« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

イロカ クイック

8267Iloca QUICK A  イロカ クイック

Iloca(便宜上イロカと呼びます)社は歴史として
ハンブルクのヴィルヘルムヴィットによって1950年代中頃から末ゴロにかけて登場し、Quick:クイック や Rapid:ラピッド といったコンパクトカメラを販売していたようです。

ノブ巻上げなのに何処がクイックなのか・・・と一言いいたくなりますが、巻上げと連動してシャッターセットが行われ、多重露出防止も働くなど従来と比べると速写が出来る・・・のでクイックと名付けたのかなぁと 思ったりもします。

ここまでくると、ラピッドはレバー巻上げ式のカメラをそう呼んでいたようです、特徴として巻上げレバーは左手という不思議なまとめ方が数種存在するのです。

話をA型に戻して・・・またノブ式のクイックには外観的特徴にもなっているのですが、一般的な35mmコンパクト機にしては巻き上げ、巻き戻しノブ位置が中央に寄っています・・これは巻き戻しノブを引き上げて回す・・着脱式裏蓋のロックの為で、慣れないと裏蓋の開き方が分からず悩むトコロです。

安易な模倣とすることなく、独自に暖めていた設計思想があったのだと思われます、
独特な まとめ方と希少性がポイント。

外観の割には結構複雑・・・念のため整備を検討中。

2015年10月29日 ただいま整備中、もうしばらくお待ち下さい。
2015年10月30日 シャッター各部整備・諸動作確認 カメラキッズホームページで販売中 XXXX円

2015年11月 2日 売り切れました いつも ありがとうございます。

|

セミパール + セミパール Tessar 改

8264cセミパール + セミパール Tessar 改

カメラ好きなら誰でも一度は「あのレンズがこのボディに付いたらなぁ・・」と妄想するのですが、なかなかできませんよねぇ、でもこの度あるご縁でコニシロクのセミパールにツァイス・イエナのテッサーを取りつけ加工されたボディとオリジナルの状態の機械をセットで入手出来ました。

衆目一致のパールのすばらしさ・・・目測距離合わせ、3群4枚のヘキサー75mmF4.5をT,B、1/1~1/100 のデュラックスシャッターにマウントしブローニー 半裁を意味するセミを冠名としたシンプルなセミパールが1938年年(昭和8年) に発売されたのです。

その後、諸事情で 1949年(昭和24年)にパールと改称、単独距離計/距離計連動/多重露出防止機構/大口径レンズなどを加え、 パールI ・ II ・ III 型と後継機を展開、1958年のパールIV型が 最終機となっていったのです。

当セミパールは前述の 1-1/100秒のDURAXシャッターに前述のヘキサー75mm4.5をマウントして載せています。スペック的にすべての機構が非連動で、フィルム送り にスタ
ートマーク、自動巻き止め式機構や巻上げと連動したオートセットシャッターではないのですが、前蓋部に仕込まれたシャッターボタンなど、必要な機能 を無駄のないコンパクトなボディにまとめた セミパールの基本設計は後継機に引き継がれ「パールはエエカメラゃ・・」としてファンが人気を支えているのです。

8264f_2 日本のレンズがまだまだ模倣段階で完成の域に達せずにいた時期に、小西六は解像度、描写性能も一流とされ、高級レンズとして
小西六ヘキサーの名前をほしい ままにしたのです。 この度そのレンズを取り払って、あの世界的に有名なカール・ツァイス・イエナのテッサーレンズ75mm4.5に加工されたセミパール Tessar 改 。

カメラ好きなら誰でも一度は自分なりのオリジナル機に憧れと妄想、でも前オーナーは形にされています、 オリジナルを超えたスペックのT.B.1/1~1/300.コンパーシャッターごと取り付け加工され、さすがボディレリーズは連動しませんが、余分なパーツは外しておられますから、それなりのところで加工されたと思われます。

念のため、シャッター機構の整備を済ませました。

2015年11月 7日 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年11月 8日 売り切れました ありがとうございます。

 

|

ライカ I f  レッド シンクロ

8259a
ライカ I f  レッド シンクロ。  

ライカ I f は、ライカ I c と交代したモデルである。1952年から市場に現れ、つぎのモデルの I g 型が登場する1957年まで生産が継続していた。 製造期間は6年間にわたっている。写真のように光学系を省略したモデルである。 

ライツは、M型になっても、すぐには光学系を省略したMタイプを作らなく、とりあえず I f で対応して、その後 I g 型を供給している。 そのためか、特殊なモデルにもかかわらず、製造台数は16.974台と、この種のモデルとしては製造台数の多い方である。

ファインダーをセ
ットするとノーマルタイプのライカと同じようになる、距離計測も慣れてくると目測で十分なので距離計の必要はなくなる。 余計なものがな いので、むしろ軽快に使用できる。 I f 型は、使いようによっては楽しめるカメラになる。【中村信一: 新バルナック型ライカのすべて より抜粋】

8259_2 氏のご説明通り生産台数は多いのですが、円熟期のライツによる特殊系は、美しさと 希少性に好事家が放さないのでしょう・・・意外とキレイな I f はあまり見かけません。 


ライカ
I f は III f と同じく2種類のシャッターがあり B.30.4 0.60.100.200.500 の前期型・・これは前モデルのIII c と同じで、コンタクトナンバーが黒文字のためブラックシンクロよ呼ばれ、 一方後期型はB.25.50.75.100.200.500.となり、区別のた めでしょうかコンタクトナンバーが赤文字印刷されたのでI f レッドシンクロと呼ばれています・・・当機は前述の後期型 I f レッドシンクロ。 


ライカといっても写真記録のため量産された機械ではあるのです、ごもっともではあるのですが、見事な機械加工と仕上げの見事さは・・・カメラの域を越えて芸術品とまで持ち上げられた時代もあったのです・・・アクセサリーもトータルで提供されシステムカメラの世界を作り上げ世界中に広める偉業を成し遂げたのです。

2015年10月24日 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円


2015年10月29日 売り切れました ありがとうございます。

|

35mmのバックフォーカス・・・マミヤ35

8254
35mmのバックフォーカス・・・マミヤ 35

マミヤ シックスといえばバックフォーカス、ご存知の通りフィルム面を前後させピントを合わせる方式で、距離計連動式折畳みカメラは機構上連動装置を折畳む必要があり複雑になりがち、でもフィルム面を動かすバックフォーカスなら、折畳みに連動する機構は必要なく・・・理想とされる連動機構だと言われているのです。

8255

 

 

世界でも珍しいバックフォーカスですが、マミヤは6X6判だけでなく35mmサイズのバックフォーカスの距離計連動機を製造しており、この度 次のご縁で入手しました、実物をほとんど見かけることは無いのですが、「マミヤ35」で検索すると、コレクターが衒ってウェブ上に結構出ていますから、ご存知の方も多いのではないかと思います。

このたび 某国のビジネスパートナーから、マミヤコレクターの商品を買ったからリストを送る・・・とのメールから拾い出して入手出来たものです。 実物を手にしたのは初めてで、写真から想像していたイメージと違って、決してコンパクトではなく 「6X6判だょ・・」といっても通じそう。

はたして、本体の底レザーに 占領下の日本:occupied japan と型押しされ、レンズに小西六のヘキサーを採用し、戦後間もない頃の製品であろう、マミヤ35とは・・・

2015年10月21日  資料調査/整備検討中、しばらくお時間をいただきたく思います。
2016年 6月23日  コパルの初期型シャッタ―に破損(前ユーザーの加工などと思われます)あり、複数のパーツが変形、
              
修理のオジさんを含め、各加工所、修理屋に尋ねど期待する返事を得られず・・・
              どう しよう、 あゝ諦めきれない。
2021年 7月31日   あの頃の マミヤのレンズシャッター機を買い集め、パーツの組み合わせを試せど 適合せず、修理のオジさんに 取り合えず
               手動式でもいいから 代替シャッター組み込みを お願いすれど・・・「修理は元に戻すのが基本で、無理に代替部品を
               組み込むとなぁ、再度元へ戻らへん、修理屋の意地と良心で ワシはよぅせん・・」と首を縦に振らない。
            
               自分としても出来るだけの事はやり切ったつもりなので、あえて オジさんのお言葉には逆らわず、
現状にて
               売り切るつもりです、もうしばらくお待ちください。

2021年 8月 1日   カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2022年 1月 8日   売り切れました、ありがとうございます。

 

 

 

|

初期型 マミヤフレックス フラッグシップモデル

8236
初期型 マミヤフレックス フラッグシップモデル

 

ひさびさの・・マミヤ二眼レフ物語、今回は国産二眼レフカメラとして初めてフィルム自動停止機構を載せ、また巻上げと連動してシャッターセットが行われるオートマット機でマミヤ二眼のフラッグシップ機となったマミヤフレックス初期型のご紹介です。 私見になりますが個人的にも好きな機械でもあります、ご興味のある方は、しばらくお付き合い下さい。


あの戦争後の二眼レフブームの中、板金加工で組みあがる初期は各社各様の機構・デザインだった二眼レフはともかく、ローライの特許が切れるにしたがって、
ダイキャストボディを採用、 機械加工・シャッター・レンズと製造部門が分業化するにつけ、ローライに近づいていったのは仕方がないのでしょう。


さて、マミヤフレックス オートマット は、セルフコッキングと、さらにフイルム装填のフルオートマット機構を搭載したダイキャストボディに、間宮氏の設計思想のひとつ・・・「 二眼レフは右手でシャッターを押す!」が形になっています。


また、外観的特徴である撮影レンズ下部左右の操作ダイヤル位置とデザインが自分のお気に入りの箇所でもあり、フィルム巻上げノブ・ピントノブとシャッター
ボタンの位置関係から、ほとんど右手の位置を大きく動かす事無く、連続操作が出来るのです、設計者の思いとこだわり が形になっているのでしょう。


話は変わりますが、マミヤのカメラって・・・どことなく変わってると思いませんか、安易な模倣に走らず違った切り口からアイデアを練り上げた機構を開発設計し、外観やデザイ
ンはその後まとめ上げるのだろう・・・と思う時がある。

開発に時間を費やすのは一見不合理に思えますが、簡単に思いつくものは簡単に真似されますが、長い間の苦労努力から生まれる蓄積されたノウハウとアイデア
は、そう簡単に真似出来ない・・・とした一流のセンスがあるのだと思いたい。 


戦後、間もない頃の機械です、近代カメラ並みの精度、ハードな扱いに応えるものではありません、50年の時代のついた機械仕掛けのクラシックカメラであるとご理解いただき穏やかな操作をお願いします。 レンズ
はズイコー7.5cm3.5・・・オリンパス製。


目立つキズやスレの無い「ミントだょ・・」状態で某国のビジネスパートナーより入手したものの・・・疑心暗鬼は否めず。 年代もあり
ます 念のため動作確認と、シャッター機構の整備、 レンズクリーニングを検討中。

2015年10月12日 ただいま整備を検討中、完成後カメラキッズホームページ掲載予定。
2015年10月13日 整備完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2016年 4月18日 売り切れました ありがとうございます。

 

 

|

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »