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コニカ パール IV

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コニカ パール IV

我国 最古参のカメラメーカーとされるコニカ(便宜上こう呼びます)は乾板式ハンドカメラからロールフィルムを使用するセミ判のセミパールを発売、その後距離計を追加、距離計連度機構、レンズの大口径化さらにセレン式露出計を組み込むなどスペックアップした後継機を展開しています。

パール IV型は前述通り、戦後発売された一連のパールの最終型になります、根本的に異なるのは従来のシートメタルの板金プレスから、遮光性と剛性に優れたダイカストボディを採用、ある程度大きく重くなったのはやむを得なかったのでしょう。

これまで、左開きだった前蓋が右開きにデザイン変更、ボディレリーズ式のため右手でシャッターが押せる、また採光式光学枠:ブライトフレームやフィルムの自動巻止めとするなど使い勝手の良さを形にしたパールの決定版として登場します。

好事魔多し・・・というのでしょうか、時代的に高級35mm判が市場を席巻し始め、予想していたほどの人気が出ず、わずか半年ほどの生産だったようです・・・一説にはに5000台前後の生産台数だったともいわれますが、「もうちょっと少なかったんちがうかなぁ?」の声もあってよく分かりませんが、まぁ ここでは世界限定5000台という事といたします。

2015年11月24日 ただいま整備中、完成後カメラキッズホームページにて販売予定。
2015年11月25日 整備完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 1月20日 売り切れました いつもありがとうございます。

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宮川製作所 Silver II  シルバー II

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宮川製作所 シルバーII

サブミニカメラファンの方には周知の事ではあるのですが、製造期間というか数年だけの発売期間だったようで知名度は低い筈なのですが、タレントの萩本欣一氏の父上:萩本ダンジ氏が関わった事もあり写真雑誌に上梓されたり、ウェブ上での記述などで紹介されご興味を持たれた方が追いかける事もあって、ご存知の方が多いようです。 

となると、勝手なものでコレクターのターゲットとなって、今ではほとんど見かけなくなりました。

手元の資料雑誌には、自分の捜しているような詳しい記事が掲載されおらず、いつもの camerapedia を参考にしますと、製造は宮川製作所らしいのですが 自社ブランドのピクニーを扱う代理店/カメラ店によってブランド名を変えて提供していたようで ピクニー、シルバー、ボルタックス、ダン といった具合に展開されたと紹介されています。

当機は背面レザー部にうっすらと Silver の型押しロゴが確認できますから、前述の萩本ダンジ氏がデザインを購入し販売された、DAN:ダン ブランド とは異なる流通商品と思われます。8311_2

各モデルとも平行して初期型、そして改良を加えた後継機というように展開されたようです、当機は右写真の初期型に自動コマ停止機構を組み込んだ II 型になります。

はたして、宮川製作所による Silver とは・・・


2015年11月23日 ただいま整備中、動けばいいのですが。
2015年11月27日 整備完了、カメラキッズホ-ムページにて販売中 43050円

 

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コーワ カロ ワイド F

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読み取り式露出計搭載 カロ ワイド F

戦争も終わり、復興をかけて日本製 平和産業工業製品の輸出が盛んになってゆき、
1960年頃の日本光学・東京光学は軍需用光学装置の開発製造に関わった経験を活かして、双眼鏡やカメラを開発してゆきます・・・その時代のコーワの製品です。

コーワのカメラに載せられたレンズ:プロミナーは帝国海軍の御用達光学メーカーで
照準望遠鏡等を製作していた富岡光学製とされ、いまなお人気があります。

よく知られているように、カロワイドは、オリンパスワイドの発売から1年後、ワイドブームに遅れじと広角レンズを搭載した距離計連動のカロワイドを発表、カメラメーカーに参入するのです

一号機が広角モデルで、その後 標準/中望遠など次のバリエーションを展開しています。

カロワイド  :1955年11月発売 ダブルガウス型4群6枚プロミナー35mmF2.8 装着
カロワイドF :1957年12月発売 カロワイドにライトバリュー式セレン露出計を搭載
カロ35E   :48mmF2.8のレンズを装着する。
カロ35F2  :50mmF2のレンズを装着する。
カロT85   :85mmF3.5を固定装着。
カロT100  :100mmF4を固定装着

ご紹介のカロワイドFは1957年にカロワイドに露出計を載せ、巻上げレバーを底へ移動させたモデルで、高価であった事もあってか見かける事が少ないような気がします。

念のため各機能/動作確認後を予定。

2015年11月17日 動作確認/レンズ点検中、しばらくお待ち下さい。
2015年11月20日 動作・整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年11月24日 売り切れました いつも ありがとうございます。

 

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CCフィルター内蔵 ジャンポール 引伸ばしレンズ

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CCフィルター内蔵 ジャンポール 引伸ばしレンズ

久しぶりというか・・・倉庫の整理中に見つけました、 大した広さでもないのに倉庫って不思議で、一度入れてしまうと何故か出てこない。 4年ほど前に何本かホームページで紹介しており、特徴のある世界唯一のフィルター内蔵引伸ばしレンズですから、ご記憶の方もいらっしゃると思います。

 

当時の記述ファイルを引用しますと・・・

 

ちょっとユニークな、違った切り口からまとめあげた世界唯一(多分・・そう)のカラープリント用フィルターを内蔵した引
伸ばしレンズです。 自家処理カラープリントが暗室処理ファンの間でステータスであったよき時代、モノクロ引伸ばし機にフィルター機能を組み込みカラー引
伸ばし機として製品化し販売されたのです。 


それならば、レンズにフィルターを内蔵し、組み合わせ/濃度調節が可能なレンズとして、あの大沢商会から、レンズにシアン・マゼンタ・イエローなどのフィル
ターを内蔵し、レンズの左右のノブで調整する高級カラー引伸ばしレンズがジャンポールとして一瞬発売され、
モノクロ引伸ばし機に使用する事でカラー引伸ばし機としたのです。  もちろんモノクロ多階調紙を使用する時のコントラスト調整にも応用出来たのです。 


自分好みのスペックでもあり、営業のU氏の熱心なプレゼンに絆され仕入れたものの、高すぎてまったく売れずデッドストック扱いとなり上司のお叱りをいただいた記憶がある、その後時代も移って見かけなくなって・・・どうしたんだろう。


今は、多様化したデジタル機器にはマウントアダプター/ヘリコイドなど併用工夫で特徴のあるレンズとして、お楽しみいただけるのではないかと考えます。
 また、引き伸ばしレンズは構造上
近接時にはマクロレンズ相当の高画質・高解像度には定評があります。 デジカメ一眼には、工夫次第でアレコレ楽しめそうです。 どんな絵作りが出来るの
でしょうか?・・・・ポーランド製。

 

2015年11月11日 整備検討中、しばらくお時間をいただきます。
2015年11月14日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

 

2015年12月 2日 売り切れました ありがとうございます。

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ラコン C

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信濃光機 Lacon ラコン C

大雑把な記憶で恐縮ですが・・・
1950年中頃、終戦後の復興から未来が見えかけた頃、写真機がステータスとしてカメラブームを起こすことになります、 よく言われる四畳半メーカーが乱立し、作れば作っただけ売れたんょ・・・と聞かされてきた記憶がある。

でも、光学器械メーカーは、あの戦争時には なにかしら軍需産業に関わっていたと思うから、それなりの設備規模と人も
いた筈です、戦後復興の力になっていたと信じる、四畳半メーカーは失礼だろう。 ただ、今のように製造元が営業所を持ち直接販売するわけでなく、販社というか問屋が一手に引き受け、オリジナルブランドとして小売店へ納めたのでしょう。 営業所規模の小さな問屋などが、そう呼ばれたのではないかと思うのです。

さて、信濃光機製とされるラコン、手元に系統だてた資料が無く、いつものcamerapedia にはエンドー シャシン ヨーヒンが代理店となって販売したカメラのブランドが、ある時期は Pigeon:ピジョンとされ、エンドー社が扱った カメラは八州精機、信濃光機そして大成光学などによりOEM供給された・・・などとも言われるのですが、時代によって流動的だったようで「ラコンも含まれるかも・・?」の程度で、力不足で特定途中・・・

はたして、ラコンとは・・・

2015年11月 7日 ただいま資料捜査/整備検討中、しばらくお待ち下さい。
2015年11月 8日 整備/動作確認完了、カメラキッズホ-ムページにて販売中 XXXXX円。

2016年 6月19日 売り切れました ありがとうございます。 


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アグファ SOLINETTE II ゾリネッテ II

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ゾリネッテ II シンクロコンパー ゾリナー50mm3.5

さて、資料雑誌によると1953年頃に登場、前述のレチナ、イコンタ35、ビトー、バルダなどが出揃う事になります、 フィルム販売会社のアグファとしては、戦略商品的な面も考え高価でなく実用的でキレイに写る・・を形にまとめ、 見た目の高級感より使用頻度の多い箇所などを分りやすくして、市場を狙ったと思われます。

デザイン的には中判のイゾレッテを小型にした、左右対称の落ち着いたフォルム、当機は高級機として、シャッターはB.1.2.5.10.25.50.100.250.500 のシンクロ付きコンパーシャッタ5530aーにあのゾリナー50mm3.5をマウントしてのせています、アグファ社の機械は決して他社と比べ小型ではありません、繰り返しますが フィルム販売目的性格が強く、キレイに撮れて 扱いやすく 壊れにくい・・・を形にしているように思えます。

レンズの真上にファインダーを構えパララックスが出にくくまとめ、上級機の距離計連動式スーパーゾリネッテと共
通の手の込んだ直進ヘリコイド式を採用しています、回転式が多い中、ちょっと贅沢なつくりでメカ好きには嬉しくなるところです。

普及機としての性格からレンズは定番のアポター50mm3.5をプロンターシャッターにマウントして載せているのがほとんどですが、前述の組み合わせはあまり見ることがありません。 また使い込まれてメッキ部にサビが出ているなどキレイな状態で残っているのは少ないように思われます。

アグファの製品中ゾリナー/ゾラゴンは銘玉とされてはいますが、ほぼ半世紀前の製品、「誰でも、何処でも さぞかし見事な絵が撮れる・・」と過大なご期待はなさらぬように。 

自分事ですが・・コンタックスRTSが登場した時、ツァイスレンズならキレイに撮れると信じて、ニコン/コニカと同じ被写体を撮り比べた結果、まず分らない程度の差ではあったのです。 でもコンタクス主催の外人モデル撮影会の結果では、ライティングもあるのでしょうが、それでも国産レンズとは違った見事さで、紅毛碧眼の民族には適したレンズなんだ・・・適した被写体と条件があるんだと悟った。


状態として外観的には塗装仕上げエッジ部にペイント落ち点在、レンズは年代相応、特に目立つ不具合は無いように見えます、ご存知の通り画質・機能的には関係ない事なのですが、外観 を気にされる方、レンズは絶対!清掃跡などとんでもない・・の方には不向きと思います。 念のためシャッター修理整備、レンズクリーニングなど 一通りの整備を済ませました。

新品ではありません、年代もありますフィルムを入れての実写は自己責任にてお願いしております。 クラシックな雰囲気のゾリナー付きコンパーシャッターの蛇腹カメラを現行の35mmフィルムで楽しんでみたい・・・の方にはオススメです。

2015年11月 5日 ただいま各機能動作確認中、もうしばらくお待ち下さい。
2015年11月11日 各機能動作確認完了 カメラキッズホ-ムページにて販売中 XXXXX円

2016年12月 4日 売り切れました ありがとうございます。

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