HAUCK コンタクトプリンター
ドイツ製 HAUCK コンタクトプリンター
チラ・・・と見て、「ああ 密着コンタクトプリンターか・・・」と懐かしく思われる方はかなりの暗室マニアの方々だと思います。 モノクロ(当事は白黒と言ってた)写真の本当の面白さは引き伸ばしという暗室作業にあると教えられ、実践して事実そうだと今でも信じている。
粒状性を荒らすのも、極超微粒子に仕上げるのもフィルムと現像液の組み合わせで操作出来、さらに印画紙に焼き付ける(引き伸ばす)段階で諧調・濃度により写真の表情が変わる・・・、自分のイメージに叶うところを見つけて絵に出来たのです。
大判(キャビネ/4X5程度)では、引き伸ばす事無く 1対1 の密着(俗にベタといわれる)では、レンズのコントラスト・描写力がそのまま質感として表現され、低感度の密着専用印画紙の種類と組み合わあせて、それはもう抜群の絵作りが出来たのです。
当プリンターは、高級アマチュア層をねらったコンタクトプリンターだと思われます。 トリミングマスク、620/120ロールフィルム用ステージとフィルム受け、さらにアナログ時計式タイマーと連動して露光時間を設定出来、上蓋と連動するので数焼きする時などは便利なまとめ方をしています。
さて、今となっては自家処理をされる方も少なく、密着用ガスライト紙が入手出来るのか未確認のため何ともいえず、正直 実用的とは思えませんが、品と質と優雅さを備えたアンティークな存在感も捨てがたく、処理機材を揃えれば実用も可能ではないのか・・と思われます。
年代もあり、時計が機能しません、ただいま整備を検討中、もうしばらくお時間をいただきます。
2013年11月10日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 xxxxx円
2019年 8月23日 売り切れました ありがとうございます。
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