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ベビーパール 戦後型 ②

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小西六 ベビーパール 戦後型


「人気に押されて...」という訳でもないのですが、多分 自分の
「好き..」というか 趣味性がブログになっているのでしょう、カメラキッズ通信へは二度目の登場です。

ウィキペディアの記述によると・・・ベビーパール(Baby Pearl 、1934年発売) - 127フィルムを使用し3×4cm(ベスト半裁)判のスプリングカメラ。レンズはオプター50mmF6.3またはオプター50mmF4.5またはヘキサー 50mmF4.5、シャッターはロックス(B、1/25 1/50 1/100秒) また戦後型はボディーレリーズになっている。 バリエーションとして女性向けの色違いモデルあり。【ウィキペディア 参考 】

 



1934年と言えば小西六の前身「六櫻社」と呼ばれていた頃、カメラメーカーはドイツ製を模倣しオリジナルに近づけることが完成度の高さとされた時代、で もパールをはじめベビーパールはタスキに曲線を使い一目でパールであると知らしめる形にまとめたのです・・・模倣は手段であって目的ではない、いつか越え るものを、未来で・・・きっとそう思ったのでしょう。


1934年から戦後までの長きに渡って製造されていますからバリェーションもあるようで、カラーレザー仕上げなどが存在したとの記述もありますが、ご興味をお持ちの方はその方面をお調べ下さるようお願い申し上げます。

当機はコニシロクのロゴが見えますから「六櫻社」以後のモデルだと思われます。 また絶対数が少なく、握った人が手放さず使っておられたと思われ、市場で状態のいいべビーパールを見かけるのは希な気がしております。

今回 運よく比較的いい状態で保管されていたと思われるベビーパールを入手出来ました、リム式のB.25.50.100 のロックスシャッターに定評のあるヘキサー50mm4.5をマウントして載せています。


長期保管のためだと思われますが、シャッターに粘り、前蓋開放動作も心もち 気になります、久しぶりのキレイな機械です 滑らかに動いてほしい、念のためシャッターと各部整備、レンズクリーニングを考えております・・・。


2015年 4月25日 整備を検討中、もうしばらくお待ちください。
2015年 5月19日 整備完了、前蓋開閉動作も滑らか・・カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年 6月21日 売り切れました ありがとうございます。

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ライナー シックス

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ライナー シックス

また、初めて聞く機械が届く・・・ダイキャストボディに Liner Six (ライナーシックス)のロゴの次に RSKかKSKとも読めるアルファベットが刻まれたトップカバー仕上げ、窓が二つあるから一見距離計付に見えるのですが、反射式ファインダーが内蔵された目測式で・・・いわゆるハッタリですわ。

「初めてゃ・・」の声に修理のオジさんが 例によって「ワシに見してみいな...」と反応してくる、状態としてレザーも損傷なく キレイな外観のようですが、 TOSEI T.K.S がメーカー名と思われる名前のシャッターに粘りがあるようで、動作後完全には閉じない状態で届きました。

手元の資料ほかでは思う記述を見つけられず、頼りにしている いつもの camerapedia には次のように書かれていました。

ライナーシックスは、フランク・シックスIVの名前変異体(相手先ブランド/OEM)であり、 ライナーシックスの名前(ロゴ)はTSK、KSKまたはRSKと読めるイニシャルと一緒に、上部筐体の上に刻印されています。

例としては、TKSのシャッターとTOMIOKA(富岡光学)Anastigmatの80mm3.5レンズ
がある、このレンズとシャッター装置は確かにオリジナルのものではないのかもしれない

フランク・シックス (フランクシックス)は、1950年から1954年までトーセイKOKI により生産されたとされBeauty,Sanon,Museなどのブランドとしても発売されたらしい。

との記述に唯一ヒットしました、複数の記述を確認出来ておりませんので、一つの意見とご理解いただければ幸いです。 

それだけ 希少なのだと思います、はたしてライナーシックスとは・・?

2016年 4月23日 ただいま シャッター機構整備中動けばいいのですが。8957

2016年 5月19日 
ライナーシックスの名前変異体とされるフランクシックスを、必至の思いでゲット・・・フランカはドイツブランド、フランクは我が日本ブランドでパートナーとの意思疎通がチョットと大変でした。 上写真のセットでホームページに掲載予定、最終点検中、もうしばらくお待ちください。

2016年 5月19日 整備・動作確認完成 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 5月19日 一瞬で売り切れました いつもありがとうございます。

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スーパー バルディネッテ

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距離計連動 スーパー バルディネッテ super baldinette

手元の資料雑誌によるとバルダ社から35mmスプリングカメラとして発売されバルディナ、ジュビレッテ、バルディニィに続く上級機になる距離計連動機として1950年代後半頃の製品と紹介されています。 

機構的に前述のモデルに建て増しをするように距離計を載せ連動させているので、一見 6X6 判かな・・と思ったりもしそうな外観となって、決してコンパクトではないのですが、直進ヘリコイド式の距離調整など、かなり作り込んだのであろう気がしてきます。

35mm判となっても従来の蛇腹・折畳み式をひきずって、どうでも35mmに まとめあげたところが時代なのだと思います。

バルダ社は一流の切り口と設計思想を持っていたようで、改良・変更を繰り返し姉妹機というかバリエーションを展開、また輸出専用ネームはもちろん 諸事情でOEM供給も少なからず手がけたようで、結果似たようなカメラをアチコチ散見する事となり、今となってはレザー部の刻印ネームで類別されることが多くなっているよ うです。

さて、当機もフィルム送り量をスプロケットギアの回転での制御式を採用、 シャッターセットはもちろん非連動、コマごとに解除ボタンを押し、フィルム移動につれたスプロケットギアの運動量で停止、これを繰り返し行います。 シャッターセットはその都度手でセットする事になります。 

忘れるとダブって取り返しが付きません、記憶が全てですから決して楽ではありません、また絶対確実というものでもなく変と感じたら、お約束事としてもう1コマ押さえておきましょう。 また、収納する時は必ず距離リングを無限位置にしましょう、これも約束事です。

さりとて 押すだけのデジカメ、近代カメラの自動巻上げ・自動露出・自動焦点では味わえない、緊張感と申しますか「一発、勝負・・」のドキドキ・ワクワクのドキワク感も捨てがたく 、本当は こういうカメラが楽しめるはず・・と今は思えるのです。


不便の一言なのですが、当時としては35㎜で大口径、シンクロ付きのコンパ―シャッタ―搭載、さらにの距離計連動とテンコ盛りの最新版だったのです。

スペック的には、レンズはあのシュナイダー社の高級レンズ クセノン Xenon 50mm 2 を T.B.1.2.5.10.25.50.100.250.500 のシンクロ付コンパーシャッターにマウントして載せています・・・かなり高級機ですょ。 念のためシャッター機構整備、レンズクリーニングを済ませまし た。

多機能、大口径レンズをまとめているので、写真では可愛く見えますが結構大柄。でも35㎜で距離計連動型のアンティークな上級折畳みカメラの手間と使いこなしを楽しんでみたい・・・の方にはオススメです。

2016年 4月22日 ただいまカメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 5月17日 売り切れました ありがとうございます。

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レオタックス TV 型

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レオタックス TV 型

物語は・・・東京京橋のカメラ店店主の高野三郎が日本製カメラの品質向上を目指し1936年に昭和光学精機を設立、スプリングカメラのセミレオタックスで人気を得、将来は35mmの時代と認めライカを目標にするところから・・・始まります。

そっくりなパーツを作り組み上げるだけでは、部品それぞれのテンション、強度がオリジナルとは異なり、上手くいかなかったようです、結果独自の開発を重ねる方向へ進み、一見ライカと同サイズに思えるボディは、長さ・厚みとも一回り大きいのです。

ライカ III f を追いかけるように、初めてアルミキャストシャーシーを採用、上カバーもレンズマウントまでエプロンの下がった一体形とし、シャッターも T.B.1-1000の大陸表示にシンクロ付のF型を完成、スペック的にはセルフ無しのライカIIIf と同様といってもいいのでは、と思う。

社名が変更されたのか刻印もショーワオプティカル・ワークスだったのが1956年からレオタックス・カメラに変更されたようです。

その後、ライカM3に圧倒されたのか、デザイン的に独自の方向へ進むのです・・・ブライトフレーム付ファインダー、大型ノブ、フィルムカウンターを上バーが被い、セルフタイマーは間違って動かぬよう少しく異動して…TV型となるのです。

個人的にはこの頃のレオタックスがお気に入りで、無理に理由をあげると 数も4000台程度と少なく、ファインダーが見やすく、セルフ位置も好みなのか実用的で頑丈な姿に自分には見えるのです。

また、ご存知の通り その後はレバー巻上げ、クランク巻き戻しのFV型、メリットを発表、その後セルフタイマーを省略しエリートとなるベースが このTV型なのです。

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クラシックカメラの代名詞のようなバルナックスタイルには、やはり沈胴式レンズが似合うというもの、手軽にお楽しみいただきたくて・・・ロシア製インダスターを組み合わせての販売予定です。

2016年 5月13日 ただいま距離計動作など点検中、もうしばらくお待ちください。
2016年 5月14日 整備完了、 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 5月15日 売り切れました いつもありがとうございます。

 

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折畳みレバー式巻き上げ・・・ルビナルIV型

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折畳みレバー式巻き上げ・・・ルビナルIV型

ルビナル:RUVINAL MOD. IV・・・初めての気がする、メジャーな機械なら雑誌などに上梓され感化された方々によるネットへの書込みなど参考になるのですが、マイナーなルビナルとなると、記述も断片的コピペが多いようで、思い込みもあるのか 内容もバラバラ 、同一確認も難しく、いまひとつ正体不明ではあるのです。

かき集めた資料などから自分なりに推測すると、戦前から栄光堂/東亜光機製作所としてカメラなど光学製品を扱っておられたようで、戦後目測式距離合わせのシンプルな折畳みカメラ Ugein Six:ユーゲンシックスを発売されたようです、
 

その後リコー風の二眼レフも手掛け、 RUVINAL:ルビナルのブランドとされたようで、レンズやシャッターにバリエーションがありますから、販社や代理店向けブランドの供給などにも関わっていたと思われ、ある程度市場を持っていたのかもしれません。

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よく見かけるルビナルは、目測距離合わせ・ノブ巻上げとした III 型がほとんどで、
 また III 型 IV型があるなら II 型がありそうなものですが、これまた 見当たらないのです。 camerapedia の記述も一通りチェックしたのですが、どうなんでしょうか・・・よく分かりません。


さて、ご紹介のルビナル IV 型はというと・・・非連動ではありますが距離計を搭載し、巻上げをノブではなく右写真のように折畳みレバー式の左手巻き上げとした ほとんど例を見ないまとめかた、上カバー部にノブが無いのですっきりとした姿が特徴ではあるのです。

はたして ルビナル IV 型とは・・・

2016年 4月19日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 4月19日 ブログアップ中に売り切れました、いつもありがとうございます。

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