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タロン シーク

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タロン シーク

Chic...と書いてシックではなくシークと呼ばれているようです・・・フランス語でシークと発音するらしい、粋なこと、しゃれたこと、シックなこと と広辞苑にありました。

さて、あまり馴染みのないタロン シークですが、タロンの歴史は古く あの戦争前から日本光測光機としてTAROFLEXなどの二眼レフカメラやカメラ用のシャッターを各カメラメーカーに供給していたよ うです、クラシックカメラを扱っていますとN・K・K ロゴを散見しますから、セイコー、シチズン、コパルなどと市場を争うほどの規模だったと思われます。

ご興味をお持ちの方はその方面をお調べいただくとして、部品メーカーからカメラメーカーへと経営方針を転換し、あの富岡光学からレンズ供給を受けタロン 35を発表、低価格高品質が評価され輸出へと成長、多品種生産をせず機種を選びカメラ輸出ブームに上手く適応したようです。

1960年のオリンパスペンの登場とヤシカやペトリの素早い参入に、負けん気を起こしたのか、1961年に縦型のシークを、ヤシカのラピード、セクエルとは違った切り口からまとめあげて発売(多分、輸出メイン・・・)したのです。

自分ごとで恐縮ですが、ヤシカラピードの広告やテレビCMは記憶にあるのですが、タロンの記憶は一切無く、地方都市の神戸市内では実物を見かけることなど出来なかった、おそらく輸出が主だったのでしょう。

オリンパス ペンの翌年にはプログラム式シャッターを載せたハーフカメラを出せるのですから、さすがシャッターメーカーの成せるところであり、開発力の旺盛な社風だっ たのでしょう、ウェブ上の記述ではヤシカと がっぷり四つ に組んだライバルだったとの記事もありますが、ここでは そういう時期もあったのだろうとしておきます。

話を戻して・・・シークは、カメラキッズホームページ開設時に何台かご紹介した事があり、5年ほど前のあの頃は、さほど珍しくも無く、知名度も低く、円高もあって別段ドウってことはなかったのですが、今となっては 見かけませんから希少な保存カメラ?として握った方は手放されないのかもしれません。

さて、状態として経年の操作による小アタリ、スレや塗装部のペイント落ちは否めず、決してキレイではありません、見た目優先の方には不向きなのはまちがいありません。 機能的には年代相応の動きをします、手軽にお楽しみいただければ・・・と考えております。

2015年 5月31日 念のため動作確認中、もうしばらくお待ち下さい。
2015年 6月 6日 機能・動作 確認を済ませました、カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円


2015年 6月13日 売り切れました いつも、ありがとうございます。

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ロシア製 FT-2 パノラマカメラ

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ロシア製 パノラマカメラ FT-2

パノラマカメラは、極端に広い画角を一コマに撮るための専用カメラです、手段としてカメラ本体を回転させる、レンズのみを回転させるなど・・・さまざまな 方法がありますが、普通のカメラでは写角が限られレンズの方向を変えながら連続的に撮影し、つなぎ合せるのですが、露出の不揃いや動体などで上手くつなが らず、思うほど上手く仕上がりません。

この度、ロシア製のパノラマカメラを入手しました、機能的には前述のレンズのみを回転させる方法を採用しているようなのですが、フィルム規格について ウェブ上の記述には コピペが多いのか35mmと紹介されているものの、手元の機械はパトローネが装填出来ず、また撮影後の巻き戻し機構も無く、ウェブ上の記述と噛み合わず腑に落ちないのです・・・ただいま調査中、

はたして ロシア製FT-2 パノラマカメラとは?

2015年 5月28日 ただいま調査中、もうしばらくお待ち下さい。

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フォカ U・R 

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フランス製 FOCA  フォカ  ユニバーサルR + オプラー 5cm2.8。  

FOCA:フォカ・・・って ほとんど馴染みの無いブランドだと思うのですが、ライカが牽引するようにしてクラシックカメラに人気が集まり、ライカコピーなるジャンルが出来上がるにつれて知名度を上げ、一時は「ま、まさか・・・」 と言った時期もあったのです。 

雑誌などでも断片的に取り上げられる程度、ライカやニコンの様に系統立てた雑誌が怒涛のように出版されるわけでなく、関心度が低いのは仕方がない事なので しょう。 手元のFOCA HISTORICA 誌によるとかなりの種類とバリエーションを展開し、時期によりますが機能・性能によりランク別にミシュランのグルメ本よろしく☆マーク数で表示していった のです・・・、 でも絶対というわけではありません、そういう時期もあった・・程度に思って下さい。

簡単に分けると星ひとつは距離計無しのモデル、星ふたつは距離計が付いたモデルそして星三つはスローギア式の低速シャッターが付いたモデルとなります。

その後バヨネットマウントとレバー巻上げとしたユニバーサルモデルとしてのデザインが出来上がり、セルフタイマー(仏語 Retardateur )を巻上げレバー部に組み込んだユニバーサルR・・・略してフォカU・R とも呼ばれるモデルとなっていったようです

独特の巻き上げノブだったフォカも、新機構を組み込むに従いライカに近づいていくのでしょうが、対戦国のドイツのストレートコピーなんてフランスのプライドが許さなかったのでしょう。 

さて当機は年代相応の小アタリ・使いなずみ・スレなどあり、決して無傷ピカピカではありません、見た目優先 外観にこだわる方には不向きです。 また、低速ダイヤルのクリック位置に少しズレがあります、低速セット時はご注意下さい。

このような状態なのですが特徴のある機械で、出来る範囲の整備を加え年代相応の妥当と思われる動作します。 新品ではありません・・・使用後保存され50 年を経た、あの戦後のフランスによるアンティークな機械なのだとご理解いただき、他に例を見ない独特なフォカの操作を手軽に楽しみたい・・の方にはオスス メです。

決して、派手で色のりのある描写をするレンズではありません、アンゼ、ベルチオ系のソフトでペーソスを含んだ様な絵作りになるのだ・・と年上の方から教え られてきたのです・・・はたして、どうなのでしょうか、妙に気になるところがフランス製の魅力なのだと自分は思っているのです。

当機には巻き取り軸が付属しません、実用にはご用意いただく必要があります、この状態現状にて・・・お安く手軽にフォカの操作をお楽しみいただけます。

2015年 5月26日 ただいま機能・動作確認中  完了後カメラキッズホームページにて販売予定。
2015年 5月27日 巻き取り軸のご希望が多く、代替品の加工を検討中、完成後ホームページに掲載予定。
2015年 6月17日 巻上げ戻し動作確認、
カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2015年 9月 5日 売り切れました いつもありがとうございます。

 

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タロン アイマックス ②

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タロン アイマックス ②

何故か・・忘れた頃に某国のビジネスパートナーから、「お待たせぇ~」と タロンアイマックスが届く、自分の好みを分かってくれているようで、年代もあり 程度はそれなり、機能的にも不完全なのに You might like・・・ と送ってくれるのも悪い気はしない、久しぶりの派手な姿も 見方によってはカッコいい。


さて、タロンはと言うと、シャッターメーカーだった日本光測光機は、富岡光学のレンズを載せたタロン35でカメラメーカーとして市場に参入、その後セレン式式読取露出計を載せたカメラとして1960年頃に登場したのがアイ マックス。


ウェ ブ上の表記では、日本光測光機は開発力が旺盛で小規模ながらヤシカをライバルとしていた・・と紹介されているのを散見します。正直、物語を語り継いでくだ さる方も身辺に無く、実際のところを自分は知らず何とも判断できません。 


今だから思うのですが毎年新型カメラが発表された頃、合理化分業化により、
企業拡大を図ったシャッターメーカーの日本光測光機は、ノウ ハウを活かし自社ブランドのカメラを手がけカメラメーカーに参入したようです。


毎年新型カメラが出れば、中には外観がヤシカと似たカメラがあったとしても、仕方ないし・・まぁそういうものでしょう。

よく話題にされるタロンシークとヤシカラピードは縦型ハーフカメラとして外観が似ていますが内容はまったく別で、やはり別モノなのでしょう。


さ て、アイ マックスのデザインは前述のように印象的、最右翼でしょうねえ・・嬉しいような 恥ずかしいような、でも手元に置
いておきたい、 修理のオジさんに『保存カメラだから・・ね 』と無理を言うと、「精度ともかく動くだけやで・・」 とニベも無い。

ただいま動作確認中、お安く楽しんで頂ければと思っております。


2015年 5月18日 ただいま確認中、もうしばらくお時間をいただきます。
2015年 5月19日 経年パーツのヘタリで、「何とか動くように が限界・・」です、現状にて。
               カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円

2015年 5月19日 売り切れました いつもありがとうございます。

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ツァイス スーパー セミ イコンタ III 531

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ツァイス  スーパー セミ イコンタ III 531


イコンタの登場までフォールディングカメラといえば、前蓋を開け、レンズを所定の位置まで 引き出し撮影となるのが主流の時代、イコンタは強力なスプリングの反発力により ボタンひと押しで組みあがるのです。ピント調整も目測式の前玉回転式距離合わせを進化させ、械的にではなく光学的に伝達する ドレーカイル(回転する光学楔)をツァイス・イコンとカール・ツァイスが開発、レンズを動かすと距離計が連動して動く距離計連動機をスーパーイコンタとして 1934年に6X9と 6X4.5を発売し、後継機へと展開してゆきます。

さて、初代の6X4.5のスーパーセミイコンタはシャッターレリーズがシャッター直接であったのを、ボディシャッターとした当機を我国ではIA 型と呼び、その後軍艦部をクロームメッキしたものをII 型と区別し、ペイント派と近代派に好みの分かれるところです。 どちらも捨てがたく・・・自分としても使い込まれたペイントに時代がついた貫禄としてカッ コ良く見えたかと思うと、クロームメッキと黒革仕上げのコントラストが上品に見えたり・・・の間を行ったり来たり、人の眼って不思議です。

また商品サイクルも穏やかな時代、生産期間が 長く高価なスーパーイコンタは、レンズ・シャッターなどによるバリエーションはもちろん、シンクロ、レザーなど加工されたものもあり、そのアタリ変化もコレクターには楽しめるところなのでしょう

一見キレイにみえますが、レザー部に使いなずみ点在、エッジ部の小さなペイント落ちは否めません。 新品ではなく年月を経たクラシックカメラです、新品なみの コンディション要求・精度要求される方はご容赦としますが、 実用可能なアンティークな機械とご理解いただける方にはオススメしたいです。

経年のネバリも気になります・・念のためシャッター整備、レンズクリーニングを検討しております。 ドレーカイルの距離計連動としたスーパーセミイコンタを手軽に楽しみたい・・・の方には、魅力的なのでは、と思います。

2015年 5月11日 ただいま整備検討中 もうしばらくお待ち下さい。

2015年 5月12日 整備/各部動作確認 完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年 5月16日 売り切れました いつもありがとうございます。

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コダック メダリスト

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コダック メダリスト

MEDALIST:メダリスト・・・ってカメラにしては随分大層な名前だなぁと思いつつも、調べるでもなく生きてきたのですが、このブログを書く機会を得てジーニアス英和辞典を調べると競技などのメダル受領者とかメダルなどの製作(彫刻、意匠)家とあった。 おそらく後者あたりの意味になるのだろうと思われます。

手元の資料雑誌によると 登場したのは1941年とありますから、折畳み式の中判カメラも距離計など機能を組み込んだ固定鏡胴の機械が出かけた頃です、コダックとしても、高スペックを付加価値とした高級機の位置付けとした機械としてメダリストを発売したのだろうと思われます。

距離計連動、巻上げと連動したセルフセットシャッター、コダック自慢のエクターレンズを載せ、
ロールフィルムはもちろん 着脱式裏蓋にカットフィルムも専用裏蓋により使用可能とあります。 派手なダイキャストボディがタフで高級なイメージを演出しています。

タフな外観からか、軍用に使われたとか言われますが、ミリタリー好きの自分としては・・こんなにデカくて重い機械を軍用にするはずが無い、税金を湯水同然に使う戦争ですょ、選択肢は他にあるでしょう。 軍用ならK・E...何とかのコードプレート付きの軍用機とノーマルな民生モデルがありそうなものですが、どうなんでしょうか・・・。

ともかく、エクターレンズの描写力に惚れ込んでの方々が人気というか存在意義を支えていらっしゃいます、
既にフィルムも終了した620規格です、手軽に実用機にはなりません、ご注意下さい。

外観から近代カメラと期待なさらず70年の時代を経たアンティークな機械とご理解下さい、 経年のネバリも気になります、ただいま整備中・・動けばいいのですが。


手軽にお楽しみいただければと考えております。

2015年 5月 3日 整備完成後 カメラキッズホームページにて販売予定。
2015年 5月29日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年 6月 8日 売り切れました、ありがとうございます。

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ライカ フォコラピッド

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ライカ フォコラピッド

 

カメラを扱う楽しさの中に、アクセサリーがあります、その時々の中で工夫された物や、なるほど・・これは絶対便利・・と感心させられたりの中で、やはりライカは特別だと言わざるを得ません。


ライカシステムはざっくり分けると拡大か縮小のための機材になると教えられ、カメラとレンズだけでは無く、撮影効率を上げたり収納移動の利便性や、悪条件
下での保護保管などにわたって用意され、前述のように一通りの撮影機材だけではライカシステムは語りきれないのです・・・ここがライカの凄いところなので
しょう。
 
   
      
      
    

 

 

さて、ビゾフレックス通の方にはご存知の方も多い筈・・・1963年にビゾ Ⅱ・Ⅲ型に135mm以上のレンズを組み合わせた場合に使用できる、迅速焦点移動装置FOCORAPIDが発売されます。


フォコラピッドは、あらかじめ撮影したいと思う遠近の2点にセットしておけば、レバーを前後に移動させるだけで、その2点にピントを合わすことが出来、レバー部のキザミ部を回転させ、さらにの微調整もできたのです。
      

 

 

この装置はカナダ・ライツ製で1965年には中止されたようで、生産期間が短く・・・結果 ライカのレア アクセサリーとしてコレクター間を行ったり来たりで市場に出ることはまず無かったと言われています。

 

経年のネバリも気になります、念のためただいま整備中。

 

 

2015年 5月 1日 ただいま整備中、完成後カメラキッズホームページにて販売予定。
2015年 5月 2日 整備完了 カメラキッズホ-ムページにて発売中 XXXXX円

2019年 8月   吉日 売り切れております ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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