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コーワ コマフレックス

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コマフレックス-S

カメラ雑誌の記事によると、リバーサルでスライド映写を楽しむ米国では、4X4判のフォーマットなら35mmスライドプロジェクターで上映出来、当然 画質も緻密・・・スーパースライドとして4X4判のカメラがブームとなるにつれ、ベビーローライの人気に触発された我国のカメラメーカーは靡くように後を追いかけることになったといわれています。

ほとんどのカメラメーカーが二眼レフを製造する中にあって、コーワは何故か一眼レフとして登場します、後発だったからこそ同じようなものを作らず、違った切り口から考え付いたのかもしれない 今は・・・そぅ思える

どちらかと言うと米国市場を意識した輸出専用で、国内販売は無かったともいわれますし・・・

コーワ製なのに 何で「コマ」やねん・・と話題になるのですが、ご存じの通り

「KOWAFLEX」名で米国輸出目的の特許申請をされたそうですが、米国から届いた特許認可証には「KOMAFLEX」となっていたそうで、コーワは再申請をすることなくコマフレックスとしたのだ・・とされています。

さて、そのコマフレックスとは・・・・

外観からコーワシックスのミニチュア判と期待したいのですが、可動式ミラーを備えた非連動のレンズシャッター式ボックス カメラとでも言えばいいのか悩むところです。 コーワとしても低価格でスッキリとしたまとめ方をしたのだと思います・・・多重露出解除ボタンを押して巻き上げるとミラー位置が下がり、シャッターセット レバーの操作でピント合わせが確認出来て、撮影となるのです。 この時代にしては手抜きかナ・・・全てにおいて非連動ですから、コーワらしくない。

レンズシャッターのため撮影後はブラックアウトし、ミラーもアップしたままです、コーワの事ですからスペックアップなんぞ、やれば出来る筈なのに、営業的に廉価機とした販売価格/製造コストなど諸事情によるのでしょう・・・チョッと残念。

2016年 2月26日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 2月27日 売り切れました いつも ありがとうございます。

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撮影途中に6x6と6x4.5の切替可能な・・・ミネ シックス

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撮影途中で6x6と6x4.5に切替可能な・・・高嶺光学 ミネ シックス

ミネ シックス って折畳みカメラではマイナーでさほど人気は無かったのでしょう・・・なにかれとお教えいただいた先哲、先輩コレクター諸氏の関心外だったのか、「ズノーの名前の入ったレンズがあるんゃけど大口径違うし・・」と言った程度で終わり、とりたてて教えられた記憶がないのです。

ただ、ある方から「コニカオートレックスみたいに、途中で6x6とセミ判(6x4.5)に切替出来る機種があったんょ・・」と聞かされたことが、心のヒダに染みついてミネシックスを見つける度に確認すれど探しているものは見つからない・・・。

ホンマにあるんかいな・・と、なげやり気分になりかけたとき、神も憐憫を垂れたもうたのか・・・偶然出会えたのです、はたして
 撮影途中で6x6と6x4.5に切替可能なミネシックスとは・・・・。

カメラ正面の 6X6 とセミ判との視野枠切替レバーを操作すると、視野枠と連動してフィルム8800b_2室の左右からアパチャーマスクが出てくるのです、一般的にはマスクを乗せたり、ヒンジ式の折畳みマスクを出したりするのですが、後述の方法では裏蓋を開けるため、途中で切り替えが出来ません。

通常はフォーマットに合わせ構図を決め、カメラを構えるので、かぶせ式マスクによる切替で問題無い・・・と思うのですが、この設計者は途中でのフォーマット切替が絶対だったのでしょう。

さて、スペックとして非連動の距離計を載せていますから、比較的初期のモデルだと思われますが、ミネシックスに関してカメラ各雑誌の記述やウェブ上の書き込みは、ネタとなるズノー名のレンズを衒ったようなものばかりで、フォーマットの途中切替なんて「蚊帳の外・・」扱いで さがしている記述を眼にしたことがありません。

この後、距離計連動や1/300のシャッター速度、さらにはセレンメーターを載せた後継機が展開されたようですが、フォーマットの途中切替式ではありません、距離計連動や、コマ送り機構などを組み込む上で省かれたのかもしれません。

「イヤァ、なかなか便利やなぁ、ワシは初めて見たわ、他には無いんちゃう・・」 と珍しく修理のオジさんと意見が合って、無性に嬉しい。

2016年 2月11日 ただいま整備中、少しお時間をいただきます。
2016年 2月11日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円。

2016年 2月15日 売り切れました いつもありがとうございます。 

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