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ベンツィン プリマー

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ベンツィン プリマー

知る人ぞ・・知る・・超薄型フォールディング プレートカメラ・・・ベンツィン プリマーは、ドレスデンの
Bentzin 社にて製造された折畳みカメラです、特徴は何と言ってもその薄さにあるのです。

まず一番最初に気付くのはレンズと機関部を収納する本体の厚さが非常に薄く、それをレンズを支える鳥居(内部フレーム)に独特の動きをさせる事で解決・・。 文庫本弱の大きさものが6.5x9cmフォーマットのカメラに組み上がるのは驚きです。 

5年ほど前になるのですがブログ:フォトブランカで ご紹介のパテント エツイに非常に似ているので・・・もしや と思って調べると・・・ベンツィンは1889年にカート・ベンツィン氏によって設立され、ゲルリッツ、ドレスデンに拠点を置くドイツのカメラメーカーだっ たようです、その後諸事情で下記のように呼ばれたとされる記録があります、やはりソウなのかも。 【camerapedia 参考】

         Bentzin -photographische Apparate(1889 - 1945)
         VEBGörlitzerKamerawerke(1945 - 1948)
         VEB Primar-Kamera-WERKゲルリッツ(1948 - 1951)
         VEB Feinoptisches WERKゲルリッツ(1951 - )

ウェブ上の記述で他資料との内容一致確認をした訳ではありません、間違いはご容赦。

さて、レンズは、ツァイス・イエナのテッサー10.5cm4.5。 シャッターはT.B.1.2.5.10.25.50.100.250 としたリムセットのコンパーーシャッター・・・当時の最高級ですが1/250はスプリングテンションがキツイので、シャッターセットする前に速度を合わせ る・・・お約束事です・・・年代を鑑みて無茶をしないようお楽しみ下さい。

時代的にカットフィルム、パックフィルムにガラス乾板などが混在していた頃の機械と思われます、今となってはパックフィルムはもちろんカットフイルムや使 えるガラス乾板など無いに等しく、また入手出来たとしても、その後の自家現像もたいそうになり自家暗室をお持ちでないと扱えるものではありません、簡単に 実用をお考えの方には不向きです、ご勘弁下さい。

今回は、前述のガラス乾板ホルダー、パックフィルムホルダーと120規格ロールフィルムホルダーをセットで揃えました。 それぞれ時代もメーカーもバラバラ、規格がありそうで無いような頃で、取りつけも何とかなるものを選んだ・・・程度に思ってください。

120規格のロールホルダーは一見実用品に見えるのですが、自分の経験では光線漏れが何らかの理由により起こります、その当時はフィルム感度も低く、プリ ントもベタ焼きに近かった事もあって特に問題も起きなかったと思われます、でも 今は当時の10倍の高感度フィルムです・・・光線漏れ事故が起きなければラッキーとしましょう。 

前述の内容をご理解の上、実用ともかくアンティークな機械の操作を楽しんでみたい・・・の方にはオススメです・・・ドイツ製。

2015年 1月23日 ただいま整備中、もうしばらくお待ち下さい。
2015年 1月23日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年11月25日 売り切れました いつも ありがとうございます。

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小西六 ベビーパール

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小西六 ベビーパール

ウィキペディアの記述によると・・・ベビーパール(Baby Pearl 、1934年発売) - 127フィルムを使用し3×4cm(ベスト半裁)判のスプリングカメラ。レンズはオプター50mmF6.3またはオプター50mmF4.5またはヘキサー 50mmF4.5。シャッターはロックス(B、1/25 1/50 1/100秒) また戦後型はボディーレリーズになっている。 バリエーションとして女性向けの色違いモデルあり。【ウィキペディア 参考 】

1934年と言えば小西六の前身「六櫻社」と呼ばれていた頃、カメラメーカーはドイツ製を模倣しオリジナルに近づけることが完成度の高さとされた時代、で もパールをはじめベビーパールはタスキに曲線を使い一目でパールであると知らしめる形にまとめたのです・・・模倣は手段であって目的ではない、いつか越え るものを、未来で・・・きっとそう思ったのでしょう。

1934年から戦後までの長きに渡って製造されていますからバリェーションもあるようですが、ご興味をお持ちの方はその方面をお調べ下さるようお願い申し上げます。 当機にはコニシロクのロゴが見えますから「六櫻社」以後のモデルだと思われます。 また絶対数が少なく、握った人が手放さず使っていたと思われ、市場で状態のいいべビーパールを見かけるのは希だと思います。 

今回 比較的いい状態で保管されていたと思われるベビーパールを入手出来ました、リム式のB.25.50.100 のロックスシャッターに定評のあるヘキサー50mm4.5をマウントして載せています。

念のため、シャッター整備、レンズクリーニングを済ませました、シャッター機構に3ヶ月の保証が付いています。 ちょっとレアな、掌(手のひら)に収まりそうなベビーパール・・・チマチマと折りたためる蛇腹式カメラを手元に置いて操作するのもいいものです。

2015年 1月23日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2015年 1月27日 売り切れました ありがとうございます。

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イコフレックス I 型 後期

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イコフレックス I 型 後期

某国のビジネスパートナーから Got Coffe Can...you might like it ってなメールが届き、その後まとめてアクセサリー類とカメラが届く・・・この円安の時に値上げをせず価格維持にヒィヒィいわされるのに何を調子のいい事を言ってるんだと思いながら、ほぼ5年ぶりのイコフレックス I 型を改めて眺めると、ローライの模倣ではなく独自性を求めたツァイスの姿勢に・・・しみじみしますねぇ。

手元の資料冊子によると、ローライとはまったく異なり、フィルムは横給送で中枠を取り出して装填しピント合わせも撮影レンズのヘリコイドで六角形の前板を繰り出す。 レンズは8cmのノバー、シャッターはエバーセットシャッターで一部にコンパーラピッド付きもある。

初期はピントフードの前面に化粧革貼りがなく、強度を出すためにプレスのラインが入っていたのでコーヒー缶と呼ばれる。 【L.C.S.輸入カメラ協会 2000年版参考】

何と言っても1934年頃の機械です、念のため整備を検討中、しばらくお時間をいただきます・・・動けばいいのですが?

2015年1月10日 ただいま整備検討中、もうしばらくお時間をいただきます。
2015年2月14日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2015年2月14日 売り切れました ありがとうございました。

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