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キヤノン ぺリックス専用 FLP 38mm2.8

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キヤノン ぺリックス専用 FLP 38mm2.8

ご存知・・・瞬きしない一眼レフ、半透明の固定式ペリクルミラー搭載機1号としてあまりに有名なぺリックス、そのぺリックスに合わせたパンケーキレンズがFLP 38mm2.8として発売されていたのです。


自分の現役時はすでに開放測光のFDレンズの時代で、前述のレンズは限定数を短期間に販売されたようで、雑誌などで見つけ 4、5万という「まさか・・」の値段で取引されているなど 知識としてあるものの現物を手にするのは、正直今回が初めてで、この業界でお世話になって47年目の初対面になるのですねぇ。


薄くまとめる当時のレンズ設計では後玉が出っ張り、可動ミラーではレンズに干渉するので固定式ペリクルミラー専用レンズとなっているのです。

専用レンズのため、他機に取り付けられて起こりえる不測の事故防止策として、マウント部の位置決めピンに工夫があり、他のボディには取り付け出来ない・・・と いうのも初めて納得するというか腑に落ちて・・・キヤノンって かしこいなぁ、と声に出そうになる。


ご案内は
、当然といえばそうなのですが、ぺリックスのボディとセットとなります、ボディは年代もあり動作確認のみ、オマケとして現状渡しとなる予定です。

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やはりメインはキヤノンによるパンケーキ型レンズになります、レンズも年代相応の動きで不具合など無いように思えますが念のためレンズ清掃 絞り機構の整備を済ませました、対応カメラもぺリックスのみ、生産数も少なかったろうと思われます。

テッサータイプの設計とされ、シャープな絵作りが出来るかもしれません・・・お探しの方にお届けできれば幸いです。


2016年 3月25日 ただいま整備中、しばらくお待ちください。
2016年 4月 1日 整備完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 6月 6日 売り切れましたありがとうございます。

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リプカ ローロップ

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ローロップ

『ローロップって、ドイツ製・・』そんな、おずおずとした話から 『これは手動のほうやなぁ・・このあとオートマットが出るんやけど、もひとっ調子がなぁ いま、ひとつなんゃから・・』と年長コレクターが記憶を探るように口上が始まる。

話によると 西ドイツのリプカ(LIPCA)社の製品で、当初は板金ボディ(リコーフレックスのような)のフレクソラという機種を発売し、ダイキャストボディの機種をローロップと名付けられた様です、 ふむふむ・・名前ほどローライを真似たわけでもないようで、意識して違ったまとめ方を選ばれたような気がする。

ローロップ I 、ローロップ II そして前述のローロップ automatic と展開、1962年以降の記録が無いようですから、撤退されたのかもしれません、未確認で間違いはご容赦。
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ローロップ II は右写真のように巻き上げがレバーになっています、便利そうに思うの ですが、コレクター氏は 「ちょっと 貧弱でなぁ、ノブでエエのになぁ・・」というから ソウなのでしょう。

ウェブ上の検索ではレバー式として紹介されている記述と写真が眼につきますから、デザイン的にレバー式が最新機とされた時代だったのだと思われ、営業的なまとめ方を優先されたのかもしれない。


カメラキッズでもかなり前ですが II 型と automatic をご紹介した気がします、レンズは 定評のある Enna 社のテッサー型エナゴン75㎜3.5を載せています・・・


ノブ巻き上げのローロップ I 型・・・はたして、

 

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サブミニ 二眼レフ ミニコード

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サブミニ 二眼レフ ミニコード

 

自分事で恐縮ですが・・・写真機材の修理と販売を生業にしてはいるのですが、チマチマしたマニュアル機は文句なしに好きで、見つけると何が何でも・・・と競い立っていたのに、このところ 年のせいか ゆくりなく出会っても 舞い上がる事なくなって「寂し・・」と思うこの頃。

 


商品の整理に疲れはて、お気に入りのサブミニを引っぱりだしてさわっていると「ホンマ好きやなぁ・・・」と修理のオジさんに冷やかされてしまった。 普通 ミニカメラってオモチャと思われてる。 価格もそれなり、メカというほどのものではなく、フィルム自体が特殊、現像プリント代が高い割に画質はいまひとつ・・・ではあるのです。

 


今回のご案内のミニコードも、フィルムが入手困難・・・前述のごとく「オモチャ」と思われるかもしれない、でも二眼レフになっていてプリズム光路で左右上下正像、焦点面でのピント合わせが可能、フルマニュアルでシャッターと絞りの操作も楽しめます、

 


外観からは想像出来ないほど 意外に重量があり、ギッシリ詰め込まれ、造り込まれた有質感のある機械操作が掌(手のひら)で楽しめる・・・これは 自分にとって実用以上のものなのです。

 


楽しみとして・・ひとつ や ふたつ 好きなものに拘るのに ああだ・・こうだ・・なんて 取って付けたような屁理屈より、心が震えて ともかく「好き」とだけ言いたい、これは 個人の意見として軽くお聞きおきいただければ幸いです・・・はたして ミニコードとは。

 

2017年10日25日 フィルムマガジンが思う値段でなかなか見つからず、ほぼ2年近くかかるなんて思ってもいなかった、ただいま点検中。

 

2017年10月29日 16mm有孔フィルムを入れ 送りなど動作確認を済ませました   カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2019年 9月21日 売り切れました ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

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コダック ステレオカメラ

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コダック ステレオカメラ

手元の資料雑誌によると・・・1950年頃ヨーロッパを中心にステレオカメラが流行します、各メーカの思い思いの規格と工夫で市場を競い合うなか、米国ミルウォーキーの
ディビッドホワイト社が35mmフィルムを使ったステレオカメラ:リアリストを市場に出し、これまで複雑になりがちだったステレオカメラの露出・距離関係をスッキリとまとめ人気を得ます。

独自規格の23mmx24mmもリアリストサイズとして定着し、他社も同規格を採用しステレオカメラの人気定番となり、欧米では いまでも一部のファンの方に大切にされ活躍しています。

でも我国では…今となってはスライドフィルムでは専用フォーマットのマウントもすでに生産中止、ステレオビュワーの入手も大変、何が何でも・・の方はネガ撮りしスキャナーで取り込みプリント後、裸眼立体視を練習する事でステレオ写真を楽しめるはず ではあるのでが・・・。

一台のカメラで2コマ同時に撮影するためにフィルムを無駄なく使うための工夫がされているらしいのです、それは・・・

 

8871前述のディビッドホワイト社によるまとめかたで・・・正方形に近いフォーマットを作り、撮影後にフィルムを2コマ分送ることで、左のイメージ図のように、3コマごとに左右の画像が記録されるので、ほとんどロスなくフィルムを使えます。

 

スペック的には B.25.50.100.200のシャッターに35㎜3.5の Anaston Lens ですので今の好感度フィルムには力不足ではあるのですが、存在感に説得力があり、実用ばかりが絶対とも思えなくなるこの頃ではあるのです。

 

2016年 3月22日 動作確認を済ませました、もうしばらくお待ちください。
2016年 3月22日 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2018年12月 吉日 売り切れました ありがとうございます。

 

 

 

 

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日本光測光機 タロン ユニーク

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日本光測光機 タロン ユニーク


富岡光学のレンズを載せたタロン35で知られる日本光測光機による セレン式式読取露出計を載せて建増ししたカメラとして1960年代に EYEMAX:アイマックス(右下写真)が登場します。

7750 派手というかデザイン的には最右翼でしょう、カメラキッズでも3、4台はご案内したような記憶がありますから、ご存じの方もいらっしゃる筈。

カメラキッズのブログ:フォトブランカには過去に2度登場しています。

アイマックスはその後
あのセレン式受光体をcds受光体に置き換え、あの後継機とは思えない地味なデザイ ンにまとめたマーカスとなって・・・さらに、さらにcds メーターを省き、ご紹介のユニークとされたようです。 基本は同じでもまとめ方によって まったく異なる印象とするところがメーカーのヒツこさ・・というか潜在能力ではないかと思うこの頃です。

さてタロン ユニークって、意外と少ないのですが、見る限りにおいて・・・特に取り上げる特徴のないのが特徴のように思える。

自分は世代的にタロンの活躍時期を経験しておらず、いつもの camerapedia の記述を信用すると次の機種を展開したとあります、ご興味をお持ちの方は、その方面をお調べ頂ければと思います。

    Taron 35   Amica   Eyelux  Taron 35 II    35 III or MX    VR (f2.8, 2 and 1.8)    V18
    Supra    VL (f2.8 and 1.8)    Eye    Eyemax    Marquis    P    Rival    Robin 19
    RR    Taron Auto EE    UNIQUE    Electro 1000    Auto EL   

前述のリストから読み解くと・・・アイマックス系のセレン露出計搭載機とは別の完全マニュアル機として開発したのではなく、EE化の流れの中にあって、低コストで組み上げた廉価版マニュアル機だったように思えてくる。

 修理のオジさんも 「今までタロンは結構直したけど・・あんまり変わらへんなぁ」 と事もなげきに呟くからそうなのでしょう、 過去の販売履歴を見てみると次の機械がリストアップされてきました。

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ユ ニーク:Unique (唯一つの、独特な・・)というのも言い得て妙な気が、またタロンの終焉期の製品かと思うと しみじみ しますねぇ。

2016年 3月10日 ユニークの整備動作確認を済ませ、次の組み合わせで販売予定、もう少しお待ち下さい。

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2016年 3月10日 ただいまカメラキッズホームページにて販売中。 XXXX円

2016年 3月11日 売り切れました いつもありがとうございます。

 

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日本光機 製 シルバー スーパーシックス

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日本光機  シルバー スーパーシックス

ニッポンコウキ・・・あのニッポンコウガクとは名前は似ているのですが関係は無いとされています。

手元の資料雑誌に記載無く、ネット記事も思うものにヒットせず、4019687599_06c9851127_4

いつもの camerapedia によると1953年から1955年にかけて二眼レフのシルバーフレックスを始めご紹介のシルバースーパーシックスや非連動距離計搭載のシルバーシックスを発売、主に輸出だったとされているのですが、ネットサーフィン中に日本語のチラシや雑誌記事にもヒットしましたから、幅広く市場を狙ったと思われます。

さて、スーパーシックスの特徴はというと、距離計にあるのです・・・

二重像合致式の距離計構造は、周知の通り普通は距離計の中の可動式反射ミラーをレンズの繰出しに比例して回転(角度をつける)させるのですが、当機では凸凹2枚のレンズを固定反射ミラーの前に配置、レンズの繰出しに比例して左右移動することで可動式反射ミラーと同じ役割をもたせています。 35mmカメラでは固定ミラーとレンズによる方式は珍しくないのですが、折畳みカメラではあまり類をみず・・ツァイスのドレーカイル(回転式光学楔)式をスライド式に直したような機構にあります。

レンズも自社開発をせず、3枚玉で定評のあった富岡のトリルーサーをタロン製プロンタータイプのシャッターにマウントして載せています、最高速度が1/200とはいえ当時としては十分実用的で、価格的にも割安感があると思うのですが・・・営業的にどうだったのでしょうか?

今となっては まず見かけないのは確か! 年代もあり、ネバリ・カビなども心配、ただいま整備を検討中。

2016年 3月 9日 ただいま整備を検討中、しばらくお待ち下さい。
2016年 3月 9日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 3月11日 売り切れました いつもありがとうございます。

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アンスコ Automatic Rflex

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アンスコ  オートマチック リフレックス

よく、「フジカフレックス オートマットはコレを参考にしたんょ」とか「アンスコのコピー機なんや・・」と各先輩コレクターからお言葉を頂戴し育って来たのです。

この度あるご縁で、程度のいいアンスコ  オートマチック リフレックスを入手、コレまでも何度か機会はあったものの、レンズに拭きスレなどのダメージがあり ご紹介出来るまでにいたらず、積年の願いが叶って 正直、ほっ・・としています。

ウェブ上の記述を参考にしますと、アンスコ・オートマチックレフレックスは、クランク巻き上げや3ヶ所のダイヤルでのピント合わせ機構が最大の特徴とされ、Automatic Reflex と勇ましい名前ではあるのですが、クランク式の巻上げだけでセルフコッキングではありません・・・フジカフレックスはノブ巻き上げに面白い工夫があって、押し込んだ状態で焦点調節、引き出すとフィルム巻き上げとシャッターチャージが可能と紹介されています。

フジは内部構造のストレートコピーに終わらず、理想とする完成度を求めたのかも知れません。

レンズはウォーレンサック製の83mmを搭載、インチ表示をメートルに換算しているので、ほぼ80mm相当だと思うのですが、フジカフレックスも83mmを載せている・・・、大型ボディのフランジバックをかせぐためそうしたのか? 何か特別な理由でもあったのでしょうか。

ご興味をお持ちの方はその方面をお調べいただければと思います。8833

さて、特徴のピント合わせは、前面左右のダイヤルと側面のノブいずれかの操作で前板を繰り出すので、左右どちらの指でもOK.。 

またレンズ外周のリングを回すと、小径のギアを介してビューレンズ外周のリングが回り、ビューレンズ上部のシャッター速度指標が変更される。絞りもテイクレンズ下での操作ながら、ビューレンズ上部の小窓で確認可能というローライフレックスなみの凝った作り・・・手にずっしりと感じるタフさ、メカ好きには魅力です。

念のため各部整備を検討中・・・しばらくお待ち下さい。

2016年 3月 6日 整備検討中 完成後カメラキッズホームページにて販売予定。
2016年 3月24日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 3月24日 売り切れました いつもありがとうございます。

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