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スメナ 単独距離計

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LOMO製 CMEHA スメナ 単独距離計

カメラを扱う楽しさの中に、アクセサリーがあります、 製造メーカーも多く、その時々の中で工夫された物や なるほど・・と感心させられたり、中には首をかしげたく なるものなど、集めて、揃えて楽しめます。

ファインダーを覗き、ダイヤルを回し二重像を合致させる・・・今となってはカメラに組み込まれ距離リングと連動するのは・・・当然の事。 でも、ここまで 辿り着く過程で距離を測るだけを目的とした距離計がさまざまなメーカーから発売されたのです、このロシア製単独距離計:スメナはその中の・・・ひとつ です。

 

CMEHA と書いて スメナ って読むんゃ・・・と教え込まれたので、ロゴを見ると反射的に「ロモのスメナゃ・・」と浮かぶ頭になってるようで、人前で口にすると、何と言えばいいのか 恥ずかしいというか、面映いというのか、正直あまり口にしたくない。 ともかく、ロモ社は1960年以前から樹脂製のコンパクト機をスメナの名前で発売し ていたようで、初期型から2型~9型と展開されています。       


当距離計は1959年頃の4型までのスメナ専用かどうか特定出来ませんが、合わせるような姿形になっているように思えます。 力不足でいつものcamerapedia でも特定記述を見つけられず、メートル表記の1mまでの距離計としか説明しようがありません。

全金属製の有質感は、よく見かける樹脂製の接着仕上げとは やはり別物でしょう。 カメラによっては取り付けできなかったり、取り付けたもののシャッター押せない・・など、やはり4型までのスメナのため だったのかもしれません。

興味を惹かれるところです・・・各部クリーニングと動作確認中。

2014年10月19日 諸動作確認後カメラキッズホームページにて販売予定。
2014年11月 9日 清掃・調整動作確認完了
カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円
2014年11月12日 売り切れました いつもありがとうございます。

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太陽堂光機 Vestkam

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太陽堂光機  Vestkam ベストカム。


自分ごとで恐縮ですが・・・小さくまとまったチマチマとした機械は文句無しに好きで、お気に入りをシリーズで揃えたり、また ゆくりなく出会った機械に
一目惚れ、結果 舞い上がって何が何でも・・・と集める性は何も無い幼少時代を過ごした団塊世代の心のヒダに染み付いているのかもしれない。


マイクロとかヒットで知られる一連の板金プレス製ミニカメラとは違って、当機はキャストボディと兆番式の裏蓋、フィルム装填・取出しなどに一味違う工夫が
あり、思わず「ニクイねぇ・・」といいたくなるのです。 さてスペック的には20mm  3.5のレンズをB・25・50
の3速エバーセットシャッターに載せています、レンズといったってフィルム面が曲面ですから単玉なのでしょうが、3速シャッターは当時のミニカメラとして
は立派ですょ。


占領下の日本製と刻印がありますから、進駐軍の兵隊さんを見かけた時代でしょう、駐屯地 PX などでお土産として人気があり、GHQも平和産業としての光学機器製造であると認可しカメラ類は作れば作っただけ売れたんゃ・・の話を親爺からよく聞かされた。 あの頃は生きるのに親も必死で、米国からの食料・物資援助がなければ
自分も病気で死んでいたかもしれない、この歳になってなおさら切ない・・。


話が脱線気味・・・太陽堂光機ですがcamerapedia ではTaiyodo Koki と紹介され あのビューティの太陽堂光機と同じなのかは確認されていなかったのですが、どうなんでしょう・・?
状態として、さほど使用されることなく保管されたと思われます、化粧箱・ケース・フードとフィルム(使えるかどうか不明)が付属します。


シャッター3速とも動作中、フィルムから自製する必要もあり、現像プリントとなるとなおさら大変、実用的にはどうかと思いますがミニカメラ大好きの方々、レアモデルとされる太陽堂光機  Vestkam ベストカム・・・いかがでしょうか。

 

2014年10月15日 カメラキッズホームページにて販売中 xxxxx円

2021年 6月21日 売り切れました、ありがとうございます。

 

 

 

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コメット Ⅲ

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ベンチニ コメット III

低スペックにもかかわらず、妙な人気があり カメラキッズでも入手するたびにご紹介しているので・・・またかの方はスキップいただくとして、ご興味のあるお方はしばらくお付き合い下さい。

さて、手元の資料雑誌カメラレビューによると1950年頃にイタリア・ミラノのBENCINI(ベンチニ、ベンチーニとも)社から発売されアルミキャスト一体タイプのシンプルなファインダーカメラを手がけフォーマット、デザインでバリエーションを展開、幅広くビギナー市場を狙ったようです。

一連の中にあって、コメットIIIだけは当時の流行だったのかシネカメラ風の縦型デザインが特徴で、フィルムも127規格なのにそれを微塵も感じさせない・・・とても60年前のまとめ方とは思えません。

スペック的には某社の「写るんです」同様のトイカメラなのですが、我が日本とは違った切り口のイタリアの感性で・・・手軽に楽しみ・持つ楽しみ喜びを形にしたのではないかと・・・

学生時代に、こんな可愛いカメラで片思いのキラキラした彼女を撮れていたら、もしかして仲良しになれていたかも・・・。

ともかく、年代もあり各部動作がネバリ気味、念のため整備中、もうしばらくお時間を頂きます。

2014年10月 13日 ただいま動作確認中、終了後カメラキッズホームページにて販売予定。

2014年10月 13日 各部点検動作確認を済ませました、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2014年10月 16日 売り切れました いつもありがとうございます。 

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ソリゴール TM

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ソリゴール TM

これまでに何度かミランダTM・TMⅡをご紹介していますので、ご記憶の方も多いと思います。 ミランダによるソリゴール TM はM42マウントに特化したボディで、輸出先や代理店などの諸事情でミランダやソリゴールブランドと名前は異なりますが、スペック的には同じだとされています。

ミランダの特徴として、フランジバックを従来の一眼レフに比べて短く設計している関係で、アダプターにて各社の対応したレンズを取りつける事が出来ます、ニコンのレンズも可能、もちろん M42 レンズもアダプターで可能なのですが、ただ絞りが連動しません。

そこで、世界中に散らばった膨大な数のM42レンズを使えるカメラを作れば ミランダは 「売れる、おいしい・・・」 と思ったかどうか分かりませんが、1974年から1-2年の間後継機を含め相当数が生産されたようです。 ウェブを検索中 Pallas TM にヒット、これもミランダ製と紹介されていますから、もしかしたらまだあるのかもしれませんねぇ・・・。

ペンタプリズム交換式が特徴で、TTL絞り込み測光式のM42マウント機です、実用本位だけのアクセサリーシューの無いツルリとしたペンタ部はニコンFを髣髴させなくもない・・・クラシックな雰囲気が魅力のポイント。

2014年10月 9日 ただいま整備中、もうしばらくお時間をいただきます。
2014年10月13日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円
2014年10月27日 売り切れました ありがとうございます。

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ベビーセム新型

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ベビーセム新型

ほとんど馴染みのないベビーセム・・・ウェブ上の camerapedia によると フランスのS.E.M社 ( Societe des Etablissements de Mecanique )により1940年頃からシンプルなファインダーカメラを手がけ、有名なところでは二眼レフのセムフレックスが良く知られ、カメラキッズでも過去に2度ほ ど紹介していますからご記憶の方もいらっしゃると思います。

ベビーセム系は写真などから連想するよりはコンパクトです、露出計も距離計も無いノブ巻上げのファインダーカメラだから当たり前と言えばそうなのです が・・・トイカメラに近いスペックでも堅牢なボディと優秀なSOM.ベルチオレンズを載せたまとめ方、やはりフランス人の「長く使おう」というか「ケチ」 というのか一流のエスプリが形になっている気がします。

スペック的にはB.25.50.100.200 の5速シャッターにSOM.ベルチオ45mm2.8 をマウントして載せています、軟調描写のレンズとされ 「ペーソスが写るんゃ・・」 なんてよく分からない説明で先輩諸氏からは教えていただいたのですが・・どうなんでしょうか。  

                         
新型ベビーセムは近代的な外観に見えますが、内容的には旧型の光学視野枠・パララックスなど無視のちょんまげファインダー式そのまま、「ホンマに大丈 夫・・・」なんて野暮は言わないで。 多機能の便利すぎるデジカメにイラつき食傷気味のクラシックカメラファンの方にとっては、現行の35mmフィルム規 格であるだけで充分、これ以上何も足さなくても十分楽しめる・・・と正直思ってしまうこの頃です。       


裏蓋の取り外しは本体底面にある小さなレバーを下にスライドして行います、巻き上げはボディ前面下側のボタンを押して巻き上げ、巻き戻し本体左側面下部に あるノブを引っ張り巻き戻しロックを解除することで巻き戻し可能になります。 分かってしまえば何ということはないのですが、分かるまでが楽しいもので す。

念のため、シャッター機構整備・ファインダークリーングを済ませました。

2014年10月 5日 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2014年10月 6日 売り切れました、いつもありがとうございます。

 

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アルコ スーパー.メカニカ

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アルコ スーパー メカニカ

Dマウント ターレット式 ダブル8 シネカメラで、開発研究を重ね、ブラッシュアップし、考えられる機能を全て組み込み、さらに 同系統のダブル8機の中で始めて巻き戻して画像を重ねるオーバーラップを自動化としたのです。

オーバーラップ・フェードイン・フェードアウトなんてニコン・キヤノン・ヤシカなどでも可能・・・だから、どう・・・とおっしゃるかも知れませんが、その後のシングル・スーパー世代の自分でも、タイトルを画面に入れるだけで随分手間がかかり、撮影中にフェードアウトするなど不可能に近く、どうしてものシーンは現像編集後フェーダー液に浸けてフェードアウト効果とした記憶がある。

今となっては、スマホとアプリで簡単な事と片付けられ、消去・上書き出来、何度もやり直す事が可能な便利な時代です、確かに便利であるとは思いますが 何か 「こじんまり」 としたゲーム感覚的な気もしないでもない。 取り返しのつかない8ミリフィルムでは、いつもフィルム代と現像代を気にしながら 真剣そのもの、ロスが無いように仲間と連絡しつつ、役割を決めては映画チームよろしく楽しんだものです。

シングル・スーパー8 世代の自分は、ダブル8の世界を後になって各方面の方々から知らされました。 アルコもその中のひとつで、可愛がっていただいた 某 Tスタジオのご隠居から 「いっぺん、使こうてみ・・」 と快くアルコ スーパーメカニカを貸していただけたのです。

フィルム圧板のないスーパーはどうしてもフィルム走行中にピント移動が起きるのですが、ダブルはシングルと同様にフィルム圧板の間をフィルムが通るので平面性が良く、つまりピント移動が起きません。 高倍率ズームを競った当時の高級8ミリと比べてフィルム画面が小さいにもかかわらず、固定焦点レンズの良さもあって同等の映写画質が出来た思い出がある。

そんな、こんなの、思い出いっぱいのアルコ スーパーメカニカです、下世話になりますが当時としては やたら高かったんだろうなぁ。

2014年10月 2日 ただいま、レンズ清掃、各機能動作確認中、しばらくお時間をいただきます。
2015年 1月 7日 各機能動作確認、レンズ清掃完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXX円

2015年 2月23日 売り切れました いつもありがとうございます。

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