« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

サンダーソン 木製カメラ

5914_2
サンダーソン 木製カメラ

先日、NOVAのセンセとクラシックカメラの話がすすむ中で・・・「1900年前後はカメラといえばイギリスが中心として栄えた・・・趣味写真としてかなり高級で富裕層対象の機械が多く、家具・金属加工などさまざまな職人によって実用はもちろん、品と質と優雅さを兼ね備えたものだった」

その後、高価で手間のかかる木製に代わって板金組立による金属製が登場・・・1930年頃から時代はドイツへ移ります、 いまほどの金属処理技術は無くどうしても湿気に弱くサビなどのため寿命も短く、木製カメラは金属に比べると湿気に強く、いつしかトロピカル・・って呼ばれるようになっていったらしい。 

板金からダイキャスト、ペイントからメッキ技術と緻密な工作精度を国家規模で完成させ1940年からは1970年頃はカメラといえばドイツと言われた・・・と個人の切り口からの意見を話してもらった。

その後を低価格・自動・軽量化を目指した我が日本が引き継いだようで、便利ではあるのですが、英国→ドイツ→日本と移るにつれ品と質と優雅さは失われ、価格的にも大切にしなくなり、流行に流されっぱなし・・・これからどの国に移るのかチョッと気がかり。

正直・・・自分もAE/AF/モータードライブとカメラの自動化を求めてきたのですが、メーカーのエゴに振り回された気がしないでもない、便利なものを作るよりも、必要なものを作るほうが大切な気がする・・・今は そう思う。

話が脱線気味・・さて、実用ともかくアンティークで優雅な佇まいのイギリス・サンダーソン製木製カメラ、ダゴールレンズをエアー式のシャッターにマウントして載せています・・・どんな絵が出来るのでしょうか。

新品ではありません、使いなずみは否めず、念のためシャッターその他を整備中、もうしばらくお時間を頂きます。

2013年2月27日 ただいま整備中、完成後カメラキッズホームページにて販売予定。
2013年3月10日 整備完了、カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円。

2013年3月10日 売り切れました いつもありがとうございます。

|

アドボケイト I 型

5910
ダルメイヤーを載せた・・・イルフォード アドボケイト ADVOCATE I 型

カメラレビュー誌の紹介記事によると・・・『あまり注目されていないイギリスカメラ特集。そんな中で表紙写真として取り上げられているアドボケイトは世界で唯一、アイボリーのエナメル塗装が施されているカメラとして異彩を放っている』・・・このアタリは各誌に上梓されご存知の通りです、外観だけでなく機構的にも独特の切り口でまとめているのです・・・さてアドボケイト・・とは。

ジーニアス英和辞典によると ADVOCATE:主唱[唱道,擁護] とあります、イギリス初の35mm判レンズシャッターカメラとしてイルフォード一流のこだわりがあったのでしょう、35mm広角レンズを載せ、レザー張り仕上げとせず前述のエナメル仕上げ、裏蓋も肉厚のダイキャストで、対応したヒンジ部がピアノ線のテンションで遮光材も必要なし、更に巻き戻しは巻き上げノブを押し込む事でスプロケットギアが解除され巻き戻しが可能となるのです。

イギリスはレンズシャッター式コンパクトカメラで出遅れたのか、二枚羽根シャッターとさらに遮光板の二重構造のシャッターを載せ、そのためか押し込むのではなく横引きとなってます、慣れてくれば縦に構える時には非常に楽で、広角レンズの写角と相俟ってスナップには便利で、イルフォード社は「これからは、こういうカメラの時代だ・・」と信じて作り上げアドボケイトと名付けたのだと思うのです。

高感度フィルム時代のいま、1/200が最高速のアドボケイトは実用的には適しませんが、前述の特徴を備えた保存カメラとして根強い人気があります、ただいまホームページ掲載作業中・・・もうしばらくお待ち下さい。

2013年2月25日 もうしばらく お待ち下さい。
2013年2月25日 整備完了 カメラキッズホームページにて販売中 XXXXX円

2013年6月13日 売切れました、いつもありがとうございます。

|

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »