣味写真の普及に伴い撮影条件に合わせた露出を求めるための、一見というか・・どう見てもセレン式電気露出計なのですが、実はセレンメーター風の視覚式露出計。 

セレン風の受光部を被写体に向け、明視距離から本体背部を覗き、内部のスケールの数字を読み取るいわば視力検査の様な方法です。

一見電気露出計に見えますが・・・そうではありません。 我国でもセノガイドって絵合わせ式の露出表があって、どこと無くアカデミックな雰囲気があり、好きな方には必携アアイテムだったのです。 

今となってはフィルム感度も異なり、オモチャに近いアクセサリーなると思うのですが、
見た目がセレン式というのは珍しく、何でもオモチャにするところが趣味の世界であるとご理解いただければ、紹介しがいもあるというもの。

『ワシの勘のほうが間違いない・・』 は認めますが、操作として自分で自分に相談するのだとご理解いただき、
絶対精度を期待するでなく・・・自分なりの露出決定までのプロセスをゆったり楽しめる方にはオススメです。

2015年 5月25日 点検清掃中、もうしばらくお待ちください。
2015年 5月30日 点検完了、カメラキッズホームページにて販売中 5880円

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アイレス 35 IIIC

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お!・・・ライカM3、実は・・アイレス 35 IIIC

何と言えばいいいのでしょうか・・・ライカM3 風レンズシャッター式距離計連動カメラとでも言いましょうか・・・一言で言い切ってしまうと 「 M3のパクリ 」 に落ち着くのです。

これまでのアイレス 一流のデザインとは違った丸みのあるボディと距離計窓、巻き戻しレバーやセルフタイマーに至るまで、M3に似せるを意識してまとめあげたとしか思えません、

極めつけは ご紹介の写真でお分かりのように、裏蓋はヒンジ式にもかかわらず、M3式の底蓋とするところなど・・・実用操作には底蓋を取り付けるのを忘れそうで、かえって不便だろうと思うのです、クラカ メの人気なんて変なもので、他に類を見ないところがいいのでしょう。

堅牢な作りと、ピンク色のパララックス自動補正の光学枠、二重像は視認性が高く扱いやすい距離計だと思います。 前述のM3パクリのエプロン付のトップカバーは頑固でアンティー クな雰囲気が漂い、しみじみとしたクラシックカメラの良さがあります。

状態として特に気になるアタリ・ヘコミは無いのですが、年代相応のメッキ部のスレ、お手垢などによ る使いなずみ、僅かな小サビなど否めません。外観優先 絶対ピカピカの見た目にこだわる方はご注意下さい。 

一通りのシャッター、ヘリコイドなども年代なりの動作中、 新品ではありません、使用 後長期保存された機械です、新品なみのコンディション・精度要求をされる方はご容赦として、 当時としても高完成度はクラカメファンの一致するところ、今 は無きアイレスの良さを思い出し、手軽に操作楽しみたい・・・の方にはオススメです。  

年代もあります、念のためシャッター整備・レンズ ファインダークリーニング・ピント調整などを検討中。

2016年 5月19日 ただいま作業中、もうしばらくお待ちください。 
2016年 5月19日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 5月25日 売り切れました いつもありがとうございます。

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M3 S.S + 沈胴 M ズミクロンセット

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6桁ナンバー M3 シングルストローク コラプスブル(沈胴) M ズミクロンセット

1954年にバルナックと構造が決定的に異なる画期的なM3を発表、まだまだ日本製高性能一眼レフなど無い時代、その後40年間競争相手などないままライカM型は進歩を続け、遂にデジタルに至る・・・このあたりは各カメラ関係書に何度も上梓されている通りです。

距離計連動の完成型といわれるライカM3の特徴は 等倍でパララックス自動修正の一眼式距離計連動式ファインダーにあります、それを助けるように 高精度の加工技術と表面仕上げの巧みさなど・・・追従するものが無く、一人勝ち状態だったのでしょう。 もう、伝説になっているバルナックの基本を踏まえつつ完成させただけあって、1954年から1966年まで 大きな変更無く12年間世界一の高級カメラとして君臨したのです。

HOVE社のライカポケットブックによると、当機のシリアルは6桁:992367ですからバッチナンバー990751~993500 中の1台です・・・ 1960年の製造とあります。 シングルストローク、フレーム切替レバー、小さくなった巻き戻しレバーと深度確認付二重像部を載せた後期型、前期方にくら べて、固定ビスも少なく洗練され端整なボディに更にの磨きがかかりスッキリとした仕上げになっています。 

                         
ライカといえども製造後55年の時代を経ては、完璧さを期待されても応えられない事もあるのでしょう・・・、シャッター機構に不具合があり弊社で整備予定だったのですが、幕にまで影響がありパーツ形状の特徴な どで、弊社に無い特別工具とパーツをお揃えの橋本カメラワークさんにて幕交換並びに関連シャッター機構整備をお願いしました、ありがとうございます。

さて、状態ですが・・・かなりキレイな方だと思われます、シャッター機構はもちろん距離計も不具合なく、二重像もライカ一流のクッキリ感をセットの沈胴型Mズミクロンとともに楽しめます。 ほとんどスレなど無いのですが上カバーのライカロゴ前に小さなスレ点在します。       



あのライカブームも沈静化し・・・いまはいらっしゃらないと信じますが、ライカには神経質である・・の方には不向きです、ご注意ください。 念のため シャッター機構を前述内容にて整備、ただいまレンズクリーニングとボディとの距離計動作確認中・・・いましばらくお待ちください。

2016年 5月 4日 ただいま最終調整中もう少しお待ちください。
2016年 5月 4日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXXX円

2016年 5月 4日 売り切れました いつも ありがとうございます。

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