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レチナ tyoe 126

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コダック レチナ I   type126 テッサー付

35mmの折畳み式カメラの代名詞的なレチナの案内です。

映画用パーフォレーション付き35mmフィルムを使ってコンパクトなカメラを・・・と考えたのはライカだけではなかったようで、各社なりのフォーマットとマガジンを工夫していたといわれます。 撮影するためには、先ず長尺の映画用35mmフィルムをそれぞれのカメラのマガジンに装填する必要があり、この不便さが35mmフィルムの普及を妨げていたといわれています。

レチナ物語を駆け足で申しますと・・まず、ドイツのナーゲル博士の設立によるカメラメーカー:ナーゲル社の技術に先見性を認めたコダック社の買収からしばらくして、35mmフィルムを専用マガジン(パトローネ)に入れたフィルムと対応する新規格のカメラとしてレチナが発売される事になります。 このあたりの物語は各カメラ雑誌に上梓されておりますので関心をお持ちの方はその方面をお調べいただければと思います。

初期型レチナ#117 の成功にコダックは喜んだでしょうねぇ、ヒットが出ると人気のあるうちに姉妹機をつくり幅広い市場を狙うのはメーカーの常套手段で、その後の#118 #119 #126と一連のレチナシリーズは、フィルム販売促進のための戦略商品になっていったと思われます。

当 レチナ type 126 は、ツァイスのテッサー5cm3.5を載せ1936年に作られた初代レチナ1であり、量産試作機的な#118 #119 と同じくスプロケットギアが片方だけとなっています、このあたりにコレクターズアイテムとして人気があります。 クラシックカメラブームのときは勝手なもので、キレイに再仕上げされたカメラも「まさか・・・」の価格でコレクター間を行ったり来たりだったのです。

正直、ほぼ80年前のカメラとして、時代が付いた外観も捨てがたく「未使用の様なカメラは何処かで誰かが加工しとう と思うたほうがエエ・・・家具や車でも塗り替えるから、職業人には簡単な事なんゃ、追っかけるんもホドホドに・・・」と某コレクターに囁かれた記憶があって心がけるようになった。

話が脱線気味、さて本機は 前述通り年代相応の時代の付いた外観、珍品とされるテッサー付初期レチナI#126 を手元に置いて、薀蓄を傾けながら操作をお楽しみいただければと思っております。 念のためレンズクリーニング、各部点検整備を済ませての販売です・・。

2014年 4月27日 もう少し もう少しお待ち下さい。
2014年 4月28日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2014年 5月05日 売り切れました いつもありがとうございます。

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ミノルタ ベスト

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ミノルタ ベスト

 

「ばばっ・・・と引き出す、コウタイジャバラ(硬体蛇腹?)のカメラがあってなぁ、入手の難しい蛇腹に変わるものとして、ミノルタが発売したんょ・・・」と教えてもらって、全ベークライトのミノルタベストの存在を知る事になる。

 

大戦前のころ 資源の少ない我が国は全てを輸入に頼るなか、欧米から一方的な輸出統制に対応した工夫だったとも教えられた。 そういう事も一因とは思いますが、でも いつもの camerapedia によると ミノルタの前身モルタ商會と縁のあったEhira Nobujirō (江平信次郎) 氏によるアイデアを取り入れ設計され、その後固定焦点からヘリコイド式ピント合わせやf:8からf:5.6さらにf:4.5と大口径化した姉妹機を発表し、その後 同機構のミノルタシックスへと繋がっていたようです。

 

当機はCoronar Anastumat 7.5cm 4.5 を回転ヘリコイドにマウントして載せ、レザーにminolta のロゴがありますから、比較的後期の型だと思われます。

 

127規格フイルムを使うベスト判で、6X4.5cmはもちろん、ベスト半裁マスクを使う事で3×4.5cmの二つのフォーマットも可能。 当機の状態として、レザー部などに通常操作によるスレ、小キズは否めませんが、年代としてはいい状態で残っていると思います。

 

念のため、シャッター機構、ヘリコイド関係を整備中、もうしばらくお待ち下さい。

 

2014年 4月16日 完成後 カメラキッズホームページにて販売予定、しばらくお待ち下さい。
2014年 4月16日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

 

2014年 9月18日 売り切れました ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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